更年期に動悸や不整脈があらわれる原因とは?

「更年期のせいか動悸が止まらない…」
「歳をとってから動悸が多くなってきた…」
更年期になると動悸や不整脈といった症状が現れることがあります。ではなぜ、更年期ではそのような症状が現れるのでしょうか?今回は更年期に動悸や不整脈があらわれる原因をテーマにお届けしていきます。

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動悸とは?

そもそも、「動悸」とは一体何でしょうか?動悸とは普段とは異なる心臓の拍動を感じることをいいます。例えば、「ドキドキ」といった脈が大きく打たれるように感じられるのが、動悸です。

実際に脈が早くなっていることもあれば、脈ははやくなっていないのにも関わらず心臓の拍動が大きく感じられるケースもあります。その他、胸の痛みが出現することもあります。動悸の背後には更年期によるものももちろんありますが、貧血や不整脈そして甲状腺異常といった病気が潜んでいることもあります。

息切れとは?

また、更年期では「息切れ」にも悩まされることもあるかと思います。息切れは階段を上ったりする際に、呼吸が苦しくなったり呼吸時に抱く不快感のことをいいます。

多くの場合では、加齢による心肺機能低下などが主たる原因となっています。その背後には、たばこの吸いすぎで肺の機能が低下する、COPDなどの病気が潜んでいる可能性もあります。

不整脈とは?

続いて、「不整脈」について解説していきます。不整脈とは、脈が速い・脈が遅い・不規則に脈が打たれるといった症状のことをいいます。緊張や精神的興奮そしてストレスによって一時的に頻脈になって病的ではない「生理的」なものと、心臓病などの病気に由来するものの2つに分けられます。

病的な頻脈(脈がはやい)では、いま説明した動悸や息切れそして胸痛・めまいといった他の症状が現れることもあります。病院では心電図検査などで不整脈があるかどうか判断し、必要に応じて精密検査をしてその背後にある病気を見つけることが多いです。

更年期に動悸や息切れが起こる原因とは?

続いて、本題である更年期に動悸・息切れが起こる原因についてみていきましょう。これらの更年期症状の原因は「自律神経の失調」であるといわれています。更年期になると女性ホルモン分泌の低下や卵巣の機能低下などによって、脳の視床下部が行っている自律神経のコントロールが上手くできなくなってしまいます。

自律神経は呼吸と拍動をつかさどっているため、このコントロールがしっかりできなくなると、動悸や息切れといった症状がでてくるというわけです。

更年期の動悸・息切れの対処方法について

更年期の動悸や息切れの対処方法は下記が挙げられます。
・規則正しい生活をする
・タバコの吸い過ぎやアルコールの過剰摂取は避ける
・コーヒーも自律神経を刺激するため飲み過ぎに注意する
・睡眠時間をしっかり確保する
・動悸を感じた時は深い腹式呼吸をする
このような点を意識して、自律神経のバランスを整えましょう。更年期症状に効果が期待できる漢方もありますので、それを服用してみるのも一手です。

更年期にあらわれるさまざまな症状について

動悸や息切れといった症状の他に、更年期ではどのような症状がみられるのでしょうか?「精神神経系の症状」がまずは挙げられ、これに該当するのは、不眠やうつそしてイライラなどです。次に、「皮膚・分泌系」の症状が考えられます。これに該当するものとして、皮膚の渇きやドライアイ、のどの渇きがあります。続いて、「消化器症状」です。これに該当する症状としては、下痢や便秘そして胃もたれといったものがあげられます。最後に、「泌尿器・生殖器症状」についてです。更年期症状では尿漏れや膀胱炎といったものが現れることもあります。

まとめ:更年期に動悸や不整脈があらわれる原因とは?

いかがでしたか?今回の記事のポイントは、
・女性ホルモンの分泌低下によって、自律神経がうまくコントールできずに更年期症状が引き起こされる
・更年期症状では動悸や息切れのみならず、多岐にわたって症状が現れることも多い
・動悸や不整脈の対処方法としては、タバコやアルコールの過剰摂取を避けたり規則正しい生活を送ること
ということでした。

一見、更年期症状に見えても、その背後には重篤な病が潜んでいることがあります。ですので、少しでも何か気になることがあれば、一旦は病院で診察を受けると安心でしょう。また、更年期症状は自律神経の不調に由来しますので、しっかりと休養をとることも大切です。

処方箋なしで病院の薬を買うことはできる?

病院の薬は、処方箋医薬品と処方箋医薬品以外の医療用医薬品というものに分類され、いずれも基本的には受診の上、薬を受け取る必要があります。ただし、やむを得ない事情がある場合には、零売薬局を利用することで、処方箋がなくても病院の薬(処方箋医薬品以外の医療用医薬品)を買うことができます。

すべての人が自由に利用できるわけではなく、病院に行く時間がとれないなどのやむを得ない事情がある場合、また、必要最低限の量に限り購入ができることとなっていますので、ご注意ください。