ESポリタミン配合顆粒は市販されているのか?薬に含有される必須アミノ酸とは?

「ESポリタミン配合顆粒って市販されているのかな…?」
「必須アミノ酸ってなに?」
ESポリタミン配合顆粒を以前使用し、それによって症状が改善された経験を持つ方の中には、ドラッグストアなどに市販されているのか?という点が気になっている方もいるでしょう。また、ESポリタミン配合顆粒に含有される必須アミノ酸について知りたい方もいるでしょう。

そこで今回は、ESポリタミン配合顆粒は市販されているのか?必須アミノ酸とは何か?という点をテーマにお届けしていきます。

Contents

ESポリタミン配合顆粒とは?

ESポリタミン配合顆粒は、さまざまなアミノ酸が含有された必須アミノ酸製剤です。含有されているアミノ酸としては、L-イソロイシン・L-ロイシン・L-リシン塩酸塩・L-メチオニン・L-フェニルアラニン・L-トレオニン・L-トリプトファン・L-バリン・L-アルギニン塩酸塩・L-ヒスチジン塩酸塩水和物・グリシン、これらが挙げられます。

ESポリタミン配合顆粒の効能・効果

ESポリタミン配合顆粒の効能・効果は、下記状態時のアミノ酸補給となっています。
低蛋白血症(タンパク質が正常よりも減少している状態)、低栄養状態、手術前後

ESポリタミン配合顆粒の用法・用量

通常成人 1 日 2 ~ 8 gを 1 ~ 3 回に分割経口投与する。なお、 年齢、症状、体重により適宜増減する。

ESポリタミン配合顆粒の副作用

主な副作用として、発疹・嘔吐・胸やけ・腹部膨満感・下痢などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

ESポリタミン配合顆粒を投与してはいけない人

肝性昏睡または肝性昏睡のおそれがある患者、重篤な腎障害、高窒素血症がある患者には投与しないこととされています。高齢者への投与に関しては生理機能が低下しているので、減量するなどして注意が必要です。

ESポリタミン配合顆粒は市販されているのか?

ESポリタミン配合顆粒は市販されているのか?という点については、ESポリタミン顆粒は医療用医薬品に分類されるため市販されておらず、ドラッグストアなどで購入することはできません。薬には大きく分けて医療用医薬品とOTC医薬品があります。医療用医薬品は処方箋が必要であるため、医師の診察を受けた上で処方箋を発行してもらい、調剤薬局で薬を受け取るという流れが基本です。一方のOTC医薬品は処方箋が必要なく、ドラッグストアでも購入が可能です。

ESポリタミン配合顆粒の成分を含む市販薬は存在する?

ESポリタミン配合顆粒自体は市販されていませんが、ESポリタミン配合顆粒に含まれる成分(アミノ酸)が含有された薬は市販薬にも存在します。ただし、成分量が違う、他に含有される成分が違うため、全く同じ効果は得られない点に注意しましょう。あくまで、アミノ酸を含む市販薬という観点で、紹介していきます。効能・効果には注意し、セルフケアに役立てていただければと思います。

<アミノ酸を含む市販薬>
・アニマリンL錠(製造販売元:大正製薬株式会社-第三類医薬品)
・エビオス錠(製造販売元:アサヒグループ株式会社-指定医薬部外品)
・ハイチオールCホワイティア(製造販売元:エスエス製薬株式会社-第三類医薬品)
それぞれについて見ていきましょう。

アニマリンL錠(製造販売元:大正製薬株式会社-第三類医薬品)

アニマリンL錠(第三類医薬品)は、L-イソロイシン・L-ロイシン・L-リジン塩酸塩・L-メチオニン・L-フェニルアラニン・L-トレオニンなどのアミノ酸にビタミンB群とEを含有した市販薬です。

効能は、肉体疲労・病中病後・胃腸障害・栄養障害・発熱性消耗性疾患・妊娠授乳期などの場合の栄養補給・滋養強壮・虚弱体質などが挙げられます。

用法・用量は、15歳以上で 1回2錠を1日1~2回、7歳~14歳で1回1錠を1日1~2回服用します。7歳未満は服用できません。

エビオス錠(製造販売元:アサヒグループ株式会社-指定医薬部外品)

エビオス錠(指定医薬部外品)は、天然素材の乾燥酵母から生まれたもので、乾燥酵母に含まれる40種の栄養成分が胃腸を元気な状態にしてくれます。乾燥酵母の中には、18種類のアミノ酸が含まれており、9種の必須アミノ酸全てを含有しています。

