手指の関節の痛み(関節炎)の原因とは?

手指に痛みなどの違和感があると、ボタンの留め外し・文字を書く・調理などの細かな作業が行いにくくなります。また、その状態を放置することで、より痛みが強くなる恐れもあるでしょう。

今回の記事では、手指の関節の痛みの原因について説明します。手指に違和感や痛みを感じているのなら、ぜひ参考にしてください。

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手指の関節の痛みに考えられる関節炎とは?

関節炎とは、文字通り関節部に腫れや痛みを生じる状態のことをいいます。関節炎の原因や症状などについて見ていきましょう。

関節炎の原因

手の関節を形成する骨・筋肉・腱・靭帯・神経は非常に複雑に入り組んでおり、手を使いすぎると、腱と腱鞘が擦れて関節周辺に炎症が起こってしまいます。手指は日常生活の中で常に動かしますので、使う機会が多ければ多いほど負担がかかるのです。

関節炎はホルモンバランスの乱れも発症原因の一つであることから、女性に多く発症します。手指に力が加わりやすいゴルフ・テニスなどのスポーツをしている方も、患いやすいでしょう。

関節炎の症状

関節炎になると、手指に次のような症状が現れます。
・朝、指がこわばって動かしにくい
・物を持つたびにズキズキ痛む
・手首が痛くて物を絞るなどの行為ができない
・指の痛みが強くボタンが留められない
手指の関節炎を放置することで、指を伸ばしにくく感じ、最終的に完全に指が伸び切らなくなってしまう可能性も考えられます。

関節炎の種類

関節炎は手指だけでなく体のさまざまな部位で発症し、発症部位によってその原因が違ってきます。ここでは代表的な関節炎を紹介しましょう。

肘・膝:変形性関節症

肘・膝に発症しやすい関節炎で、加齢による筋肉の衰えや肥満の影響を受けた体重の圧力が原因で起こります。
関節を覆っている軟骨が擦り減り、骨同士が擦れ合うようになって痛みを発生させるのです。

膝が変形性関節症になった場合は、立ち上がり・座るなどの動作が非常に辛くなるでしょう。また、すでに変形性関節症の状態で無理な運動をすると、さらに関節を痛める可能性があります。

肩:四十肩・五十肩

肩関節と周囲の組織が炎症を起こして、肩を動かすたびに強い痛みを感じます。加齢が原因で起こり、慢性的に痛みが続く場合もあります。放置すると、肩を上げる・回す動作が難しくなってしまうでしょう。

関節炎と関節リウマチの違い

関節炎と同じく関節に痛みを感じる病気に関節リウマチがありますが、両者は症状が似ているものの、病気の進行と原因は違います。

関節リウマチは体の免疫が異常に働いて炎症を起こす疾患です。手・指・手首などの小さな関節から症状が発生する場合が多いことから、自分で関節炎か関節リウマチかを判断をするのは難しいでしょう。ですので、関節に違和感があれば、病院へ行くことをおすすめします。

関節炎の予防方法

関節に負担をかけないことが、関節炎の最も有効な予防法です。肥満を解消する・関節を冷やさないようにする・同じ姿勢を長時間続けない・歩き方や姿勢を正しくするなどを心がければ、関節に負担が集中することを防げるでしょう。また、関節周辺の筋肉を鍛える運動を習慣化させるのも良いです。

まとめ:手指の関節の痛み(関節炎)の原因とは?

いかがでしたか?手指の関節に痛みを感じる関節炎の原因には、指の使いすぎやホルモンバランスの乱れがあるということでした。

関節炎を予防するために、関節を冷やさないようにする、同じ姿勢を長時間続けない、歩き方や姿勢を正しくするなどを実践しましょう。すでに手指に痛みを感じるという方は、そのまま放置せずに医療機関を受診して適切な治療を受けてください。早期治療を行うことで、症状の緩和や再発を防止できるでしょう。