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やけどの応急処置・対処方法のポイントを紹介!
「やけどをしてしまったがどう対処をすればいいのかが分からない…」
「いざというときのために、やけどの応急処置について知りたい…」
やけどは応急処置を誤ると痕が残ってしまう可能性のある怪我です。いざという時には、正しいやけどの応急処置を知らなければ、すぐに対応ができないでしょう。
今回の記事では、やけどの基本的な知識とともに、応急処置の方法とそのポイントについて紹介していきます。
Contents
やけどとは?
やけどは日常生活においても発生することが多く、誰しも一度は経験している外傷の一つです。ほとんどのやけどは、皮膚に高温の液体や固体が一定時間以上触れることで発生し、時として爆発・火災によっても起こります。
また、やけどには低温のものに皮膚が一定時間以上触れ続けることで起こる凍傷や、44度〜50度という高温とは言えないものに皮膚が長時間触れることで起こる低温やけどなども存在します。
やけどの仕組み
皮膚には高温・低温から体を守るためのバリア機能があります。しかし、このバリア機能は万能ではなく、高温・低温・物理的な怪我などによって破壊されてしまうのです。特にやけどでは、皮膚が高温の物質に一定時間以上触れ続けることで細胞機能が働かなくなり、その付近にある血管に血栓が作られ、浮腫を引き起こします。
やけどの症状と深度
やけどは、皮膚が損傷を受けた深さによって症状が変わります。一見軽いやけどに見えるものでも、実際には深度の高いやけどである可能性も考えられるのです。
I度
最も浅いやけどであり、皮膚の表皮のみが損傷を受けます。ヒリヒリする・熱を持っているように感じるなどの症状があるものの、1週間以内に自然治癒するでしょう。見た目は患部が赤くなる程度で治り、やけどの痕も残りません。
浅達性II度熱傷
表皮よりも奥にある真皮の一部が損傷したやけどです。水ぶくれ・びらんなどができ、強い痛みと灼熱感があります。完治には2週間程度の期間が必要ですが、痕は残らないでしょう。
深達性II度熱傷
真皮の深い部分が損傷したやけどで、白濁色の水疱ができます。知覚が低下するため痛みはなく、水疱が破れて潰瘍化することもあります。完治までは1ヶ月程度の期間が必要で、Ⅲ度のやけどに悪化してしまう方もいます。完治後も瘢痕が残るでしょう。
Ⅲ度
皮下組織まで損傷した最も重度のやけどです。患部は白〜黒色になり、毛が抜けて乾燥します。知覚が機能しないために全く痛みがなく、植皮手術が必要になる場合も多くあります。また、完治後も瘢痕が残ります。
やけどの重症度分類
やけどは、先ほど説明した深度の他、患部の範囲によって重症度が分類されます。深度の浅いやけどでも、その範囲が広ければ重症になるのです。
軽度
深度II度のやけどが全身の15%未満の面積または、深度Ⅲ度のやけどが2%未満の場合です。軽度のやけどは、外来治療が可能です。
中等度
深度II度のやけどが全身の15〜30%または、深度Ⅲ度のやけどが10%未満の場合です。一般病院での入院治療が必要になるでしょう。
重度
深度II度のやけどが全身の30%以上または、深度Ⅲ度のやけどが10%以上の場合です。十分な設備が整った総合病院での入院治療が必要です。
やけどの応急処置
やけどを早く治すためには、正しい応急処置を行わなくてはいけません。続いて、やけどの応急処置の方法を説明していきます。
1.患部を冷やす
やけどの応急処置では、何よりも冷やすことが重要です。水道水に患部を当てて15分〜30分は流水でしっかり冷やし続けます。
この際、少しでも早く患部を冷やすために、衣類は着たままで構いません。衣類に皮膚が張り付いて脱ぐ時に剥がれてしまう可能性も考えられるので、服を着たまま患部を冷やしましょう。アイスノンや氷嚢を布に包んで使うという手段もありますが、冷やしすぎて凍傷を起こさないように注意してください。
2.清潔なガーゼなどを患部に当てる
患部を十分に冷やしたら、清潔なガーゼなどを患部に当ててください。
3.治療薬を塗る
軽度のやけどであれば、清潔な手で市販の薬を使うのも一つの方法です。細菌の感染を防ぐために、ガーゼなどで保護すると良いでしょう。しかし、やけどの深度は自分で確認できないことから、損傷が少ないと感じたとしても医療機関を受診することをおすすめします。症状が重たそうであれば治療に支障をきたさないために、むやみに薬は塗らずに、冷やしてそのまま病院を受診しましょう。
やけどの対処方法のポイント
応急処置をした後は、次のポイントに注意してやけどの治療を進めましょう。
水ぶくれは潰さない
患部に水ぶくれができた時には、潰さずにそのままにしておきます。水ぶくれの中には体液が溜まっており、あえて潰す必要はないのです。もし自然に潰れてしまった場合は、治療薬を塗ってケアしてください。
タンパク質を積極的に摂取する
やけどを治癒させるためには、良質なタンパク質が必要です。同時にビタミン・ミネラルも摂取すると、感染症の予防・傷の治りを促進する効果が期待できるでしょう。
【タンパク質を多く含む食品の例】
・卵
・牛乳
・大豆製品
・赤身肉 など
これらの食材から、必要な栄養をしっかり摂取してやけどを早く治しましょう。
まとめ:やけどの応急処置・対処方法のポイントを紹介!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・やけどは熱いものに皮膚が一定期間触れることで発生する
・やけどは損傷部分の深さ・面積によって重症度が変わる
・やけどは正しい応急処置をしなければより症状が重くなる
・やけどの応急処置では何よりも患部を冷やすことが重要
以上の点が重要なポイントでした。やけどは日常生活で多い外傷の一つです。正しいやけどの応急処置を知り、いざという時も慌てずに対処ができるようにしてください。