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タウリン散は市販されている?成分のタウリンと成分を含有する市販薬について
タウリン散を服用されたことがある方にとって気になるのは、タウリン散は市販されているのか?という点ではないでしょうか?今回は、「タウリン散は市販されているのか?」「成分のタウリンについて」この2点を本題にしてお届けしてきます。
そもそもタウリン散をご存知でない方もいるかもしれませんので、市販されているのか?という本題に入る前に、軽くタウリン散について触れていきます。
Contents
タウリン散98%「大正」について
タウリン散98%「大正」はタウリン(アミノエチルスルホン酸)を成分とする肝機能改善薬で、先発医薬品です。製造販売は、大正製薬株式会社がおこなっています。
成分のタウリンを深く理解するために、まずはタウリン散98%「大正」の効能・効果・副作用について見ていきましょう。
効能・効果
効能・効果としては以下が挙げられます。
・高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善
・うっ血性心不全
・ミトコンドリア脳筋症
・乳酸アシドーシス
・脳卒中様発作(MELAS)症候群における脳卒中様発作の抑制
これらの効能・効果を見るとタウリン散98%「大正」は成分がタウリンですが、れっきとした治療薬であることが認識できるでしょう。
副作用
副作用としては、
・吐き気
・下痢
・発疹
・悪心
・腹部不快感
・口内炎
・便秘
・胃腸炎
などが報告されています。このような症状があらわれれば、使用を中止し医師または薬剤師に相談する必要があります。
タウリン散は市販されている?
では、ここまで概要をお伝えしたタウリン散は市販されているのでしょうか?結論からするとドラッグストアなどでの市販はおこなわれていません。なぜ、タウリン散をドラッグストアなどで買うことができないかというと、そこには薬の分類が関係しています。
タウリン散を利用されたことのある方は、皆さん病院で処方箋を発行してもらい、そして調剤薬局で受け取ったことと思います。タウリン散は医療用医薬品という薬の分類に分けられており、基本的に医療用医薬品に分類されている薬は受診したうえで手にすることができる薬なのです。そして、作用や使用方法などの点で医師や薬剤師などの専門家による管理が必要であり、保険が適用される(一部例外を除く)医薬品となっています。
一方ドラッグストアに並んでいる薬はOTC医薬品といって、医療用医薬品とは別の分類になります。これらは、医療用医薬品と比較して成分量の違いなどにより効果が緩やかであったりします。かといって、OTC医薬品には副作用がないかというとそうではなく、何らかの副作用があらわれる可能性はありますので、服用にあたって添付文書には目を通しておく必要があります。
タウリンを含んだ市販薬は販売されている
タウリン散はドラッグストアなどで市販されていないことが分かりましたが、成分であるタウリンはさまざまな市販薬に含まれています。皆さんがこの成分に耳馴染みがあるのは、そのためですね。
そもそもタウリンとは?
そもそもタウリンとはどのような成分なのでしょうか?効果などと絡めて解説していきます。
タウリンの基本的な効果
タウリンはアミノ酸の一つで、心臓・肺・肝臓・脳・骨髄などの様々な臓器に分布しています。水溶性なので、スープなどでも有効に摂取することができます。
タウリンが示す効果は以下の通りです。
・血圧安定作用
・血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす
・心臓の働きを強化
・肝機能強化。アルコール障害にも効果を示す
・筋肉中のタウリンは乳酸を抑制し脂質の分解を促進
・網膜の働きを正常にする(視力の衰えを防ぐ)
タウリンは、カキ、アサリ、しじみや魚介類に多く含まれています。
タウリンと肝臓の関係
タウリンと肝臓の関係ですが、上記でも述べたように基本的に肝機能亢進作用があります。肝臓で胆汁の生成を促進させコレステロールを低下させたり、二日酔いの原因になるアセトアルデヒドの分解に役立つ効果もあります。アルコールを分解することで肝臓に負担がかかりますが、タウリンは肝臓の細胞を守ります。これらの点で肝臓に関与しているのです。
タウリンを含んだ市販薬にはどのようなものがある?
成分のタウリンを含んだ市販薬としては、目薬やビタミン含有保健薬などが挙げられます。それぞれについて最後に軽く見ていきましょう。
タウリンを含む目薬(市販薬)
タウリンを含む目薬としては以下が挙げられます。
・アイリス50
・バイシンプラスⅡ
・新ラスター目薬RV など
この中のアイリス50を取り上げると、目の疲れに効果をあらわすタウリンに加えて、角膜の乾燥を防ぐコンドロイチン硫酸エステルナトリウム、ピント調整機能を改善するネオスチグミンメチル硫酸塩などが成分に含まれた目薬になります。
効能としては、目のかすみや眼病予防、目のつかれなどが挙げられます。充血やかゆみ、はれが起きた場合は副作用が疑われますので、その際は医師、薬剤師または販売登録者に相談しましょう。
タウリンを含むビタミン含有保健薬(市販薬)
タウリンを含むビタミン含有保健薬としては以下が挙げられます。
・チョコラBBローヤルT
・リポビタンDX
・シナビック
この中のチョコラBBローヤルTを取り上げると、疲れたときに必要なエネルギーの産生に関わるタウリンに加えて、タンパク質の代謝を助けてエネルギーに変えるチアミン硝化物、疲労を残しにくくする無水カフェイン、ビタミンやミネラルを含むローヤルゼリーチンキといった成分が含まれたビタミン含有保健薬になります。副作用として、皮膚に発疹や胃部不快感が挙げられます。
まとめ:タウリン散は市販されている?成分のタウリンと成分を含有する市販薬について
タウリン散98%「大正」は、医療用医薬品でありドラッグストアなどで市販がされていないことがお分かりいただけたかと思いますが、 タウリンを含んだ市販薬はさまざま販売されています。成分であるタウリンを理解することで、セルフケアの幅も広がると思いますので、今回の記事を参考にしていただければと思います。