骨粗鬆症の原因・症状・治療・予防|摂るべき栄養素も紹介!

「骨粗鬆症の原因について知りたい…」
「骨粗鬆症の予防方法を知って早いうちから取り組みたい…」
このような方はいらっしゃいませんか?骨粗鬆症になると、骨の量が減って骨が弱くなります。その結果、些細なことで骨が折れてしまうのです。今回の記事では、骨粗鬆症の原因・症状・治療や予防について詳しく紹介していきますので、ぜひご覧ください。

Contents

骨粗鬆症とは?

骨粗鬆症は、骨の強度が低下して骨折しやすくなる病気のことです。骨粗鬆症の方と健康な方の骨の断面図を見ると、骨粗鬆症の方の骨の構造はスカスカになっています。骨粗鬆症は命に直結する病気ではありませんが、簡単に骨が折れてしまうため、特に高齢者の中には、骨粗鬆症のせいで寝たきりになってしまう方もいます。骨粗鬆症は骨折を繰り返すまでほとんどの場合自覚症状がないので、定期的な骨密度検査などで自分の骨の状態を把握しておくべきでしょう。

骨粗鬆症になると折れやすい部位

骨粗鬆症になった時に骨折しやすい部位は、背骨・腕の付け根・手首・足の付け根などです。日常生活で負担を受けることが多い部位が骨折しやすいと言えるでしょう。背骨が折れても腰痛として見過ごされてしまう場合や、周囲の骨に負担が掛かって骨折が連鎖する場合もあります。

骨粗鬆症の原因

骨粗鬆症はさまざまな原因で起こります。ここでは代表的な骨粗鬆症の原因を紹介していきます。

食事内容

骨に必要な栄養が不足していると、骨密度の低下・骨質の悪化が進みます。年を取っても強い骨を維持するためには、若いうちから栄養バランスの取れた食事を食べるべきでしょう。

加齢

人間の骨は日々少しずつ溶かされる(骨吸収)と新たに生成される(骨形成)を繰り返しています。加齢によって、この骨の形成・吸収・成長のスピードが低下すると、骨粗鬆症を発症します。

骨密度のピークは20代であり、その後は年を重ねるごとに密度が低下していくのです。しかし、誰もが骨粗鬆症になるというわけではなく、食生活や運動習慣によって、この低下スピードが変わります。若いうちから骨のことを考えた生活を送っていれば、強い骨を長い間維持できるでしょう。

女性ホルモンの低下

女性ホルモンの一種であるエストロゲンには、骨吸収を穏やかにする役割がありますが、女性は更年期頃に、エストロゲンが減少します。そのため骨が溶けるスピードが上がり、骨の形成が間に合わずに骨粗鬆症になるのです。

骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症の治療では、骨密度の低下を抑えて骨折を防ぐことを目的としています。骨粗鬆症の服薬治療では、骨の形成を促進したり骨吸収を抑制する薬、カルシウム製剤などが用いられます。骨粗鬆症は早期に改善可能な疾患ではないことから、年単位で投薬治療を進めなくてはいけません。

骨粗鬆症を予防するためにできること

骨粗鬆症は若いうちから注意することで予防できる可能性が高い疾患です。ここでは、骨粗鬆症を予防するために行うべき取り組みを紹介しましょう。

運動

骨は負荷がかかるほど細胞が活発になるという特徴があります。そのため運動不足の方は骨が脆くなってしまうのです。ウォーキングやジョギングなどが骨を強くする運動の代表ですが、運動習慣がない・運動が苦手という方は、散歩やストレッチをするだけでも骨粗鬆症を予防する効果が期待できます。

骨を強くする栄養素

骨密度の低下は食事の見直しで改善できます。骨を強くする栄養素を積極的に食べて、骨の形成をサポートしましょう。

カルシウム

骨粗鬆症を予防するためには毎日700〜800mgのカルシウムを摂取することが推奨されています。
カルシウムを多く含む食材は次の通りです。
・乳製品
・牛乳
・小魚
・干しエビ
・チンゲン菜
・大豆製品

ビタミンD

ビタミンDは腸管におけるカルシウム吸収を促進してくれるため、骨粗鬆症予防に良い栄養素です。ビタミンD
は下記の食材に多く含まれています。
・鮭
・卵
・サンマ
・ウナギ
・シイタケ
・キクラゲ
また、ビタミンDはビタミンの中でも唯一日光浴によって体内で生成可能な栄養素です。意識的に適度な日光浴をすると良いでしょう。ただし、日差しが強い季節の日光浴は肌にダメージを与える恐れがあります。

ビタミンK

骨の代謝に関係するビタミンKを多く含む食材は、次の通りです。
・ブロッコリー
・納豆
・ほうれん草
・キャベツ

まとめ:骨粗鬆症の原因・症状・治療・予防|摂るべき栄養素も紹介!

いかがでしたか?今回の内容としては、
・骨粗鬆症は骨の密度が低くなって骨折しやすい状態になる病気である
・骨粗鬆症の原因は加齢や食事内容などが挙げられる
・骨粗鬆症の治療には、骨の形成を促進する薬やカルシウム製剤が用いられる
・運動や食生活の改善で骨粗鬆症を予防できる
以上の点が重要なポイントでした。いつまでも元気な体を維持するためには、強い骨が欠かせません。骨粗鬆症を予防する生活はすぐに効果が現れるものではないので、若い時から意識して骨に良い食事や生活習慣を続けるべきでしょう。