食欲がない…食欲不振の原因とは？

「最近食欲が湧かないのはなぜだろう…」
「食欲不振の原因を知りたい…」
最近食欲がなくお困りの方はいらっしゃいませんか？食欲不振は病気やストレスなどさまざまな原因によって起こるため、体のSOSだと考えて良いでしょう。

今回の記事では、「食欲不振の原因」をテーマにお届けしていきます。食欲が戻らない時に何科を受診するべきか？ということなどもお伝えしますので、ぜひご覧ください。

食欲不振について

人間の体は、しばらく食事をしていないと血糖値が下がって胃袋が収縮し、脳の視床下部にある摂食中枢が空腹を認識します。しかし、何らかの理由で脳が空腹を感じられなくなることがあり、それが食欲不振になります。

食欲がなくなっても体は栄養を必要としていますので、食欲不振だからと言って全く食事をとらなければ、さらに体調が悪くなる恐れもあるのです。

代表的な食欲不振の状態は、下記の通りです。
・何週間も食欲がない
・食事を面倒に感じる
・食欲がなく体重が減ってきた
・あっさりしたものしか食べたくない
・食事が美味しいと思わない
数日間で状況が良くなるのであれば良いですが、食欲が長く戻らない時には、医療機関を受診するべきでしょう。

食欲がない原因とは？～食欲不振の原因～

食欲不振は体からのSOSであり、さまざまな原因によって引き起こされます。続いて、食欲不振の原因について見ていきましょう。

ストレス

人間の体は強いストレスに晒されると、交感神経と副交感神経のバランスが乱れて副交感神経の働きが抑制され、食欲が低下してしまいます。

病気

何らかの病気によって食欲不振に陥ることがあります。食欲に関係する代表的な病気には、胃・すい臓・肝臓などの消化器系疾患があります。また、風邪やインフルエンザで食欲がなくなる方もいます。

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの分泌が低下する甲状腺機能低下症でも、食欲が減退します。甲状腺機能低下症のその他の症状は、無気力・発汗・便秘・疲労感などです。

生活習慣の乱れ

運動不足や睡眠不足など生活習慣が乱れていると、自律神経のバランスが崩れて食欲が失われることがあります。

夏バテ

夏バテと言えば、暑さで体力を消耗して食欲がなくなる状態です。また、冷房と外気の温度差によって自律神経が乱れて夏バテになってしまう方が増えています。よく冷えたものばかりを食べて内臓が冷え、食欲不振につながることもあるでしょう。

薬による副作用

抗菌薬・鎮痛剤・抗がん剤などの一部の薬剤によって食欲不振になることもあります。薬の服用開始と同時に食欲がなくなってしまった時には、薬の変更も考えるべきでしょう。

妊娠初期のつわり

妊娠初期には胎盤ホルモンや女性ホルモンが変化し、つわりで食欲が失われる方が多いです。つわりにはさまざまな症状があり、逆に食欲が増え過ぎてしまう場合もあります。

食欲不振があらわれる病気について

何らかの疾患によって食欲不振になる可能性もあるとお伝えしましたが、具体的にはどのような病気が食欲に関係するのでしょうか？続いて、食欲不振の症状がある代表的な病気を見ていきましょう。

感染性胃腸炎

ウイルスや細菌を原因とした感染症胃腸炎では、発熱・嘔吐・下痢などの症状とともに、食欲が失われる場合が多いです。

うつ病

うつ病などの心の病気に罹ると、摂食中枢の動きが鈍くなって食欲が感じにくくなります。

神経性やせ症

神経性やせ症は、ダイエットで極端な食事制限をした時などで発生します。実際には痩せているとしても、肥満への強い恐怖が生まれ、食事を拒否してしまうのです。時間の経過とともに改善することもありますが、慢性化すると長期的な治療が必要になります。食欲が失われるというよりは、空腹を感じていても食事を避けてしまうのが、神経性やせ症です。

胃・十二指腸潰瘍

胃・十二指腸潰瘍になると、食べ物が胃の中に残っている感じがすることで、食べ物を受けいれにくくなる場合があります。

食欲不振は何科を受診すればいい？

食欲不振の原因は自分で特定できないこともあり、そのような場合などで何科を受診するべきか迷ってしまうこともあるでしょう。食欲不振については、消化器科または内科を受診しましょう。複数の診療科がある病院の内科を選べば、内科での診察を受けた上で最適な診療科に移行できます。

まとめ：食欲がない…食欲不振の原因とは？

いかがでしたか？今回の内容としては、
・食欲がなくなっても栄養は必要であるため、全く食事をとらなければ体調が悪くなる恐れもある
・食欲不振の原因には、ストレス、病気、甲状腺機能低下症、生活習慣の乱れ、夏バテなどがある
・食欲不振があらわれる病気としては、うつ病、神経性やせ症、胃・十二指腸潰瘍等が挙げられる
以上の点が重要なポイントでした。

食欲不振の原因はさまざまですが、自身で思い当たることがなければ、病気が隠れている可能性もあります。ただ、食欲がないだけ…と思わず少しでも不安を感じれば受診することが大切でしょう。