疲れに適したビタミン・成分とビタミン剤(ビタミン含有保健薬)を紹介!

2021.01.16

「最近、疲れが取れない…」「疲れに良いビタミン剤を知りたい…」
忙しい現代社会のなか、疲労が溜まってしまっている人は大勢いらっしゃるでしょう。そして、疲れが溜まっている時に頼りたいのが、ビタミン剤(ビタミン含有保健薬)ではないでしょうか?

そこで今回は、疲れに適したビタミンとビタミン剤(ビタミン含有保健薬)をテーマにお届けしていきます。

Contents

どのような成分が疲れに適しているのか?

疲れや健康維持に有効的なビタミン・成分はいくつかあり、今回はビタミン剤(ビタミン含有保健薬)などに含まれるメジャーなものをピックアップしましたので、紹介していきます。

ビタミンB群

基本的に、ビタミンはエネルギー産生時にとても重要な働きを示します。ビタミンが不足するとエネルギーが作りにくくなり、疲労に繋がる仕組みです。その中でビタミンB群が疲労に関与するビタミンとなっています。

・ビタミンB1…
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える栄養素であり、ビタミンB1が不足してしまうとブドウ糖からエネルギーが産生できなくなり、疲労やだるさといった症状があらわれます。また、粘膜の健康維持を助ける働きもします。

・ビタミンB2…
ビタミンB2は、エネルギー代謝や細胞の新陳代謝を促進し、皮膚や粘膜、爪や髪の健康維持に働きます。特に、脂質を分解してエネルギーを作り出します。

・ビタミンB6…
ビタミンB6は、免疫機能の正常な働きを維持してくれ、赤血球の合成にも効果のある栄養素です。特にタンパク質の分解を助けてくれ、粘膜や皮膚の健康維持につながります。また、精神状態の安定にも良いとされています。

・ビタミンB12…
ビタミン12は、正常な赤血球をつくるために必要な栄養素で、疲労や体力低下を起こす巨赤芽球性貧血の予防にも役立ちます。また、脂質やタンパク質の代謝にも関与しています。

L-カルニチン

L-カルニチンは脂肪燃焼効果や脂質異常症の予防・改善、免疫力UP、疲労感の解消などの作用があります。ダイエット中の方や、野菜中心で肉が少ない方、よく運動をする方などはこの成分が不足しがちです。また、L-カルニチンが不足してしまうと、脂肪が体に蓄積しやすくなってしまいます。

ニコチン酸アミド

ニコチン酸アミドは、ビタミンB3や、ナイアシンアミドとも呼ばれており、血流をよくする作用や、皮膚や粘膜を健康に保つ作用があります。また、エネルギー代謝を整える効果があります。

無水カフェイン

無水カフェインは、脳の神経を興奮させたり、精神活動を改善させたりします。中枢神経を刺激することによって眠気・疲労感に効果をもたらします。

タウリン

主に筋肉中に多く含まれているアミノ酸。心臓、肺、肝臓、脳、骨髄など様々な臓器にも含まれています。コレステロールの吸収を抑制する作用や、心機能・肝機能を高める作用など、生命活動に欠かせない成分です。必要以上のタウリンは尿として体外に排出されます。

疲れに適したビタミン剤(ビタミン含有保健薬)を紹介!(ドリンク、顆粒・錠剤)

なかなか取れない疲れ、慢性疲労。寝てもなかなか疲れが取れない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

続いて、ビタミン剤(ビタミン含有保健薬)を液体、顆粒・錠剤タイプに分けて紹介していきます。

ビタミン含有保健剤-液体タイプ

では、液体タイプから見ていきましょう。

チオビタドリンク3000(指定医薬部外品)

チオビタドリンク3000は、大鵬薬品工業株式会社が製造販売元の指定医薬部外品になります。

【配合成分】(1本100ml中)
タウリン:3000mg
イノシトール:50mg
ニコチン酸アミド:20mg
カルニチン塩化物:100mg
ビタミンB1:10mg
ビタミンB2:10mg
ビタミンB6:10mg
無水カフェイン:50mg など…
チオビタシリーズは耳にしたことがある方が多いと思いますが、商品名に付いている3000とは、タウリンの含有量を指しています。
他の商品と比べて、ダントツでタウリンの含有量が多く、タウリンとビタミンB群は疲れの代表格の成分となります。

チオビタドリンク(指定医薬部外品)

チオビタドリンクは、大鵬薬品工業株式会社が製造販売元の指定医薬部外品になります。

【配合成分】(1本100ml中)
タウリン:1000mg
イノシトール:50mg
ニコチン酸アミド:20mg
カルニチン塩化物:100mg
ビタミンB1:5mg
ビタミンB2:5mg
ビタミンB6:5mg
無水カフェイン:50mg など…
こちらもチオビタシリーズの1つであり、効能・効果は疲労の回復や日常生活における栄養不良に伴う身体不調の改善、集中力の維持などが挙げられます。チオビタドリンク3000との違いはタウリンの量で、1000mg含まれています。チオビタシリーズはビタミンB群の含有量が多いのが特徴です。

リポビタンD(指定医薬部外品)

