頭痛の種類について紹介!|緊張型頭痛・群発頭痛・片頭痛

「最近頭痛が重たくなってきた…」
「時々起こる頭痛は何頭痛と言うのかな…?」
辛い頭痛には種類があるのを知っていますか?自分が抱える頭痛の種類が分かれば、適切な対処につながるでしょう。今回の記事では、頭痛の種類について詳しく説明します。頭痛に悩んでいるのなら、ぜひ参考にしてください。

Contents

頭痛とは?

頭痛に悩む方は多く、それが頻繁に起こる方も少なくありません。頭痛の痛みは、短時間で治るもの・継続するもの・痛みが非常に強いものなどがあり、その頻度も人によって変わります。その頻度や程度によっては頭痛のせいで、日常生活に支障が出てしまう方もいるのです。

頭痛が起こるメカニズム

頭痛は脳そのものが痛むわけではありません。頭を構成する筋肉・頭皮・硬膜・血管・骨膜・脳神経などが圧迫される・引っ張られる・炎症を起こすなどの原因で痛みが起こります。そのメカニズムは、頭痛の種類によって多少変わるため、次の章を参考にしてください。

頭痛の種類

早速、頭痛の種類について説明しましょう。頭痛はその原因やメカニズムによって緊張型頭痛・群発頭痛・片頭痛の3種類に分けられます。

片頭痛とは?

片頭痛は10〜20代の若い世代で発症しやすい頭痛で、月に数回の頭痛発作が起こります。頭の片側のみが痛むことが多く、ズキズキと波打つような感覚を感じる方もいるでしょう。動くと痛みが増し、ひどくなると吐き気や嘔吐を伴います。頭痛の前には目の前にギザギザとした光が見えたり、空腹感を感じたりする前兆が出る場合もあります。

片頭痛の原因

片頭痛のメカニズムは完全に明らかになっていないものの、遺伝的な要素・ストレスなどが原因で三叉神経から痛み物質が出る、などが考えられています。また、ストレス・寝不足・気候や気圧の変化・女性ホルモンの変化など、さまざまな要因が発生のきっかけになります。

片頭痛の対処法

片頭痛が発生してしまったら、部屋を暗くして休む・眠るなどの対応で痛みを緩和させましょう。痛みが強い時には、患部を冷やすのもお勧めです。

片頭痛の予防法

片頭痛は規則正しい生活やストレスの軽減によって、予防できます。寝過ぎ・寝不足の両方に注意して、早寝早起きを心がけましょう。また、アルコールは片頭痛を誘引するため、飲み過ぎに注意してください。

緊張型頭痛とは?

緊張型頭痛は、毎日発生する・時々発生するタイプがあります。その痛みは比較的軽度で、体を動かしても悪化しません。後頭部から首筋にかけてじんわりと重苦しい感覚や、締め付けられているような圧迫感を感じます。多くの場合、その痛みは頭の両側に発生するでしょう。

緊張型頭痛の原因

緊張性頭痛は、同じ姿勢を長時間続けるなどの身体的なストレスや、精神的なストレスによって起こります。ストレスを感じた筋肉や神経が、慢性的に緊張してしまった結果、筋肉に疲労物質が溜まるのです。

緊張型頭痛の対処法

緊張型頭痛は、肩周りや首筋をマッサージしたり、簡単なストレッチをしたりすることで緩和できます。痛みを感じる部分を、蒸しタオルで温めても良いでしょう。

緊張型頭痛の予防法

緊張型頭痛は、リラックスして血行を良くすることが効果的です。シャワーではなく湯船に浸かって体を温め全身の血の巡りを促しましょう。姿勢を正すことも、筋肉の緊張を防ぐために効果的です。

群発頭痛とは?

群発頭痛は男性に多い頭痛で、毎回同じ方の片側の頭が痛みます。耐え難いほどの痛みが起こるため、じっとしていることが難しくなる方もいるでしょう。また、頭痛発作は基本的に一定の時期に毎日発生します。

群発頭痛の原因

群発頭痛の原因は明らかになっていませんが、脳の視床下部の問題だと考えられています。飲酒によって発作が引き起こされることもあります。

群発頭痛の対処法

群発頭痛では非常に強い痛みに襲われるため、市販薬や自分で対処をすることが困難です。可能な限り早く医療機関を受診してください。

群発頭痛の予防法

群発頭痛の予防は、アルコールの摂取を控えることが大切です。発作が起こる時期が予測できるのであれば、事前に処方された薬を飲むと良いでしょう。

疾患が原因で起こる頭痛について

頭痛は何らかの疾患によって引き起こされる可能性もあります。頭痛の症状がある疾患は次の通りです。

脳腫瘍

全ての脳腫瘍で頭痛が起こるわけではありませんが、悪性の場合やサイズが大きい脳腫瘍は頭痛につながりやすいです。頭痛がひどくなる・言語障害や麻痺を伴う時には、脳腫瘍を疑うべきでしょう。

髄膜炎

脳の周囲にある髄膜が炎症して頭痛を起こします。抗生剤などで治療できますが、放置すれば命を落とす可能性も考えられるでしょう。強い頭痛とともに高熱や痙攣・嘔吐などの症状が現れます。

くも膜下出血

脳動脈瘤が破裂して頭の中で出血し、耐え難い頭痛に襲われます。前兆がなく突然発症し、意識を失う・嘔吐する場合もあります。死亡率が非常に高く、救急搬送・手術が必要です。

その他の疾患

その他にも頭痛の症状がある疾患は数多く存在します。そのため頻繁に頭痛が起こる・痛みが強い時には、医療機関を受診するべきでしょう。
・中耳炎
・脳炎
・帯状疱疹
・緑内障 など

まとめ:頭痛の種類について紹介!|緊張型頭痛・群発頭痛・偏頭痛

いかがでしたか?今回の内容としては、
・頭痛は頭の中にある血管などが圧迫される・引っ張られる・炎症を起こすことで発生する
・頭痛には緊張型頭痛・群発頭痛・片頭痛の3種類がある
・頭痛の対処法・予防法は頭痛の種類によって変わる
・疾患が頭痛を引き起こす場合もある
以上の点が重要なポイントでした。頭痛持ちの方の中には、自己判断で頭痛の種類を決めてしまう方もいますが、何らかの疾患が原因である可能性も考え、長引く頭痛は医療機関でその原因を明らかにするべきでしょう。