あせもはうつる?あせもの悪化によるとびひは可能性ある?

「あせもはうつることはあるのだろうか…?」
「あせもが悪化するとどうなる…?」
暑い季節などで体に現れることがあるあせもですが、あせもは人にうつることはあるのでしょうか?今回は、「あせもはうつるのか?」という点や「とびひについて」をテーマにお届けしていきます。

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あせもとは?

あせもは、汗をかいて汗腺がつまることで起きる皮膚の症状です。赤や白の小さなブツブツで年齢、性別を問わず発症し、赤いものはかゆみを伴います。通常のあせもは、一週間程度で治りますが、患部を掻いてしまうと悪化することがあります。

あせもの原因とは?

皮膚には汗腺という汗を排出するための通路があり、その汗腺がつまることで炎症が起きるのがあせもです。大量に汗をかいて、それをふき取ることなく放置していた場合などにあせもができます。汗をかきやすい暑い夏はもちろん、暖房や厚着で汗をかく冬場など、あせもは年中みられます。

あせも予防としては、柔らかいタオルなどで汗をかいたらふきとること。可能であれば、シャワーで汗を流す。こまめに着替えるなどの対策が有効です。衣類は通気性の良い素材のものを選ぶのがおすすめです。あせもができてしまった場合は、予防と同様に肌を清潔に保ち、保湿を心がけましょう。

あせもはうつる?

あせもはうつるのか?という点ですが、結論からして、あせもは人にうつることはありません。

あせもは悪化するととびひ(伝染性膿痂疹)になる

あせもは悪化すると、伝染性膿痂疹(とびひ)になることがあります。とびひは、あせもや虫刺され、湿疹などを搔いてできた傷に、黄色ブドウ球菌やレンサ球菌といった細菌が繁殖することで起こります。かゆみや痛みを伴い、ひどくなると体中が真っ赤になることもあります。

とびひをさらに掻いてしまうと、体の他の場所に「とびひ」症状がうつります。ですので、爪を短く切る。手洗いを頻繁に行う。シャワーを使うとき、患部はやさしく洗うなどでケアしてください。とびひができてしまったら、悪化させないよう、できるだけ速やかに市販薬を使ったり、皮膚科を受診するなど対処しましょう。

とびひ(伝染性膿痂疹)になると人にうつることがある

とびひを掻いた手で、自分の体の患部以外の場所に触れると、そこにとびひ症状が広がります。また、とびひは本人の体に広がるだけでなく人にうつすことがあります。特に子ども同士はうつりやすいので注意しましょう。とびひは、適切に治療すれば、通常1週間程度で治ります。

とびひ(伝染性膿痂疹)を人にうつさないようにするには?

とびひはうつる病気ですので、人にうつさないよう配慮が必要です。症状がある場合はプールなどに入るのを中止し、タオルの共有なども避けてください。自宅では、患者とほかの子どもを一緒にお風呂に入れないなどで対策しましょう。

肌と肌が触れ合うことでうつりますので、患部をガーゼで覆うなどの対策も有効です。とびひを人にうつさないためには、早期治療が第一です。症状が広がらないうちに治療と感染予防を行いましょう。

まとめ:あせもはうつる?あせもの悪化によるとびひは可能性有

いかがでしたか?今回の内容としては、
・汗をかいて汗腺がつまることでできるあせもは、人にうつることはない
・あせもを掻くなどで悪化させて細菌感染が起きると、とびひになることがある
・あせもが悪化してできたとびひは人にうつることがある
・とびひは掻くことで患部以外の場所に広がることがある
・とびひの症状がある場合はプールなどに入るのを中止し、タオルの共有なども避けること
以上の点が重要なポイントでした。あせもができたら、患部を清潔にする、薬を用いるなどで悪化させないことが大切です。それでも、とびひになってしまったら、人にうつさない配慮をし、患部を触らず速やかに治療しましょう。