リポビタンDは、大正製薬株式会社が製造販売元の指定医薬部外品になります。

【配合成分】(1本100ml中)
タウリン:1000mg
イノシトール:50mg
ニコチン酸アミド:20mg
ビタミンB1:5mg
ビタミンB2:5mg
ビタミンB6:5mg
無水カフェイン:50mg
言わずと知れたリポビタンD。特徴的なCMが印象深く、脳裏に焼きついている方が多いと思います。チオビタシリーズと何が違うのかと言うと、ビタミン量とカルニチン塩化物の有無です。リポビタンDはマイルドなイメージと考えるとわかりやすいかもしれません。効能としては、疲労の回復・体力の維持、改善・虚弱体質に伴う身体不調の改善などが挙げられます。

ユンケル黄帝液(第二類医薬品)

ユンケル黄帝液は、佐藤製薬株式会社が製造販売元の第二類医薬品になります。

【配合成分】(1本30ml中)
ローヤルゼリー:100mg
西洋サンザシ:3mg
ジオウ乾燥エキス:30mg
ニンジン乾燥エキス:10mg
ニコチン酸アミド:5mg
ビタミンB1:10mg
ビタミンB2:5mg
ビタミンB6:10mg
ビタミンB12:50μg
ビタミンE酢酸エステル:10mg
無水カフェイン:50mg
ユンケル黄帝液の特徴は、なんと言っても生薬が配合されている点です。もちろんビタミンB群も含まれている他、ビタミンEまで含まれており、効能は滋養強壮・肉体疲労・食欲不振などが挙げられます。化学成分の他にも生薬で疲労を取りたい方にオススメです。

ビタミン含有保健薬-顆粒・錠剤タイプ

続いて、ビタミン含有保健薬の顆粒・錠剤タイプを見ていきましょう。

キューピーコーワゴールドαプレミアム(第三類医薬品)

キューピーコーワゴールドαプレミアムは、興和株式会社が製造販売元の第三類医薬品になります。

【配合成分】(2錠中)
トチュウ乾燥エキス(トチュウとして 200mg):4.0mg
シャクヤク乾燥エキス(シャクヤクとして 120mg):17.1mg
エゾウコギ乾燥エキス(エゾウコギとして 350mg):14.0mg
オウギ乾燥エキス(オウギとして 240mg):30.0mg
オキソアミヂン末:50.0mg
L-アルギニン塩酸塩:50.0mg
ビタミンB1:10.0mg
ビタミンB2:4.0mg
ビタミンB6:10.0mg
トコフェロールコハク酸エステルカルシウム:20.7mg
L-アスコルビン酸ナトリウム(L-アスコルビン酸(V.C)として 100mg)
無水カフェイン:50.0mg

キューピーコーワゴールドαプレミアムは、ビタミンに加えてシャクヤクやトチュウといった滋養強壮生薬が入っており、1回1錠で疲れに効果を発揮します。15歳以上は1日の服用回数が1~2回となっており、効能・効果としては、滋養強壮・肉体疲労・食欲不振・虚弱体質が挙げられます。

ユンケル黄帝顆粒(第三類医薬品)

ユンケル黄帝顆粒は、佐藤製薬株式会社が製造販売元の第三類医薬品になります。

【配合成分】(2包中-1包2g)
ローヤルゼリー:54mg
西洋サンザシ:30mg
ジオウ乾燥エキス:120mg
ニンジン乾燥エキス:41.38mg
ニコチン酸アミド:25mg
ビタミンB1:10mg
ビタミンB2:5mg
ビタミンB6:10mg
ビタミンE酢酸エステル:10mg
無水カフェイン:50mg
ユンケルはドリンクタイプもありますが、顆粒タイプの方が生薬の含有量が多いです。
効能としては、滋養強壮、虚弱体質、発熱性消耗疾患・食欲不振などの場合の栄養補給となっています。

ビタミン含有保健薬はどう選ぶ?(液体・顆粒・錠剤)

実際、ドラッグストアなどに立ち寄ると同じような商品がたくさんあります。そこで、どれを選んだら良いのかわからなくなる方が多いでしょう。

まず始めに、ドリンクタイプが良いのか?錠剤・顆粒タイプが良いのか?ここから入ると良いと思います。ドリンクタイプは独特な味がするため、糖分が多めに加えられていたりして多少カロリーがあります。そして、瓶に入っているため持ち運びにはあまり適さないと言えます。飲みやすさ・携帯のし易さで選ぶならば、錠剤・顆粒タイプが良いでしょう。

次に、生薬の有無で選びましょう。生薬の自然の力で身体の芯から徐々に改善していきたい方は、生薬が配合されているものを選ぶと良いです。

まとめ:疲れに適したビタミン・成分とビタミン剤(ビタミン含有保健薬)を紹介!

いかがでしたか?今回の内容としては、
・疲れに適した成分としてビタミンB群やタウリンなどが挙げられる
・ビタミンB1が不足してしまうと疲労やだるさといった症状があらわれる
・ビタミン含有保健薬は持ち運びの面や成分を加味して選ぶ
以上の点が重要なポイントでした。ビタミン剤(ビタミン含有保健薬)といっても、種類はさまざまであり、製品によって含まれる成分に異なりがありますので、飲みやすさや値段だけでなく、成分にも着目しましょう。そうすることで、セルフケアの幅も広がるのではないでしょうか?