ヘルペスとは?原因や症状|口唇ヘルペス・角膜ヘルペス・性器ヘルペス等を紹介!

ヘルペスとはウイルスが付着することで引き起こされる感染症の一種で、発症する箇所によってその呼び方が変わります。直接接触だけでなく間接接触でも感染が広がるために、家庭内感染・職場内感染も発生しやすいでしょう。


今回の記事では、ヘルペスについての基本的な知識とともに、代表的なヘルペスである口唇ヘルペス・角膜ヘルペス・性器ヘルペスについて説明します。

<h2>ヘルペスとは?</h2>

ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)または2型(HSV-2)の感染によって発症します。一度感染すると再感染・再発が起こりやすく、初めての感染の時には症状が悪化する恐れがあるという特徴があります。多くの方がヘルペスウイルスに感染するため、大人のヘルペスは再発によるものが多く、年に数回再発を繰り返してしまう方もいます。


また、単純ヘルペス1型は唇や顔面などの上半身・2型は性器を中心とする下半身に発症します。冒頭でもお伝えしたように、ヘルペスは直接増える接触感染の他、タオルなどを介しても感染が広がるため、家庭内感染が起こりやすいでしょう。

<h3>ヘルペスが再発する理由</h3>

ヘルペスに感染した後症状が落ち着くと「完治した」と考える方が多いと思いますが、ストレス・過労・風邪などで体の免疫力が低くなると、このヘルペスウイルスが活性化・再発して再度不快な症状が現れることがあります。潜伏中のヘルペスウイルスを退治できる薬は、現在開発されていません。

<h2>ヘルペスの治療方法とは?</h2>

ヘルペスは軽症であれば自然治癒が期待できる感染症です。特に再発の場合は初めての感染よりも治癒が早く進むでしょう。医療機関では、ヘルペスウイルスを抑える効果のある外用薬・内服薬が処方されますが、症状が重い時には、点滴注射・入院治療が必要になる場合もあります。


これらの治療はヘルペスウイルスの量を減らすことが可能なものの、潜伏しているウイルスまで完全に消し去る効果は期待できません。また、頻繁に再発を繰り返す時には、再発抑制治療に取り組むべきです。過度の疲労・ストレス・飲酒を控え、再発の兆候を感じた時には早めに医療機関を受診してください。

<h2>代表的なヘルペスの例</h2>

ヘルペスは体のさまざまな部分に発症します。ここでは、代表的なヘルペスの例を紹介しましょう。

<h3>口唇ヘルペス</h3>

口唇ヘルペスは、文字通り唇やその周辺にできる水ぶくれのことで、ニキビ・口唇炎と間違えられる場合もあります。唇にチクチク・ピリピリとした違和感の後に、複数の水ぶくれができて痛みを感じます。


口唇ヘルペスは軽症であれば3〜5日で自然に治っていきますが、ストレスや疲労の影響を受けて何度も再発が繰り返されることも珍しくありません。


また、水ぶくれが破れると他の部位に感染を広げる可能性も考えられるでしょう。無意識に口を触り、その手で共有物に触れる・使用すると、周囲の人も感染させてしまう恐れがあるため、可能な限り早めに医療機関を受診するべきです。

<h3>角膜ヘルペス</h3>

角膜ヘルペスは角膜がヘルペスウイルスに感染することで発症し、涙が出る・目がゴロゴロする・眩しさを感じる・見えにくい・充血するなどの症状が現れます。


口唇ヘルペスと同じように、再発が繰り返されやすく、その都度このような不快感に悩まされる方が多いでしょう。角膜ヘルペスには、2つの種類があります。

<h4>上皮型</h4>

ヘルペスウイルスが角膜の外側にある上皮層に存在している状態で「樹枝状角膜炎」と呼ばれることもあります。治療では、抗ウイルス薬を使ってヘルペスウイルスの増殖を抑えます。

<h4>実質型</h4>

角膜の中心層までヘルペスウイルスが侵入し、免疫反応によって炎症が起こっている状態です。角膜が腫れて濁るため、肉眼でも異常を確認できるでしょう。抗ウイルス薬とステロイドを使って、ウイルスの増殖・炎症を同時に抑えます。

<h3>性器ヘルペス</h3>

性器ヘルペスになると、性器・性器周辺・お尻に痛みやかゆみを伴う水ぶくれが複数できます。男女ともに発症する感染症ですが、女性の方が痛みや不快感が強くなりやすい傾向があります。特に水ぶくれが潰れると、排尿痛につながります。


性器ヘルペスでは痛み・かゆみが発生する前に、性器にチクチク・ヒリヒリとした感覚を覚えたり、太ももや足の付け根の神経痛や腰がつるような違和感があったりします。また、性器ヘルペスがある状態で性行為をすると、感染を広げてしまいます。ウイルスが付着した便座から感染する場合もあるでしょう。


性器ヘルペスの治療では、塗り薬や飲み薬の他に、点滴を用いてヘルペスウイルスの増殖を抑えます。

<h2>ヘルペスの感染を広げないためにできること</h2>

ヘルペスは、一緒に暮らす相手や身近な人に感染させてしまいやすい感染症です。家族や恋人に感染を広げないためには、次のような点に注意して生活を送りましょう。


・患部に触ったら石鹸で手をよく洗う

・手拭きタオル・バスタオルなどは家族と共有しない

・お尻にヘルペスができている時には、便座使用後に便座をエタノールで消毒する

・性器ヘルペスの症状がある時には性行為を避ける


ヘルペスウイルスは、エタノールを使った拭き取り・通常の洗濯や乾燥で除去可能です。定期的な消毒やタオルの共有を避ければ、家庭内感染を予防できるでしょう。

<h2>まとめ:ヘルペスとは?原因や症状|口唇ヘルペス・角膜ヘルペス・性器ヘルペス等を紹介!</h2>

いかがでしたか?今回の内容としては、