「オノンカプセルって市販で買うことできるの?」
「薬が切れたから市販で買えたらいいのに!」
オノンカプセルを処方されている方は、このようなことを考えたことありませんか?
オノンカプセルは気管支喘息や鼻炎の症状で処方されます。
仕事や学校が忙しくてなかなか病院に行けないとき、市販で買うことができたら便利ですよね!
今回は、そんな疑問にお答えしたいと思います。
上記にもあるように、オノンカプセルは気管支喘息・アレルギー性鼻炎でよく処方されることが多いです。
この2つの疾患は定期的に通院してお薬をもらわないといけないため、少し手間と思う方が多いでしょう。
そんな時に市販で買うことの需要が高まります。
さて、本題ですが、実はオノンカプセルは市販で買うことはできないんです。
「えー!市販にあったらよかったのに・・・」
と思う方がほとんどでしょう。
残念ながら、同じ有効成分を含むお薬は存在しませんでした。
ただ、ガスターやアレグラのように、もともと医療機関でしか取り扱っていなかったお薬が今はドラッグストアにもあるように、オノンカプセルも後々は市販にもシフトする可能性はあります。
今後の動向に期待ですね!
ここで質問です。
「零売薬局(れいばいやっきょく)」という薬局をご存知ですか?
もしかしたら、知らない方が多いかもしれません。
実は、零売薬局は病院でもらえるお薬が処方箋なしで買える薬局なんです。
「そんな薬局あるの!?」
と思いますよね。
零売制度という制度を利用すれば、お薬を購入できます。
また難しい言葉が出てきましたね。
少し詳しく説明します。
零売制度とは、やむを得ず医療機関を受診できない場合など、薬剤師の指導のもとでお薬を購入できるという制度です。
そこで購入できるお薬というのが、病院または薬局でもらう薬(=医療用医薬品)になります。
病院・薬局で処方箋を通してもらうお薬は医療用医薬品という括りに入り、処方箋医薬品と非処方箋医薬品の2つに分けられます。
零売制度では非処方箋医薬品が購入できるというわけです。
医療用医薬品の約半分が非処方箋医薬品に該当するので、理論上、大半のお薬が購入できるということになります。
そうなんです。
タイトルにもあるように、全国各地にたくさんある薬局ではありません。
都内でも数店舗と、とても少ないのが現状。
しかし、零売薬局は今問題になっている医療費の圧迫を軽減したり、予防医療の進展に貢献できると言われていて、今後さらに伸びていく分野です。
それに伴い、店舗数もぐんぐん増えていくと予想されています。
次に、お薬の説明に入らせていただきます。
オノンカプセルの有効成分は、「プランルカスト水和物」と呼ばれる成分です。キプレスやシングレアという薬と作用が同系統のものになります。
薬学的には、ロイコトリエン受容体拮抗薬と呼ばれ、ロイコトリエンと呼ばれるアレルギー物質に関与します。
このアレルギー物質が受容体にくっついてしまうと、炎症・くしゃみ・鼻水・咳といった症状を引き起こすため、くっつかないようにするイメージです。
同じ抗アレルギー剤の中でも、アレグラやアレジオンのような系統のお薬とは作用の仕方が違うタイプのお薬になります。
次に、効能効果・副作用・注意すべきことの3つを解説していきたいと思います。
気管支喘息、アレルギー性鼻炎
通常、成人はプランルカスト水和物として1日量450mg(本剤4カプセル)を朝食後及び夕食後の2回に分けて経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
主な副作用として、吐き気、下痢、腹痛、胃部不快感、頭痛、眠気、めまい、発疹、かゆみ、じん麻疹、多形滲出性紅斑、四肢痛、乳房腫脹・硬結、乳房痛、女性化乳房などが報告されています。
このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに、以下のような症状があらわれ、下記の[]内の副作用の初期症状があわられることがあります。
このような場合は、直ちに服用をやめ、医師または薬剤師に相談してください。
・呼吸困難、冷汗、息切れ[ショック、アナフィラキシー]
・鼻血、歯ぐきの出血、四肢などの皮下出血[血小板減少]
・全身倦怠感、食欲不振、皮膚や結膜などの黄染[肝機能障害]
・発熱、から咳、胸の痛み[白血球減少、間質性肺炎、好酸球性肺炎]
・手足の筋肉の痛み、こわばり、全身倦怠感[横紋筋融解症]
乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
いかがでしたか?
今回は主にオノンカプセルについて触れました。
また、零売薬局も少し解説させていただきました。
もしかしたら、お近くのエリアにも今後店舗が増えていくかもしれません。
セルフケア薬局は日本初の零売薬局チェーンですので、今後ともよろしくお願いいたします。