「以前、リドメックスコーワ軟膏を処方されたことがあり、市販で買えるのか知りたい」
このような経験ありませんか?
リドメックスコーワ軟膏はよく皮膚科で処方されることが多いお薬です。
今回は同じ成分の薬が市販で買えるかどうか解説するとともに、使用方法などにも触れていきたいと思います。
まず最初に、リドメックスコーワ軟膏について簡単に説明いたします。
有効成分は、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルであり、ステロイドです。
ステロイドは主に抗炎症作用を示します。
そのため、湿疹・皮膚炎症状によく使用されます。
皮膚科でよく処方されるリドメックスコーワ軟膏。
クリニックの中でも特に皮膚科は混んでいることが多いので、時間と手間がかかってしまいますよね。
市販で買えたらいいのに・・・なんて思う人は少なくないでしょう。
実は、市販で同成分のものが存在するのです。
興和から販売されている「リビメックスコーワ軟膏」(指定第2類医薬品)というお薬が市販にあります。
有効成分は、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルであり、医療用医薬品のリドメックスコーワ軟膏と同成分になります。
ただし、同成分ではありますが成分量が異なります。
以下にまとめました。
・医療用医薬品→リドメックスコーワ軟膏0.3%
有効成分→プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 【3mg/g】
・一般用医薬品→リビメックスコーワ軟膏(指定第2類医薬品)
有効成分→プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 【1.5mg/g】
つまり、医療用医薬品の方が一般用医薬品と比べ、有効成分が2倍含まれています。
この差はとても大きいです。
医療用医薬品は処方箋が必ず必要だと思われる方が多いですが、実は零売制度という制度を使えば処方箋なしで購入することが可能なのです。
後半に詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
次に、効能効果・用法用量・副作用等についてです。
薬は正しく使ってこそ効果を発揮します。
湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬を含む)、 痒疹群(固定じん麻疹、ストロフルスを含む)、 虫さされ、乾癬、掌蹠膿疱症
基本的な皮膚症状に効くようなイメージです。
使用する際は、自己判断せず必ず専門家に相談の上、使用しましょう。
通常1日1~数回、適量を患部に塗布する。なお、症状により適宜 増減する。また、症状により密封法を行う。
密封法は薬を浸透させるのに使用されますが、過剰に入ってしまうと危険なので医師の指示に従ってください。
主な副作用として、刺激感、毛のう炎、かゆみ、皮疹の増悪、カンジダ症、紅斑などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
次のような症状が出たら直ちに使用をやめ、医師または薬剤師に相談してください。
[眼痛、まぶしい、かすんで見える、頭痛[眼圧亢進、緑内障、白内障]
※眼には使用しないでください。
使い忘れた場合は、気がついた時に塗ってください。ただし、次に塗る時間が近い場合は忘れた分を抜き、次回より指示どおりに使用してください。2回分を一度に使ってはいけません。
ステロイド剤の強さはⅠ〜Ⅴ群に分けられ、Ⅳ群に当たります。
Ⅰ群が一番強く、数が増えるにつれ弱くなり、Ⅴ群が一番弱いです。Ⅳ群なので弱めのステロイドに位置します。
上記で少し触れましたが、処方箋なしで医療用医薬品のリドメックスコーワ軟膏が購入できるところがあるんです。
それは零売薬局(れいばいやっきょく)という薬局です。
零売薬局は零売制度という制度に則って医療用医薬品を販売している薬局を指します。
零売制度とは、何らかの事情で医師の診察を受けることができなかったり、やむを得ない理由の場合に薬剤師の対面・指導のもと非処方箋医薬品を販売することができる制度のことを指します。(原則、必要最小限の量に限られる)
本来、病院で処方される医療用医薬品は必ず処方箋が必要な”処方箋医薬品”と、そうでない”非処方箋医薬品”に分けられます。
リドメックスコーワ軟膏は非処方箋医薬品に該当するため、零売薬局で購入できます。
薬剤師に相談のもと購入できるので、安心して薬を使用できます。
薬局は全国どこでもあるイメージですが、零売薬局は全国でも数店舗しかありません。
都内でも数店舗程度です。
その中でも、セルフケア薬局は初の零売薬局チェーンです。
いかがでしたでしょうか?
リドメックスコーワ軟膏を処方箋なしで購入できるということはあまり知られていないと思います。
時間がない方にはとても便利です。
ぜひ、お近くに零売薬局があるか探してみてください。