「病院でもらうタウリン散は市販にあるの?」
このような経験はありませんか?
タウリン散は様々な効果があります。
特徴について解説するとともに、タウリン散は市販で買えるのかについても触れていきたいと思います。
病院で処方されるタウリン散。
同成分のものが市販にあったら便利ですよね。
残念ながら、市販には存在しません。
正確には、「タウリン単体の医薬品はない」です。
リポビタンDのように、タウリンが配合されている商品でしたら販売されています。
ちなみに、医療用医薬品のタウリン散は1.02g中に有効成分としてタウリンが1g入っています。
(1包1.02g)
また、リポビタンD 1本あたりタウリンは1000mgです。
タウリンとはどのような成分なのでしょうか?
効果などと絡めて解説していきます。
タウリンはアミノ酸の一つで、心臓・肺・肝臓・脳・骨髄などの様々な臓器に分布しています。
水溶性なので、スープなどでも有効に摂取することができます。
タウリンが示す効果は以下の通りです。
・インスリン分泌促進視
・血圧安定作用
・血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす
・心臓の働きを強化
・肝機能強化。アルコール障害にも効果を示す
・筋肉中のタウリンは乳酸を抑制し脂質の分解を促進
・網膜の働きを正常にする(視力の衰えを防ぐ)
カキ、アサリ、しじみや魚介類に多く含まれています。
タウリンと肝臓の関係ですが、上記でも述べたように基本的に肝機能亢進作用があります。
肝臓で胆汁の生成を促進させコレステロールを低下させたり、二日酔いの原因になるアセトアルデヒドの分解に役立つ効果もあります。
アルコールを分解することで肝臓に負担がかかりますが、タウリンは肝臓の細胞を守ります。
これらの点で肝臓に関与しています。
それでは次に、効能効果・用法用量・副作用を絡めて解説していきます。
・高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善
・うっ血性心不全
・ミトコンドリア脳筋症・乳酸アシドーシス・脳卒中様発作(MELAS)症候群における脳卒中様発作の抑制
・高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善、うっ血性心不全
→タウリンとして、成人 1 回 1 g を 1 日 3 回食後に経口投与する。
なお、うっ血性心不全に用いる場合、本剤は強心利尿剤で十分な効 果が認められ ないときに、それと併用すること。
・ミトコンドリア脳筋症・乳酸アシドーシス・脳卒中様発作(MELAS) 症候群における脳卒中様発作の抑制。
→タウリンとして、下記の 1 回量を 1 日 3 回食後に経口投与する。
15kg未満→1g(1回量)
15kg以上25kg未満→2g(1回量) 25kg以上40kg未満→3g(1回量)
40kg以上→4g(1回量)
主な副作用として、口内炎などが報告されています。
このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
通常、病院で処方箋を通してもらうタウリン散ですが、実は零売薬局(れいばいやっきょく)では処方箋なしで購入することが可能です。
ただし、何らかの理由で受診できない場合や、やむを得ない場合のみ購入できますのでセルフケア薬局やお近くの零売薬局にお問い合わせください。
そもそも零売薬局って何?と疑問に思う方が多いと思います。
零売薬局は、零売制度という制度に則って医療用医薬品を販売している薬局です。
零売制度とは、上記でも述べましたように、何らかの事情で医師の診察を受けることができなかったり、やむを得ない理由の場合に薬剤師の対面・指導のもと非処方箋医薬品を販売することができる制度のことを指します。(原則、必要最小限の量に限られます)
本来、病院で処方される医療用医薬品は、必ず処方箋が必要な”処方箋医薬品”と、そうでない”非処方箋医薬品”に分けられます。
タウリン散は非処方箋医薬品に該当するため、零売薬局で購入できます。
そんな便利な零売薬局ですが、近隣の薬局のように全国どこにでもあるわけではないのです。
全国に数店舗しか存在しないのが現状です。
ちなみに、セルフケア薬局は零売薬局チェーンであり、今後も店舗拡大に励んでいます。
さて、いかがでしたでしょうか?
タウリン散一つとっても様々な作用があります。
アミノ酸は生体を構成する物質ですので、とても大切な役割です。
よくお酒を飲まれる方などに適しているかなと思います。
ぜひ、近くに零売薬局があるか調べてみてください。