手汗がひどい…止まらない手汗の原因と改善方法を紹介!

「最近手汗がひどい…何が原因なのだろうか…」
手汗が止まらずに困ってしまったという経験はありませんか?誰でも手汗をかくものですが、ひどい手汗には何らかの原因が隠れている可能性が考えられます。今回の記事では多過ぎる手汗の原因と、改善方法をテーマにお届けしていきます。

Contents

手汗のメカニズム

人間は皮膚にある汗腺から汗を出し、暑い時・運動した時の体温調整をします。また、興奮や緊張・辛いものを食べた時などにも汗が出ます。

汗腺の種類

汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があり、それぞれ違った種類の汗を出して人間の体を健康に保っています。エクリン腺から出る汗は無臭で体温調整のために使われます。エクリン腺は全身に分布している汗腺です。

それに対してアポクリン腺から出る汗は臭いがあり、白く濁っていて主に腋の下などに多く、毛根に汗腺の開口部があります。手のひらには毛穴がないため、手汗はエクリン腺から出る汗だと言えるでしょう。

手汗がひどい原因

手汗がひどい時には、次のような原因が考えられます。

交感神経が活発化している

交感神経は自律神経の中で、人間の体を興奮・活動的にさせる役割を持っています。交感神経が活性化すると身体活動が高まって、心拍数の増加・血管収縮・瞳孔の拡大・発汗などが行われるのです。その結果、手の汗が増え過ぎることがあります。

本来、交感神経は体を休ませる神経である副交感神経とバランスを保っているものですが、自律神経の乱れによって交感神経が優位になり過ぎてしまいます。

手掌多汗症

手汗がひどいという方は、手掌多汗症の可能性があります。手掌多汗症の方は、手のひらだけでなく足裏にも多くの汗が出るでしょう。その程度は人によって変わりますが、じんわりと手が湿るという方から、手のひらから汗が垂れるほど汗が出過ぎてしまうという方もいます。

現段階では原因が明らかになっていない病気であり、その悩みをなかなか人に分かってもらえない…という悩みを抱えてしまう方もいるのです。

多汗症

手掌多汗症は局所性の多汗症ですが、全身性の多汗症になった場合にも手汗が増えます。多汗症はさまざまな要因で必要以上の汗が出て、日常生活に支障が出ることもある疾患です。更年期障害・肥満症・糖尿病などの疾患が主な多汗症の原因です。

手汗がひどい時の対処法

ひどい手汗のせいで、日常生活が送りにくいという人は、次のような対策に取り組んでください。

汗腺を塞ぐ

市販の制汗剤に用いられている塩化アルミニウムを使って、汗腺を塞ぎます。その効果は一時的なものですが、使用を続ければ汗の分泌自体を抑えられる可能性があると言われています。

ストレスを解消する

多汗症はストレスによって引き起こされることが多い疾患です。また、自律神経の乱れにもストレスが深く関係しています。自分に適したストレスの発散方法を見つけ、定期的にストレスを解消してください。

規則正しい生活を送る

十分な睡眠・適度な運動・栄養バランスの整った食事を心がければ、自律神経の乱れを防げます。運動はストレス発散効果も期待できるでしょう。

医療機関を受診する

ひどい手汗の症状が良くならない時には、医療機関を受診して適切な治療を受けてください。医療機関では、内服薬・外用薬を使って手汗を抑える治療を進めます。

まとめ:手汗がひどい…止まらない手汗の原因と改善方法を紹介!

いかがでしたか?今回の内容としては、
・手汗はエクリン腺という汗腺から無臭の汗が出る
・手汗がひどい時には、手掌多汗症や多汗症の可能性がある
・手汗は生活習慣やストレス解消によって改善できる場合がある
以上の点が重要なポイントでした。手汗がひどいと、紙が扱いにくい・人に触れにくいなどさまざまな弊害が起こります。なかなか症状が治らないという方は、医療機関を受診しましょう。