零売薬局のメリット・デメリットを徹底解説!

「零売薬局にはどのようなメリット・デメリットがあるのだろう…」

「メリットだけでなくデメリットも理解した上で利用したい…」

零売薬局は処方箋なしで病院の薬が買える薬局ですが、メリットだけでなくデメリットも知っておくと、利用するうえで正しい判断ができるのではないでしょうか?今回は、「零売薬局のメリット・デメリット」について分かりやすく解説していきます。

零売薬局のメリット

まずは、零売薬局のメリットについて見ていきましょう。

薬を手にするまでの時間を短縮できる

通常、医療用医薬品を購入するには病院に行って医師に処方箋を発行してもらい、その後薬局に行くという流れになります。待ち時間の長い病院に通っている方の場合、薬を手にするまで1時間以上かかるという人も多いのではないでしょうか?

一方零売薬局の場合、病院に行き処方箋を発行してもらう手間がありませんので、来店から10分程度で薬を手にすることができます。「子育てがあってなかなか病院に行く時間がない…」「受診したいが仕事を休めない…」このような人にとって、素早く薬を手にすることができるのは大きなメリットになります。

医薬品を安く購入できるケースが多い

受診してから薬を購入する場合には、病院での診察料・検査料・処方箋料がかかり、そのほかにも薬剤管理料などの保険請求の部分が利用者の負担になります。一方で零売薬局の場合、診察料や処方箋料などがかかりませんので、シンプルに薬代のみの支払いになります。
零売薬局の場合は保険適用されませんので全額自己負担となりますが、それでも病院にかかってから薬を手にする(診察料や処方箋料が必要)よりも、安く購入できるケースが多くあります。

また、零売の前提として必要最小限の数量を販売することになっているため、利用者にとっての金銭的負担を軽減させることができます。

医療費の削減につながる

高齢化が進む日本では医療費増大が問題となっており、医療制度を維持するために医療費の削減が求められています。零売薬局を利用してセルフメディケーションをおこなっていく、という選択肢も当たり前になれば医療費の削減にもつながります。

地域医療への貢献

新型コロナウイルスの感染拡大によって看護師や医師の不足が深刻化し、通常の医療提供体制に影響が起こることがあります。
そこで、薬を手にする方法として零売という選択肢が増えることによって医療機関側の負担軽減、そして患者さんの負担軽減にもつながり地域医療へ貢献できます。ドラッグストアなどで販売されているOTC医薬品(処方箋なしで購入可能)で対応するという選択肢もありますが、やはり医療用医薬品を利用したいという消費者は一定数いますので、零売の選択肢が増えるということはメリットの一つでしょう。

薬剤師の活躍の場が広がる

薬剤師の仕事としては、医師から発行された処方箋をもとにミスなく調剤し、お客様に正しく用法用量を伝えるというのがこれまででした。零売薬局の場合、診察はしないもののお客様からの相談からはじまり、適切なアドバイスをおこなって医療用医薬品を選ぶというように、仕事の幅が広がります。

AI時代の到来で薬剤師の仕事がなくなる日がくるかもしれない…といった話を耳にされたことがある方もいるかもしれません。その点薬剤師という専門家としての幅が広がり、人にしかできないお客様に寄り添った仕事が、零売薬局にはあると言えるでしょう。

直接医薬品を購入できるため有効期限を気にしなくて良い

処方箋には有効期限があることをご存知でしょうか?有効期限としては、処方箋が発行された日から4日以内での購入が必要となります。
大半の人は医師が処方箋を発行したその日のうちに薬をもらいに行くため問題とありませんが、「仕事の都合上、処方性をもらったが忙しくて薬局にもっていけなかった…」「連休前に処方箋を発行し、連休後に薬をもらいに行ったら有効期限があることを知った…」というように期限が切れてしまうと、その処方箋では薬を受け取ることができないのです。

有効期限が切れてしまった場合には、再度医療機関に行き処方箋を再発行してもらう必要があるのですが、すぐに処方性を発行してもらえるとは限りません。原則として、再度診療を受けたうえで新たに処方箋を発行してもらうことになります。さらに、診察料や処方箋料は全額実費となってしまいます。

一方で零売薬局の場合には、処方箋なしで直接医薬品を購入することができるため、有効期限が切れて余計にお金がかかってしまうということが起きないのです。

零売薬局のデメリット

続いて、零売薬局のデメリットについて見ていきましょう。

医薬品副作用被害救済制度の対象にならない可能性

処方された医療用医薬品を正しく服用したにも関わらず大きな副作用が発生した場合には、「医薬品副作用被害救済制度」といった補償制度を利用することができます。この補償制度によって、医療手当や障害年金が給付されるわけですが、零売薬局で購入した薬で副作用が発生した場合には制度対象にならない可能性があります。零売理由が妥当でなければ、給付がされない可能性があるため、ルールの遵守、適切な利用が求められます。

郵送販売(通販)は不可能

零売薬局で購入できる処方箋医薬品以外の医療用医薬品は薬剤師による対面販売が必要であるため、オンライン上で店舗の在庫確認は可能であっても、通販による購入はできません。OTC医薬品のうち第二類医薬品と第三類医薬品は通販でも購入できるため、その点はデメリットであるといえるでしょう。しかし、医療用医薬品は高い効き目がある一方で、重大な副作用の恐れもあるため、零売薬局では正しい服薬指導や説明がおこなわれています。

個人売買の恐れ

零売では、医療用医薬品を手軽に手にすることができるようになるため、個人売買を目的として購入する人が出てくる可能性があります。
零売薬局では、代理人による購入はできず利用者本人が店舗に出向く必要があったりしますが、法的に整っているとは言えない現状です。そのほか、薬の濫用といった本来の目的とは異なる使用についても防がなくてはなりません。

重大な病気の発見が遅れてしまう可能性がある

手軽に薬が手に入るからと、病院に行くことを避けていると重大な病気の発見が遅れてしまう可能性があります。零売薬局側は、ヒアリングによって何かがあった場合には受診を推奨する必要がありますし、利用者側は零売薬局のメリットだけに目を向けず適切に判断する必要があります。
零売薬局では診察はおこなっていませんので、医師の判断が必要な場合にはもちろん零売薬局ではなく、病院に行くべきであると言えます。セルフメディケーションは、健康管理の習慣が身に付いたり、医療や薬の知識が身に付くといったメリットがありますが、原因のわからない症状などは自己判断ではなく病院に行きましょう。

まとめ:零売薬局のメリット・デメリットを徹底解説!

いかがでしたか?零売薬局のメリットとしては、

・医薬品を手にするまでの時間を短縮できる

・医薬品を安く購入できるケースが多い

・医療費の削減につながる

以上の点を挙げることができ、デメリットとしては、

・医薬品副作用被害救済制度の対象にならない可能性

・郵送販売(通販)は不可能

・本来の目的とは異なる使用がされる可能性がある

以上の点が挙げられます。零売薬局のメリット・デメリットが理解できると零売薬局はより身近になり正しく判断できるようになりますので、今回の内容を参考に零売薬局を利用していただければと思います。

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