薬の飲み忘れ防止対策7選!|認知症の人への服薬介助についても紹介!

「高齢になった家族が薬を飲み忘れてしまって困っている…」
「薬の飲み忘れ防止方法を知りたい…」
毎日服用しなければいけない薬があるものの、薬を飲み忘れてしまった…という経験を持つ方は少なくないでしょう。また、ご高齢の方にとって、毎日の服用は簡単なことではありません。

そこで今回は、薬の飲み忘れを防ぐための防止対策を紹介していきます。自分や家族の薬の飲み忘れに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

Contents

用法・用量はしっかり確認すること

薬は薬の種類や薬を飲む人の症状・体質・年齢によって処方される薬の量が変わります。そして、自分が服用している薬の用法・用量をしっかり把握できていないと、薬の飲み過ぎや飲み忘れにつながります。

医師は患者一人ひとりに合わせて処方箋を作り、薬の効果が最大限に活かせるようにしています。しっかりと服薬管理を行わなければ、薬を飲んでも期待する効果が得られなくなってしまうのです。通常であれば、薬局にて薬剤師から用法・用量の説明があり、薬を入れる袋に同じ内容が記載されているものですが、帰宅後に薬の飲み方について不明な点がある場合には、病院か薬局に電話で確認してください。

薬の飲み忘れ防止対策7選

続いて、薬の飲み忘れ防止対策について見ていきましょう。

薬の飲み忘れ防止対策1.服薬予定表(お薬カレンダー)の活用

服薬のスケジュールが一目で分かる服薬予定表は、薬の飲み忘れを防ぐ対策として効果的です。病院で服薬予定表が配布される場合もありますが、インターネットでの購入やエクセルなどを使って服薬予定表を自作しても良いでしょう。服薬予定表があれば、どの薬を何時に、そして何錠飲んだかを自分自身と家族で確認しやすくなるでしょう。

薬の飲み忘れ防止対策2.アプリの活用

スマホのアプリを使って薬の飲み忘れを防止することもできます。服薬のタイミングにアラームをセットすれば、アプリが毎日薬を飲む時間を知らせてくれるのです。アプリの活用は、特に食前食後以外の時間に服薬する薬がある方にお勧めです。

薬の飲み忘れ防止対策3.服薬日記をつける

ノートなどを用意して服薬を記録します。吐き気や眠気などの副作用についても書き残しておくと、医師に服薬の状況を伝えやすくなるでしょう。副作用の程度によって、薬の用量や服薬のタイミングが変更される場合もあります。

薬の飲み忘れ防止対策4.お薬管理ケースなどのグッズを使う

百円ショップやインターネットなどで販売されているお薬管理ケースを使うと、事前に服薬のタイミングごとに薬を分けておくことができるため、薬の飲み間違えや飲み忘れが防げます。
「朝・昼・晩の薬を1週間分保管する」「1日1回服薬の薬を1ヶ月分日毎に保管する」など、商品によって使い方が変わるので、自分が飲むべき薬の用法・用量に合わせてケースを選ぶと良いでしょう。

薬の飲み忘れ防止対策5.訪問介護やデイサービスの利用

薬の飲み忘れを防ぐために色々な対策をしても、認知症の人が一人で服薬管理をすることは困難な場合があります。特に一人暮らしの方は、何日間も服薬を忘れてしまったり、薬を飲み過ぎてしまったりする可能性が考えられるでしょう。

そのため、訪問介護やデイサービスの時間を使って服薬介助を依頼するという手段も存在します。服薬の時間がずれてしまうのであれば医師に相談し、訪問介護やデイサービスの利用時間に合わせて服薬タイミングを変えてもらうのも良いでしょう。

薬の飲み忘れ防止対策6.家族が確認をする

同居または近隣に家族が暮らしているのなら、毎日の服薬を家族に確認してもらうことで、薬の飲み忘れが防げます。この際にも服薬忘れ防止対策グッズを使用すれば、家族が感じる労力を最小限に抑えられるでしょう。

薬の飲み忘れ防止対策7.一包化する

一度に飲むべき薬の量が多い場合の服薬管理は簡単ではありません。特に認知症の患者は、いくつもの薬を適切なタイミング、量を服用するという行為が非常に困難になるでしょう。同じタイミングで飲む薬が一包化されていれば、何種類もの薬を飲む必要がある方の服薬管理の手間が省けます。

薬の一包化には、少額の追加費用が必要になりますが、薬の飲み忘れを防ぐためには有効な手段だと言えるでしょう。

認知症の人への服薬介助について

服薬管理は認知症の方にとって大きな課題となります。現段階では軽度の症状であったとしても、症状の進行によって、いずれ必要な薬を適切に管理できなくなる時期が訪れてしまうでしょう。
また、服薬の事実を認められない、忘れてしまう、服薬自体を拒否するようであれば、服薬介助を行う方の負担も重くなります。

認知症の服薬介助はその人の症状・希望・生活環境に合わせて医師と相談しながら薬の内容や服薬量、タイミングを検討するべきでしょう。特に服薬を拒否する患者には、訪問薬剤師を活用して介護者以外の人が服薬を促すなどの対応が効果的な場合もあります。

まとめ:薬の飲み忘れ防止対策7選!|認知症の人への服薬介助についても紹介!

いかがでしたか?薬の飲み忘れを防止する対策には、
・服薬予定表(お薬カレンダー)に服薬の記録を記載する
・スマホのアプリを使って服薬のタイミングを知らせてもらう
・服薬日記をつける
などがあるということでした。特に認知症の方の服薬管理は難しく、個別の対応が必要だと言えるでしょう。どうしても認知症の方の服薬管理がうまくいかないという方は、医師や薬剤師に相談するべきです。