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ロキソニンテープは市販されているのか?テープ剤とパップ剤の違いも紹介!
「ロキソニンテープを再び使いたい…」
「ロキソニンテープは市販されているのだろうか…?」
肩こりや腰痛といった体の痛みや筋肉痛などで、ロキソニンテープ(50mg/100mg)を使用したことのある方は多いのではないでしょうか?過去にロキソニンテープを使用して、効果を実感された経験を持つ方の中には、市販されていれば近くで購入したいと思われる方もいらっしゃるかと思います。そこで今回は、ロキソニンテープは市販されているのか?という点をテーマにお届けしていきます。ロキソニンテープの基本情報についても紹介しますので、ぜひご覧ください。
Contents
ロキソニンテープ(50mg/100mg)とは?
ロキソニンテープとは、リードケミカル株式会社が製造販売元の経皮吸収型鎮痛・抗炎症剤です。経皮吸収型鎮痛・抗炎症剤と聞くとピンとこないと思いますが、わかりやすく説明すると、皮膚から吸収させて炎症を抑えるテープ剤になります。
ロキソニンテープの効能・効果
ロキソニンテープの効能・効果は、変形性関節症・筋肉痛・外傷後の腫脹・疼痛並びに症状の消炎・鎮痛になります。
一般の方にも分かりやすい症状としては、腰痛や肩こりによる肩の痛み、関節痛、腱鞘炎(手や手首の痛み)、打撲などが挙げられます。
ロキソニンテープの副作用
ロキソニンテープの副作用としては、接触性皮膚炎・そう痒・紅斑・胃不快感・下痢・軟便などが挙げられます。重大な副作用としては、ショック、アナフィラキシーが挙げられます。副作用があらわれた場合には、使用を中止して医師の診察を受けましょう。また、高齢者は副作用があらわれやすいため、貼付部の皮膚の状態には注意が必要です。
ロキソニンテープの用法・用量
ロキソニンテープは1日1回、患部に塗布します。
ロキソニンテープを使用してはいけない人
これまでに、ロキソニンテープの有効成分であるロキソプロフェンナトリウム水和物に過敏症の既往歴*1がある人や、アスピリン喘息患者、または過去にアスピリン喘息にかかったことのある人は使用しないこと(禁忌)とされています。
*1:これまでにかかったことのある病気
ロキソニンテープを使用してはいけない部位
湿疹または発疹の部位や粘膜には使用してはいけません。
ロキソニンテープの有効成分が含まれた医療用医薬品は複数存在する
ロキソニンテープの有効成分はロキソプロフェンナトリウム水和物ですが、この有効成分が含まれた医療用医薬品はロキソニンテープだけではありません。錠剤タイプのロキソニン錠60mg(製造販売元:第一三共株式会社)や細粒タイプのロキソニン細粒10%(製造販売元:第一三共株式会社)、パップ剤のロキソニンパップ100mg(製造販売元:リードケミカル株式会社)などがあります。
錠剤や細粒はイメージが付くかと思いますが、パップ剤は耳馴染みがないかもしれませんね?テープ剤とパップ剤の違いについても触れていきましょう。
テープ剤とパップ剤の違いについて
貼り薬は、大きく分けてテープ剤とパップ剤があります。パップ剤は水分が多く含まれており、患部を冷やして(温感タイプもある)痛みを和らげる作用があります。一方のテープ剤は水分が含まれておらず、パップ剤と比較して薄く伸縮性と粘着性に優れているため、関節などに貼ってもフィットします。
見た目をもっと分かりやすく説明すると、湿布と言われてイメージされるのが、白くて触るとぷにょぷにょしているものかと思いますが、あれがパップ剤です。そして、テープ剤は茶色で薄いものです。
ロキソニンテープ(50mg/100mg)は市販されているのか?
ロキソニンテープ(50mg/100mg)は市販されているのか?という点については、医療用医薬品に分類されるロキソニンテープ(50mg/100mg)は市販されていません。薬は医療用医薬品とOTC医薬品に大きく分類することができ、医療用医薬品は診察の上処方箋を発行してもらい調剤薬局で薬を受け取ります。基本的に医療用薬品は処方箋が必要であるということですね。一方のOTC医薬品は、処方箋が必要なくドラッグストアなどで購入することができます。
ロキソニンテープの有効成分を含む市販薬は存在する?
