アレルギー検査(特異的IgE抗体検査)のクラスは何段階?0~6の症状はどれくらい?

アレルギー検査(特異的lgE抗体検査)を受けると、自分が何にどのくらいのアレルギーを持っているのかが特定できます。その結果は0〜6の7段階に分けられ、数字が高くなるほどアレルギー症状が出る可能性があると考えられます。

しかし、実際には必ずしもその検査結果がアレルギー反応の強さを判定しているとは限りません。例えば食物アレルギーの場合、クラス2の結果が出ていても、該当の食べ物を食べられることもあるのです。今回の記事では、特異的lgE抗体検査の結果と解釈について解説していきます。

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アレルギーとは?

アレルギーとは、人間の体の中にある免疫が花粉や食べ物などの特定の異物に過剰に反応して、さまざまな症状が起こることを指しています。この時に発生する症状をアレルギー反応と呼び、くしゃみ・鼻水・目のかゆみの他、アナフィラキシー反応などの命に危険が及ぶ重篤な症状が引き起こされる場合もあります。

IgE抗体とは?

lgE抗体は、免疫グロブリンの一種で、体内に入ったアレルギーの原因物質に対して反応を示す抗体のことです。アレルギー体質の方は、血液中に多くのlgE抗体が存在すると言われています。

特異的IgEとは?

特異的lgEとは、アレルゲンに対して作られたlgEのことで、アレルギーの原因を特定するために役立ちます。

非特異的IgEとは?

非特異的lgEは体内の特異的lgEの総量であり、成人の基準値は170IU/ml以下です。気管支喘息・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎などを原因として、非特異的lgEが上昇する場合もあります。

特異的IgE抗体検査とは?

特異的lgE抗体検査では、血液中に存在するlgE抗体の量を測定します。測定方法にはいくつかの種類がありますが、代表的な測定方法であるイムノキャップは200種類以上のアレルゲンに対応しており、保険適用により1回の検査で調べられるのは13種類までとなっています。自分のアレルギーの原因を知ることで、効果的な対策が行えるようになるでしょう。

クラスは何段階?

特異的lgE抗体検査の結果は0〜6の7段階に分けられます。
具体的な測定値は下記の通りです。
クラス0:測定値0.34以下
クラス1:測定値0.35〜0.69
クラス2:測定値0.7〜3.49
クラス3:測定値3.5〜17.49
クラス4:測定値17.5〜49.99
クラス5:測定値50〜99.99
クラス6:測定値100以上

0〜6のクラスの解釈は?

特異的lgE抗体検査結果の、クラスの解釈について紹介します。
クラス0:血液中には特異的lgE抗体が存在しないまたは、検出限界以下しかない。
クラス1:血液中には微量ながら特異的lgE抗体が存在する可能性がある。
クラス2〜6:血液中に特異的lgE抗体が存在し、クラスに応じてアレルギー反応が出る可能性がある。数字が高いほど強い陽性であるということですね。

クラスが高くても症状がでない場合もある

特異的lgE抗体検査で高いクラスの判定が出ると、必ずアレルギー反応が出てしまうのではないかと考えると思いますが、実際には検査結果とアレルギー反応が比例しない場合もあります。特に食物アレルギーでは検査結果に関係なく、摂取しても問題がない事例も多いのです。

まとめ:アレルギー検査(特異的IgE抗体)のクラスは何段階?0〜6の症状はどれくらい?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・特異的lgEとは、アレルゲンに対して作られたlgEのことで、アレルギーの原因を特定するために役立つ
・アレルギー検査(特異的lgE抗体)では0〜6の7段階で結果が区分される
・クラス2〜6は、血液中に特異的lgE抗体が存在し、クラスに応じてアレルギー反応が出る可能性がある
・必ずしも検査結果がアレルギー反応に直結しない場合もある
以上の点が重要なポイントでした。アレルギー反応には個人差や、その時の体調などが大きく影響することを知っておきましょう。