効能・効果は、胃もたれ・消化不良・腹部膨満感・食べすぎ・飲みすぎ・胸やけ・胸つかえ・嘔吐・胃弱・食欲不振(食欲減退)・栄養補給・栄養障害・妊産婦・授乳婦・虚弱体質者の栄養補給となっています。

用法・用量は、15歳以上で1回10錠、11歳以上15歳未満で1回8錠、7歳以上11歳未満で1回5錠、5歳以上7歳未満で1回3錠、これらの分量を1日3回食後に服用します。5歳未満は服用できません。

ハイチオールCホワイティア(製造販売元:エスエス製薬株式会社-第三類医薬品)

ハイチオールCホワイティア(第三類医薬品)は、肌細胞の生まれ変わりを正常化するL-システイン、Lシステインとの相乗効果で過剰なメラニンを排出するアスコルビン酸(ビタミンC)、そしてパントテン酸カルシウムが含有された、L-システイン製剤です。

効能・効果は、しみ・そばかす・日やけなどの色素沈着症、全身倦怠、二日酔い、にきび、湿疹、じんましん、かぶれ、くすりまけが挙げられます。

用法・用量は、15歳以上で1回2錠を1日2回、7歳~14歳で1回1錠を1日2回服用します。7歳未満は服用できません。服用のタイミングとしては、食前・食後に関わらずいつでも服用できます。

プロテインなどにもアミノ酸が含まれている

プロテインは、スポーツをされる方にとって馴染みのあるものですよね?もしかしたら日常的に飲まれている方もいるかと思いますが、アミノ酸はOTC医薬品のみならず、プロテインなどにも含まれているものがあります。プロテインの中には、様々なアミノ酸が配合されていますので、必須アミノ酸もしっかりあります。そもそもアミノ酸はどのようなものなか?について続いて見ていきましょう。

アミノ酸とは?

アミノ酸は20種類あり、身体を構成するのに1つも欠かせない存在です。俗に言う、”タンパク質”を構成するのがアミノ酸です。そして、タンパク質を分解すればアミノ酸になります。

食物から摂取したタンパク質はそのままでは吸収されないため、分解されアミノ酸になり、吸収されます。再度タンパク質に合成されて細胞を作ったり、脳や血液中などに蓄えられ身体を構成する仕組みです。

必須アミノ酸とは?

人や動物が体内で作ることのできない9種類のアミノ酸を必須アミノ酸と呼び、それ以外を非必須アミノ酸と呼びます。体内で作ることができませんので、必須アミノ酸は食事から摂取する必要があるのです。効果についてですが、疲労回復・免疫力アップ・ダイエット・スキンケア・鎮静・不眠症改善・脂肪燃焼・筋力増強など、さまざまな効果があるとされています。

必須アミノ酸の中のBCAA

BCAAという言葉も聞いたことがありませんか?よくスポーツをする方やアスリートの方は馴染みのあるものだと思います。必須アミノ酸の中でも分岐鎖アミノ酸と呼ばれるものがBCAAであり、バリン、ロイシン、イソロイシンがそれに該当します。運動時の筋肉エネルギーに必要なアミノ酸でして、筋タンパク質合成促進、筋タンパク質分解抑制、乳酸産生抑制などがあります。

スポーツショップではプロテインの他にBCAA単体でパウダー状のものが売られており、トレーニングジムでボトルに入れて飲んでいる方も見受けられます。それだけ効率的に筋肉を付けるのに、重要な役割を果たすのです。

まとめ:ESポリタミン配合顆粒は市販されているのか?薬に含有される必須アミノ酸とは?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・ESポリタミン配合顆粒はL-イソロイシンなど、さまざまなアミノ酸が含有された必須アミノ酸製剤である
・ESポリタミン配合顆粒は低蛋白血症や低栄養状態での栄養補給に使われる
・ESポリタミン配合顆粒は医療用医薬品であるため市販されていないがアミノ酸を含む市販薬は存在する
・人や動物が体内で作ることのできない9種類のアミノ酸が必須アミノ酸である
以上の点が重要なポイントでした。ESポリタミン配合顆粒によってアミノ酸を補うことが可能ですが、日頃の食事からアミノ酸を意識すると健康維持に役立つでしょう。成分に目を向けることで、セルフケアの幅もグッと広がるはずです。