鼻炎が起こる原因とは?

「鼻炎の原因について知りたい…」
鼻炎はさまざまな原因で発生するものですが、鼻炎になると鼻水や鼻づまりなど多くの不調が現れて、日常生活に支障をきたします。では、なぜ鼻炎は起こるのでしょうか?今回は「鼻炎の原因」をテーマにお届けしていきますので、鼻炎に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

Contents

そもそも鼻炎とは?

鼻炎とは、鼻の粘膜が炎症を起こして腫れている状態を指します。この腫れが鼻水や鼻づまりを引き起こし、不快な症状になってしまうのです。また、鼻炎にはいくつもの種類があり、それぞれ原因や適切な対処法が変わります。

鼻炎の主な原因とは?

鼻炎の主な原因には、風邪とアレルギーがあります。アレルギー性鼻炎は花粉などのアレルゲンによって引き起こされ、風邪はウイルスが体に入り込むことで引き起こされます。アレルギー性鼻炎と風邪のどちらも、鼻水・鼻づまり・くしゃみといった症状が代表的です。

鼻炎の種類について

続いて、鼻炎の種類について見ていきましょう。

アレルギー性鼻炎の概要と原因

アレルギー性鼻炎は、花粉やハウスダストなどの特定のアレルゲンに対して、体内にある免疫がアレルギー反応を起こします。アレルギー性鼻炎では、サラサラとした水のような鼻水が出て、くしゃみが連続するという特徴があります。

また、アレルギー性鼻炎は、ハウスダストのようにアレルゲンが一年中存在する通年性アレルギー性鼻炎と、花粉のように特定の季節にアレルゲンが存在する、季節性アレルギー性鼻炎の2種類に分かれます。

急性ウイルス性鼻炎の概要と原因

急性鼻炎は鼻の粘膜に生じる急性の鼻炎であり、ウイルスによって引き起こされるものが急性ウイルス性鼻炎です。急性ウイルス性鼻炎を引き起こすウイルスにはさまざまな種類がありますが、最も一般的なウイルスは風邪のウイルスです。風邪による鼻炎では、風邪の経過によって鼻水の形状や色が変わり、同時に熱や咳症状もあるでしょう。

慢性鼻炎の概要と原因

慢性鼻炎とは鼻の炎症が長期間継続している状態のことで、その原因にはアレルギー・妊娠・血管運動性・温度変化・加齢などさまざまなものがあります。その他、副鼻腔炎を合併している可能性も考えられるため、鼻炎症状が長期的に続く場合は、病院を受診するべきでしょう。

血管運動性鼻炎の概要と原因

血管運動性鼻炎は鼻粘膜の血管膨張により起こる鼻炎で、非アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。血管運動性鼻炎は、温度変化・飲酒・ストレス・妊娠・タバコと煙などが刺激となって、鼻の自律神経の働きに悪い影響を与えることで起こると考えられています。

萎縮性鼻炎の概要と原因

萎縮性鼻炎は、鼻の粘膜が薄くなったり硬くなったりし、鼻の中が乾燥する慢性鼻炎です。萎縮性鼻炎の原因は不明であるものの、ホルモン障害やビタミン欠乏、自律神経機能不全などが関わっていると考えられています。高齢者に発生しやすく、鼻の内側にかさぶたができて悪臭を引き起こします。また、激しい鼻血を繰り返すなどの症状によって嗅覚が失われる場合もあります。

鼻炎の症状を和らげるには?

鼻炎は簡単に治るものではありませんが、毎日の生活に鼻炎症状を緩和させる対策を習慣化させるだけでも、辛い症状を和らげられる可能性があります。続いて、鼻炎の症状を和らげるためにできることを見ていきましょう。

加湿器で部屋の湿度を調整する

加湿は鼻水や鼻づまりを和らげるために役立ちます。特に乾燥しやすい時期には、加湿器を使って部屋の湿度を一定に保ちましょう。

湯船に浸かる

湯船に浸かって全身を温めると、血液が循環して鼻の通りが良くなります。入浴には、ストレス発散や鼻腔の保湿効果もあるでしょう。

アレルゲンを取り除く

ハウスダストがアレルゲンである場合は室内の清掃、花粉がアレルゲンの場合はマスクやメガネの着用など、日常的にアレルゲンを体に取り込まない工夫をしましょう。

こんな時は病院へ

鼻炎は人間が自分の体を守るための防御反応によって引き起こされますが、その鼻水・鼻づまり・くしゃみなどの症状は、多くの方にとってストレスのもとになるでしょう。日常生活に支障が出てしまうような鼻炎で、「なかなか治らない…」「症状が重たい…」という場合には病院に行きましょう。鼻炎の症状は、耳鼻科/耳鼻咽喉科が専門分野になります。

まとめ:鼻炎が起こる原因とは?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・鼻炎が起こる原因には風邪やアレルギーが挙げられる
・鼻炎の種類にはアレルギー性鼻炎や急性ウイルス性鼻炎、血管運動性鼻炎などがある
・鼻炎の種類によって症状や原因が異なる
・鼻炎を和らげるためには部屋の加湿や湯船に浸かるなどの方法がある
以上の点が重要なポイントでした。鼻炎と一口に言ってもさまざまな種類がありますので、自身の鼻炎のタイプに合わせて、正しく対処しましょう。