コラム
処方箋なしで病院の薬が買える
零売サービスや健康の情報をお届けします。
食後の動悸や不整脈の原因とは?~症状・対処方法~
「食後に動悸を感じるのはなぜ…?」
動悸や不整脈が続くと、心臓の病気に罹ってしまったのではないかと不安を感じる方もいるでしょう。動悸や不整脈には重篤な疾患が潜んでいる可能性もありますが、さまざまな原因が考えられます。たとえば、食後に動悸を感じるのにも理由があります。
今回の記事では、「食後の動悸や不整脈の原因」と「その対処法」をテーマにお届けしていきます。食後の体調に違和感があるのであれば、ぜひ参考にしてください。
Contents
動悸とは?
動悸とは、自分の心臓がドクンドクンまたはドキドキと動くのを感じることを言います。心臓の鼓動が大きく感じる、鼓動が早く感じる、ドキッと一瞬胸が詰まるような感じがあるなどが、動悸になります。本来動悸は緊張や飲酒などの外部からの刺激によって体が興奮し、交感神経が活発に動いて発生するものです。しかし、何らかの疾患によって動悸が起こる場合もあります。
不整脈とは?
不整脈とは、脈がゆっくりになる・早くなる・不規則になる状態を指しています。具体的には、1分間に脈が50以下を徐脈・100以上を頻脈と呼びます。動悸と同じように、緊張・飲酒などの興奮によって引き起こされる不整脈は、病気に由来するものではありません。
食後に動悸や不整脈が起こるのはなぜ?
食後にドキドキ・ドクドクという鼓動を感じ、不安に思う方は多いです。食後の動悸や不整脈には、どのような原因があるのでしょうか?
自律神経による影響
食後は体内に取り入れた食べ物を消化するために、自律神経が働いて胃腸に血液を集中させ、普段よりも心臓から血流が促進されます。この時に増えた拍動を、ドクドクとした動悸として感じる方がいます。軽い動悸であれば、衣類をゆるめる・呼吸を整えるなどの方法で苦しい症状を緩和できるでしょう。
病気の可能性
食後は誰もが動悸を感じやすい状態であると言えますが、次のような症状もある場合には、病気の可能性も考えられます。
・胸が痛い
・吐き気がする
・繰り返し食後に息苦しさを感じる
・特定の食べ物を食べた時にのみ動悸や息苦しさがある
・めまい・ふらつき・転倒など
上記の症状と動悸がある時には、医療機関を受診するべきでしょう。
口にする物による影響
辛い食べ物・お酒・コーヒーなどの影響で動悸が引き起こされる場合もあります。特にコーヒーを飲むと、カフェインの作用によって動悸や震えが起こる方がいるのです。特定の食べ物を口にした後に何らかの不調を感じるのなら、その特定の食べ物に注意しましょう。
食後に動悸などの不調が起こり得る病気について
食後に動悸・不整脈が発生する病気には、どのようなものがあるのでしょうか?
食後低血圧
食後低血圧症になると、食後に血圧が急激に低下します。症状としては、めまい・ふらつき・転倒などが挙げられます。食後低血圧は、高齢者の3人に1人が該当するといわれています。
糖尿病
糖尿病になると、食事の前後で血糖値が大きく変動します。そのため低血糖症状のような動悸が起こります。食事の時間がいつもより遅れてしまったり、食事量が十分でなかったりすることで、低血糖を起こしてしまう場合があります。糖尿病は、血糖値が慢性的に高い病気であるものの、低血糖にも注意をしなければなりません。
食物アレルギー
特定の食べ物を食べた時に動悸や吐き気を感じる方は、食物アレルギーの可能性があります。前触れなく突然アレルギーを発症する方もいるため、今まで問題なく食べられていた食べ物でも注意が必要です。
自律神経失調症
自律神経には人間の体を活発に動かす交感神経と、リラックスさせて休ませる副交感神経があり、この2つの神経がバランスを保つことで健康を維持しています。交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、さまざまな不調を招いてしまいます。
自律神経の乱れは内臓にも悪い影響を与え、食後の動悸や息苦しさを招きます。そのほかにも不眠・下痢・倦怠感などの症状を伴う場合もあります。
動悸の対処方法について
動悸を感じた時には、まず深い腹式呼吸を行いましょう。息をゆっくりと鼻から吸ってお腹を膨らませ、その空気をしっかり吐き出しながらお腹を凹ませます。この動作を何度も繰り返し、肩の力を抜いてリラックスしてください。気持ちが落ち着けば、動悸も和らいでいくでしょう。
また、日頃から規則正しい生活を送り自律神経を整え、適度な運動を行います。体を動かす時間、しっかり休める時間のメリハリをつけることも大切です。
まとめ:食後の動悸や不整脈の原因とは?~症状・対処方法~
いかがでしたか?食後の動悸や不整脈の原因には、
・食べたものの影響
・食後低血圧
・糖尿病
・食物アレルギー
・自律神経失調症
などが考えられるということでした。「食後に動悸を感じる機会が多くなった…」「なんだか心臓の調子がおかしい感じがする…」という方は、一度循環器内科で診察を受けると良いでしょう。