多尿・頻尿の原因・対処法|頻尿改善が期待できるツボも紹介!

多尿や頻尿に悩んでいる方は、外出先でも常にトイレを心配して、今まで通りの生活が送りにくくなります。多尿や頻尿が起こる原因や対処法には、どのようなものがあるのでしょうか?


この記事では、多尿・頻尿についての基本的な知識とともに、尿トラブルの改善が期待できるツボも紹介していきます。多尿や頻尿に悩んでいるのなら、ぜひ参考にしてください。

<h2>尿の役割とは?</h2>

尿は腎臓で血液から作られます。血液は体中に必要な栄養素と酸素を運びながら、老廃物などの有害物質を腎臓に集め、腎臓では余分な水をろ過して尿の元である原尿を作るのです。原尿は尿細管を通って腎盂に運ばれ、再吸収された残りを尿として体から排出します。


そのため、尿には体中の老廃物を排出するだけでなく、血液の濃度を調整する役割もあると言えるでしょう。成人が1日に腎臓でろ過する血液は、約150lもあります。

<h2>多尿・頻尿とは?</h2>

多尿・頻尿とは文字通り、1日の尿の量が増えてしまうこと・排尿の回数が増えてしまうことを指しています。

<h3>多尿</h3>

膀胱や尿道に問題はないものの、1日の尿量が著しく増えた状態であり、150〜200ml以上の排尿を何度も繰り返します。通常成人の尿量は1日1.5〜1.5lですが、多尿の場合は2.5l以上の尿が出る場合もあります。頻繁にトイレに行かなくてはならないため、多尿は頻尿を引き起こします。

<h4>多尿の原因</h4>

糖尿病・心因性多尿・尿崩症・ミネラルの異常などの他、水を飲みすぎる・アルコールなどの影響で尿量が増え多尿になります。また、腎臓の機能に問題がある可能性も考えられるでしょう。

<h3>頻尿</h3>

頻尿は頻繁にトイレに行きたくなる状態です。1日の排尿回数には個人差がありますが、一般的には、起床から就寝までに8回以上排尿することを頻尿と呼びます。


1日の排尿回数が8回未満であっても「普段よりも回数が増えた」と感じるのなら、頻尿の疑いがあるでしょう。多尿によって引き起こされる頻尿は毎回多くの尿が排出されますが、尿意はあるものの少量の尿しか出ない頻尿も存在します。

<h4>頻尿の原因</h4>

尿の量が増えていないのに頻尿になってしまう時には、次のような原因が疑われます。

・過活動膀胱:急に尿意をもよおす

・残尿量が多い:排尿後に尿が膀胱に多く残っている

・尿路感染・炎症:膀胱炎や前立腺炎などによるもの

・腫瘍:腫瘍ができて膀胱を刺激している

また、トイレに行きにくい環境にある・緊張しているなどが原因でトイレの回数が増えてしまう方もいます。心因性の頻尿は睡眠中に症状が現れないという特徴があります。

<h2>多尿・頻尿の対処法</h2>

多尿・頻尿を改善したいと考えているのなら、まず自分の水分摂取量や排尿の回数を記録する排尿日誌をつけることが有効です。記録を見て水分を過剰摂取している、利尿作用のあるコーヒーや緑茶などを飲み過ぎていると感じた時には、水分の摂取方法を見直します。


それでも症状が改善しない時、元から水分摂取量に問題がなかった時には、何らかの疾患に罹っている可能性も考え、排尿日誌を持って医療機関を受診してください。


また、体の冷えは頻尿を招くため、特に下半身を冷やさない服装を心がけましょう。ストレスを溜め込まないようにする、外出先でもすぐにトイレに行けるようにして不安を緩和するのも有効です。

<h3>多尿・頻尿に効果が期待できるツボ</h3>

続いて、多尿・頻尿の両方に効果が期待できるツボを3つ紹介していきます。

<h4>中極</h4>

「中極」は、臍の下指幅4本分の場所に位置します。中極を刺激するためには仰向けになり、両手の人差し指と中指を重ねて5秒ほど繰り返し押してください。痛気持ち良い程度の強さを意識すると良いでしょう。

<h4>腎兪</h4>

腰のくびれに両手を置いて両手の親指が当たる場所を「腎兪」と呼びます。腎兪を刺激する際は、ゆっくりと5秒間程度繰り返し押してください。

<h4>湧泉</h4>

足の裏にある「湧泉」というツボも、尿のトラブルに効果的です。湧泉は足の指をグーに曲げた時にシワのえく

ぼができる部分(足裏の真ん中より上)にあり、親指で5回程度少し強めに押しましょう。

<h2>まとめ:多尿・頻尿の原因・対処法|頻尿改善が期待できるツボも紹介!</h2>

いかがでしたか?今回の内容としては、

・多尿は排尿量が1日2.5l以上になること

・頻尿は1日に8回以上トイレに行く状態のこと

・多尿と頻尿の原因には重大な疾患が隠れている場合も考えられる

・尿のトラブルはツボによっても改善が期待できる

以上の点が重要なポイントでした。多尿・頻尿の原因には何らかの疾患が隠れている可能性があります。心因性の場合も、普段楽しめていた外出がしにくくなるなどの問題に発展するでしょう。排尿日誌をつけて、なるべく早く医療機関を受診してください。