医療用医薬品に分類されるロキソニンテープ(50mg/100mg)は市販されていませんが、その有効成分である、ロキソプロフェンナトリウム水和物が含まれた市販薬は存在します。
それが、スイッチOTC薬であるロキソニンSテープやロキソニンSパップ、ロキソニンSゲル(それぞれ第二類医薬品)などです。スイッチOTC薬とは、医療用医薬品として長期間使用されてきたことで、安全性が確認され、OTC医薬品として販売できるようになった薬のことをいいます。別の言い方をすれば、処方箋に基づいて使用されていた医療用医薬品を、ドラッグストアなどで購入できるようにスイッチした、医薬品であるということです。
ロキソプロフェンナトリウム水和物が含有された市販薬
医療用医薬品に分類されるロキソニンテープ(50mg/100mg)は市販されていませんが、ロキソプロフェンナトリウム水和物の安全性が確認され、スイッチOTC薬としてロキソニンSテープ等の販売名の市販薬がある、ということが前項でわかりました。では続いて、OTC医薬品のロキソニンSテープ(第二類医薬品)とロキソニンSパップ(第二類医薬品)について見てきましょう。
ロキソニンSテープ(第二類医薬品)について
まずは、ロキソニンSテープから見ていきます。
ロキソニンSテープの効能・効果
ロキソニンSテープの効能・効果は、腰痛・関節痛・筋肉痛・腱鞘炎・打撲などが挙げられます。
ロキソニンSテープの使い方
ロキソニンSテープは、表面のフィルムをはがして1日1回患部に貼付します。もし、汗をかいていたり、濡れている場合にはふき取ってから使用します。※1日あたり全身で4枚を超えて使用してはいけません。(テープLサイズは2枚超えて使用してはいけない)
ロキソニンSテープの注意事項
ロキソニンSテープは一時的に痛みを抑えるためのものですので、連続して2週間以上使用してはいけません。5~6日使用しても症状が良くならない場合には、他の病気の可能性もありますので、使用を中止して、医師、薬剤師または販売登録者に相談しましょう。
ロキソニンSテープの副作用
ロキソニンSテープの副作用としては、皮膚に発疹・発赤・かゆみ・腫れ・ひりひり感・かぶれ・水疱・色素沈着が起こることがあります。皮膚の症状以外には、胃部不快感やみぞおちの痛みも副作用症状として挙げられます。もし、このような症状があれば、上記同様に医師、薬剤師または販売登録者に相談しましょう。
ロキソニンSパップ(第二類医薬品)について
続いて、ロキソニンSパップについて見ていきます。
ロキソニンSパップの効果と副作用
ロキソニンSパップはロキソニンSテープと同様の有効成分であるため、効能・効果も同じになります。また、副作用も同様です。
ロキソニンSパップの使い方
表面のフィルムをはがして、1日1回患部に貼付します。1日あたり、全身で2枚を超えて使用してはいけません。皮膚の弱い人は、使用前に腕の内側の皮膚に、1~2cm角になるようパップを切って貼り、半日以上様子を見ましょう。そして、かゆみやかぶれ、発疹などがあらわれないか確認しましょう。
ロキソニンSパップとロキソニンSテープの保管について
ロキソニンSパップとロキソニンSテープの保管については、直射日光の当たらない湿気の少ない涼しいところに保管する必要があります。また、他の容器に入れ替えてしまうと誤用の原因や品質が変わってしまいますので、入れ替えはしないでください。もし、使用期限が過ぎてしまった場合は使用せず破棄しましょう。また、アルミ袋を開封した後は、なるべく早く使用することです。
まとめ:ロキソニンテープは市販されているのか?テープ剤とパップ剤の違いも紹介!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・医療用医薬品のロキソニンテープは抗炎症剤である
・医療用医薬品のロキソニンテープの効能は変形性関節症、筋肉痛、外傷後の腫脹などが挙げられる
・医療用医薬品のロキソニンテープ(50mg/100mg)は市販されていないが有効成分を含むスイッチOTC医薬品は存在する
・ロキソプロフェンナトリウム水和物が有効成分の市販薬にはロキソニンSテープやパップが存在する
以上の点が重要なポイントでした。ロキソニンテープ(50mg/100mg)は医療用医薬品であるため市販されていないものの、スイッチOTC医薬品は市販されていますので、セルフケアする場合には検討されても良いでしょう。ただし、治療中の方や症状が重たい方は、自己判断での対処によって症状が悪化してしまう可能性も0ではありません。セルフケアの範囲内での症状で市販薬を購入する場合でも、もし不安な点や疑問点があれば、医師、薬剤師または販売登録者に相談しましょう。