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ルリコンは市販されているのか?水虫の予防方法も併せて紹介!
「ルリコンは市販されているのだろうか…?」
「水虫を治したい…」
ルリコン(製造販売元:サンファーマ株式会社)を使用されたことがある方の中で、市販でもルリコンが買えるか気になっている方はいらっしゃいませんか?水虫の特徴上再発することもあるため、市販薬で治したいと思う方も多いでしょう。
そこで今回は、ルリコンは市販されているのか?という点を解説するとともに、ルリコンの特徴などについても触れていきたいと思います。
Contents
ルリコンとは?
サンファーマ株式会社が製造販売するルリコンという薬は、抗真菌薬というカテゴリーに属し、真菌(特に白癬菌、カンジダ)の増殖を防ぎます。真菌という言葉はあまり耳馴染みがないと思いますが、水虫は皆さんご存知の身近な症状でしょう。水虫は白癬菌が足に繁殖した状態であり、抗真菌薬が効果を示しますので、水虫に効くと考えると分かりやすいかと思います。
真菌はエルゴステロールという細胞膜成分を持ち、抗真菌薬がその細胞膜成分の生合成を阻害することで真菌の増殖を抑制させます。
ルリコンの剤形について
ルリコンの剤形は、軟膏タイプのルリコン軟膏1%、クリームタイプのルリコンクリーム1%、液体タイプのルリコン液1%の3種類です。湿潤しているような患部には、軟膏もしくはクリームが適しています。
液剤は少し刺激が強いですが、その反面、浸透力が強いので皮膚が厚く角質化している患部に適しています。このように、部位や患部の状態によって使い分けます。
ルリコンの効能・効果
ルリコンは、下記症状に効果を発揮します。
白 癬:足白癬、体部白癬、股部白癬
カンジダ症:指間びらん症(手指のあいだにびらんが生じる病気)、間擦疹(摩擦を受ける場所に出来る発疹)、癜風(黒や茶色のあざのようにみえる斑点が出来る病気)
ルリコンの用法・用量
1日1回患部に塗布する。
ルリコンの副作用
主な副作用として、刺激感、接触皮膚炎、かゆみなどが報告されています。
このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
ルリコンの使用上の注意
・眼科用として角膜、結膜には使用しないこと
・著しいびらん面(表皮が失われた状態)に使用しないこと
・亀裂、びらん面には注意して使用すること
塗り忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く1回分を塗ってください。ただし、次に塗る時間が近い場合は忘れた分は塗らないで、次回の塗る時間に1回分を塗ってください。
ルリコンは市販されているのか?
ルリコンは、ルリコンクリーム1%、ルリコン液1%、ルリコン軟膏1%がありますが、全て医療用医薬品に分類されるので市販されていません。医療用医薬品は処方箋が必要であるため、医師の診察を受けて処方箋を発行してもらい、薬を受け取るという流れが基本です。薬には医療用医薬品とOTC医薬品に分けられ、OTC医薬品の方は処方箋が必要なく、ドラッグストアなどでも購入可能です。
ルリコンの有効成分を含む市販薬は存在するのか?
ルリコンの有効成分はルリコナゾールですが、この有効成分を含む市販薬は2022年2月段階で存在しません。ただし、ルリコンの成分とは異なるものの、水虫に効果を発揮する市販薬は存在します。
水虫に効果を発揮する市販薬を紹介
水虫に効果を発揮する市販薬としては、
・ラミシールATクリーム(製造販売元:グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社-指定第二類医薬品)
・ダマリングランデX液(製造販売元:大正製薬株式会社-指定第二類医薬品)
・ブテナロックVaクリーム(製造販売元:久光製薬株式会社-指定第二類医薬品)
これらの製品が挙げられます。続いて、上記の市販薬について見ていきましょう。ルリコンとは成分が異なるため、ルリコンで得られる効果と全く同じではない点に注意が必要です。
ラミシールATクリーム(製造販売元:グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社-指定第二類医薬品)
ラミシールATクリーム(指定第二類医薬品)はテルビナフィン塩酸塩が主成分の市販薬です。べとつかずにさらっとしたクリームタイプであり、じゅくじゅくした患部に適しています。そして、テルビナフィン塩酸塩は、殺真菌作用と角質層への高い浸透力を持っています。
効能・効果は、水虫・いんきんたむし・ぜにたむしであり、用法・用量は、1日1回、適量を患部に塗布します。
ダマリングランデX液(製造販売元:大正製薬株式会社-指定第二類医薬品)
ダマリングランデX液(指定第二類医薬品)は、白癬菌を殺菌するテルビナフィン塩酸塩、患部を殺菌・消毒するイソプロピルメチルフェノール、患部のかゆみ・痛みを鎮めるリドカインなどが含まれた市販薬です。液剤であるため浸透しやすく、かさかさした患部に適しています。
効能・効果はラミシールATクリームと同様であり、水虫・いんきんたむし・ぜにたむしとなっています。用法・用量もラミシールATクリームと同様に1日1回、適量を患部に塗布します。
ブテナロックVaクリーム(製造販売元:久光製薬株式会社-指定第二類医薬品)
ブテナロックVaクリーム(指定第二類医薬品)は、白癬菌を殺菌するブテナフィン塩酸塩、かゆみを抑えるジブカイン塩酸塩・クロルフェニラミンマレイン酸塩、炎症を抑えるグリチルレチン酸などが含まれた市販薬です。じゅくじゅくした患部にも塗ることができますが、患部が化膿している人は使用できません。
水虫の予防方法について
水虫は再発することがありますし、誰でも起こり得るものですので、予防が大切です。白癬菌は蒸れることで増殖しますので、通気性の良い靴を履くことが一つの予防方法になります。そのほか清潔にすることも大切ですので、基本的なことではありますが、石鹸で毎日よく洗うようにしましょう。また、水虫は人から人へうつりますので、不特定多数が素足で利用する施設に行ったときには、帰宅次第手や足を石鹸で洗うことをおすすめします。
まとめ:ルリコンは市販されているのか?水虫の予防方法も併せて紹介!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・ルリコン(ルリコンクリーム1%など)は真菌の増殖を防ぐ医療用医薬品である
・ルリコンの剤形はクリーム、液体、軟膏である
・ルリコンは医療用医薬品であるため市販されていない
・水虫に効果を発揮する市販薬にはラミシールATクリームやダマリングランデX液などが存在する
以上の点が重要なポイントでした。水虫を治したい場合は病院に行くという選択肢以外に、市販薬を活用するという選択肢もありますので、検討されても良いでしょう。ただし、薬に頼るだけでなく、日々の予防も大切ですので、今回紹介した水虫予防も参考にしていただければと思います。