咳に痰が絡む…痰の原因や痰が長く続くとどうなる?

痰は風邪やインフルエンザのときに出たりして身近な症状であるものの、なぜ痰が出るのか?といったことや痰が出るときに注意すべきことなどはご存じでない方が多いでしょう。また、今まさに咳や痰が絡んでいてお困りの方もいるかもしれませんね。

そこで今回は、咳と痰に関する下記内容を解説していきます。
・痰が絡む咳と痰が絡まない咳について
・痰が長く続くとどうなるのか?痰が長く絡む場合に考えられる病気について
・痰が絡むときに注意すべきことや対処法について

Contents

咳や痰はなぜ出るのか?

咳や痰は異物を排出しようとして起こったり、ウイルスや細菌などによって気道に炎症が起きて出ます。咳や痰は体に悪いイメージがありますが、実は体を守るための生体防御反応であり、痰や咳が出るのを無理におさえるのは良くありません。

痰が絡む咳(湿性咳嗽)と痰の絡まない咳(乾性咳嗽)について

ゴホンゴホンといった鈍い咳が特徴の、痰が絡む咳のことを湿性咳嗽と呼び、コホンコホンといった乾いた咳が特徴の、痰が絡まない咳のことを乾性咳嗽と言います。

湿性咳嗽は風邪やインフルエンザなどの場合に起こり、乾性咳嗽は咳喘息や感染後咳嗽などの場合に起こります。湿った鈍い音と乾いた音で違いがありますので、咳の音を聞くだけでも、咳に痰が絡んでいるかどうかが分かります。

痰が長く続くとどうなる?

痰が長く続くと痰を出そうとして咳が起こり、咳が続けば疲労の原因にもなります。また、痰があれば呼吸がしづらくなりますし、無理に痰を出そうとすれば喉を痛めてしまうこともあるでしょう。そのほか、痰がうまく出せない状態になると、息切れの原因になったりします。

痰が長く絡む場合に考えられる病気

痰が長く絡むという場合には一般的な風邪以外の病気として、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や慢性気管支炎などが考えられます。セルフケアにも限界がありますので、痰の症状がいつもと違うなと思えば病院へ受診しましょう。

痰が絡むときに注意すべきこととは?

痰による不快感があるからといって、何度も強く咳払いをしていれば喉の粘膜が傷ついてしまいますので、痰を出す際には優しく痰切りしましょう。

また、痰や鼻水には細菌やウイルスを含んでいますので、飲み込まずにティッシュに包みましょう。鼻水も強くかみすぎると、耳に影響を与えてしまうことがありますので、優しくかみましょう。

痰が絡んでいるときの対処方法

続いて、痰が絡んでいるときの対処法について見ていきましょう。

加湿をする

喉がうるおうことで痰が出やすくなりますし、乾燥してしまうと喉が炎症を起こしやすくなりますので、痰が絡んでいるときには部屋を加湿しましょう。加湿には、最も一般的な加湿器を使う方法以外にも、鍋でお湯を沸かしたり、濡れタオルを干したり、入浴後に浴室のドアを開けるといった方法があります。

マスクをつける

加湿以外にも、マスクを着用することで喉の乾燥を防ぐことができます。息がしやすいように工夫され、スチーム効果のある濡れマスクなども販売されています。

免疫力を上げる

痰の原因となる風邪をひいているときなどは、免疫力が低下しています。ウイルスや細菌と対抗するためにも、睡眠をしっかりとったり栄養を考えたりして免疫力を上げましょう。

うがいをする

うがいをすることで付着したウイルスや細菌、痰などを洗浄することができます。うがいは手軽にできるものですので、うがいの効果を甘くみずにたびたびおこなうようにしましょう。

喉がイガイガするときだけでなく、食事の前や帰宅時、人混みから出た後などにすると感染症予防にもなります。

痰が絡んで咳が出る場合は何科?

痰が絡んだり、咳が出る場合には、耳鼻咽喉科もしくは呼吸器内科に受診しましょう。耳鼻咽喉科は文字通り、耳や鼻、喉といった顔面から頸部までを診察する診療科であり、呼吸器内科は鼻や喉、気管や肺など呼吸に関する症状を診察する診療科です。

まとめ:咳に痰が絡む…痰の原因や痰が長く続くとどうなる?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・痰が長く続くと痰を出そうとして咳が起こったり疲労の原因になったりする
・痰が長く続く場合にはCOPDや慢性気管支炎などの病気を抱えている可能性もある
・痰を強く出そうとすると喉を痛めてしまう原因になるので優しく痰切りすること
・痰が絡んでいるときは加湿器やマスクを使うなどして喉の乾燥を防ぐこと
以上の点が重要なポイントでした。痰が喉に絡まっていると、何度も咳払いをしてしまいがちですが、喉をうるおして痰が出やすいようにし、優しく痰切りするようにしましょう。

また、痰が慢性的に出る場合には何らかの病気が隠れている場合もありますので、呼吸器内科や耳鼻咽喉科で診てもらうようにしましょう。

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