細菌感染症の種類|細菌が原因となる代表的な感染症について

感染症には、細菌性感染症とウイルス性感染症がありますが、大半の風邪はウイルス性感染症であり、細菌感染が原因で風邪症状が出ることは多くありません。それでは、細菌感染症にはどのようなものが存在するのでしょうか?

今回の記事では細菌が原因で発症する代表的な感染症と、その症状をテーマにお届けしていきます。

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細菌とは?

細菌とは非常に小さな生物で、目で見ることはできません。細菌は必ずしも害があるとは限らず、人間の皮膚表面や腸内の環境を維持する役割を持った細菌も存在します。しかし、人の体の中に侵入した後に、病気を引き起こす有害な細菌も存在します。

細菌感染症の種類

細菌感染症にはさまざまな種類があります。続いて、代表的な細菌感染症の症状や特徴を見ていきましょう。

百日咳

百日咳は百日咳菌によって発症し、軽い風邪症状が出た後に咳が何ヶ月もの間続きます。また、息を深く吸い込む時に、咳発作がみられます。通常は時間をかけて回復していきますが、治療には抗菌薬が用いられます。特に乳幼児は重症化しやすいため、注意が必要です。

感染後もその免疫は長く維持されないものの、2回目以降の感染は症状が軽く、感染に気がつかない方もいます。百日咳はワクチンで予防可能な細菌感染症です。

大腸菌感染症

大腸菌は健康な人の腸に存在する細菌ですが、汚染された食べ物を食べる、汚染されたプールの水を飲み込む、などの行為が原因となって、大腸菌感染症を発症します。大腸菌感染症の中でも、特に「腸管出血性大腸菌O157」は症状が重く、しばしば重症化することが知られています。

腸管出血性大腸菌O157の原因となる食品の例は、牛レバー刺し・ハンバーグ・牛タタキ・ローストビーフなどで、加熱調理・手洗い・消毒が徹底されていない時に感染が起こりやすくなるでしょう。大腸菌感染症の症状は下痢・腹痛・発熱です。腸管出血性大腸菌O157は、人から人への感染にも注意しなくてはいけません。

肺炎球菌感染症

肺炎球菌感染症の原因となる肺炎球菌は、90種類以上も存在します。肺炎球菌感染症は、肺炎球菌が引き起こす病気の総称であり、肺炎のほか中耳炎や副鼻腔炎も含まれます。肺炎球菌感染症は小児肺炎球菌ワクチンを摂取することで、高い予防効果が得られます。

黄色ブドウ球菌感染症

黄色ブドウ球菌は、食中毒菌としても知られています。黄色ブドウ球菌は人や動物の傷口や鼻腔、皮膚に存在し、健康な人でも保菌している可能性があります。手を介しての感染も多く、素手で調理した食品全てが感染源になり得ます。主な症状には、吐き気・嘔吐・腹痛・下痢があり、黄色ブドウ球菌が体内に侵入した後約30分〜6時間以内に体の不調が現れます。予防のためには、手にはさまざまな細菌が付着していることを意識すると良いでしょう。

まとめ:細菌感染症の種類|細菌が原因となる代表的な感染症について

いかがでしたか?今回の内容としては、細菌感染症には肺炎球菌感染症や黄色ブドウ球菌感染症などさまざまな種類があり、それぞれの症状や特徴も変わってくるということでした。自分の身の回りには細菌が多く存在している事実を意識し、感染しない・させないという考えのもとで生活を送ることが大切でしょう。

処方箋がなくても病院の薬は購入可能か?

医療用医薬品は処方箋が必ず必要であると考える方は多いでしょう。基本的には、受診した上で薬を受け取るというのが流れになりますが、病院に行く時間がないなどのやむを得ない事情がある場合には、零売薬局で処方箋がなくても医療用医薬品は買うことができます。(処方箋医薬品以外の医療用医薬品として分類されるものに限ります。)セルフケア薬局は零売薬局チェーンですので、知っておくといざという時に役立つでしょう。