目の充血の原因や種類について|目薬の選び方も紹介!

目の充血に種類があることを知っていますか?その種類によって考えられる原因が変わります。今回の記事では、目の充血の種類とともに選ぶべき目薬について説明しましょう。よく目が充血してしまうという方は、ぜひ参考にしてください。

Contents

目の充血とは?

目の充血は目の血管が膨らむことで起こります。目の血管は普段とても細く、外から確認できるものではありませんが、血管の膨らみによって目立つようになるのです。複数の血管が膨らみ、目全体が赤く見えるのが目の充血の正体です。

目の充血の種類

目の充血には、2つの種類があります。

結膜充血

まぶたの裏側や白目部分の血管が目立ち、目やに・涙を伴う場合もあります。その色は比較的鮮やかな赤色で、黒目付近よりも目の淵周りの方が、赤みが目立つでしょう。

細菌・ウイルス・花粉・ゴミなどの異物が、目に入ることで発生する結膜炎に多い症状です。アレルギー性結膜炎・細菌性結膜炎・ウイルス性結膜炎の可能性も考えられますが、目の疲れ・乾燥・コンタクトレンズの長時間着用などによって発生する場合もあります。

毛様充血

黒目周辺が集中的に充血した状態で、黒目から離れるほど赤みが目立たなくなります。涙が出ても目やにの症状はない場合が多いでしょう。眼球の外側になる角膜・ブドウ膜・強膜が炎症することで起こります。考えられる疾患には角膜炎・ブドウ膜炎・強膜炎などがあります。

目の充血を予防する方法

目の充血は目の扱いや日頃の生活を見直すことで、改善できる可能性があります。ここでは、目の充血を防ぐために効果的な方法を紹介しましょう。

目を清潔に保つ

目の充血を防ぐためには、目に異物を混入させないように注意を払うべきです。目に入った異物を手で取り除くことは止め、目薬で洗い流すようにしましょう。また、無意識に目に触れてしまう可能性を考え、常に手を清潔にするという意識を持ちましょう。

こまめに部屋を掃除・換気する

室内に菌が多い状態は、目に良くありません。目の充血を防ぎたいのなら、こまめに部屋を掃除して定期的に室内の空気を換気しましょう。部屋が汚れていると、ハウスダスト・ダニ・カビ・フケなどが空気中に舞いやすくなります。

目の健康に良い食生活を送る

栄養バランスの取れた食事を摂取していると、目の充血を予防できます。具体的には、ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンEやミネラルを含む魚介類・野菜を積極的に食べてください。

目に良いとされる食材の例は、次の通りです。
・うなぎ
・鶏・豚レバー
・にんじん
・卵
・カツオ
・レモン
・ブロッコリー
・アーモンド
・イワシ
・そば
・ほうれん草
・なす
・鮭
など

粘膜に刺激を与えるものを摂取しない

粘膜の刺激となるタバコ・アルコールは目の充血を誘発します。目の充血が気になる時には、このような嗜好品をなるべく摂取しないようにしてください。

目の使いすぎに注意する

長時間のテレビ・スマホ・ゲームなどで目を使い過ぎると、目は疲労して充血してしまいます。仕事などで長時間パソコン画面を見なくてはいけない時には、定期的に目を休ませる時間を作ってください。

規則正しい生活と十分な睡眠

不規則な生活が続く・寝不足などの状態では、体の免疫力が低くなりウイルスや細菌に感染しやすくなります。
早寝早起きを心がけ、健康的な生活を送りましょう。

目の充血を改善させる方法

すでに目が充血している状態の時には、次のような方法が効果的です。
・乾燥した室内では加湿器などを使って目の渇きを防ぐ
・冷たいタオルで目の血管を収縮させる
・コンタクトレンズの長時間利用を止める
・市販の目薬を使う
このような対処法を行っても症状が良くならない場合には、眼科を受診するべきでしょう。

目の充血に効果的な目薬の選び方

目の充血を改善するために目薬を活用する時には、その原因に合わせたものを使わなくてはいけません。ここでは、目の充血の原因ごとに、目薬選びの方法を説明しましょう。

使いすぎによる目の充血

パソコンやスマホを長時間利用し、目を使いすぎているという自覚がある方は、まず目を休ませることが大切です。目の負担を減らすために、コンタクトの使用を控えるなどの工夫も効果的でしょう。特に目の乾燥も感じているのなら、とろみ成分・保湿成分が含まれた目薬を選ぶのがお勧めです。

細菌感染による目の充血

代表的な目の細菌感染に「ものもらい」があります。細菌感染が疑われる時には、抗菌成分の入った目薬を選んでください。さらに抗炎症成分が含まれているものであれば、炎症自体も抑えられます。

アレルギーによる目の充血

花粉症などアレルギーによって目が充血していると分かっているのなら、抗アレルギー成分・炎症成分が含まれた目薬を選びます。同時にアレルギーとの接点を減らすための対策も行います。花粉症の方であれば、マスクの着用や洗濯物を外に干さないなどの行動が有効でしょう。

目の痒みのせいで目を擦って角膜を傷つけてしまった場合には、眼科を受診してください。

原因不明の目の充血

原因が分からない目の充血には、ウイルス感染や角膜炎・ブドウ膜炎・強膜炎・緑内障などの可能性が考えられます。このような疾患は急激に症状が悪化する可能性もあるため、なるべく早く眼科を受診しましょう。

まとめ:目の充血の原因や種類について|目薬の選び方も紹介!

いかがでしたか?今回の内容としては、
・目の充血は目の表面にある血管が膨らんでいる状態
・目の充血には結膜充血・毛様充血の2種類がある
・目の充血は食生活や生活習慣・目の扱い方を見直すことで改善できる場合もある
・目薬の選び方は目の充血の原因によって変わる
以上の点が重要なポイントでした。目の充血は、時間が経過することで自然に良くなっていくことが多いものですが、何らかの病気にかかっている可能性もある…ということは覚えておきましょう。