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便秘で腹痛が起こるのはなぜ?激痛なら早めに受診すること!
「便秘による腹痛で悩んでいる…」
「便秘によるお腹の痛みが激痛にかわってきた…」
便秘の症状にはお腹の張りや残便感、腹痛などが挙げられますが、お腹の痛みが強く激痛の時には、注意が必要です。今回は、便秘で腹痛・激痛が起こる理由と受診の目安をテーマにお届けしていきます。
Contents
便秘で腹痛が起こる原因
便秘の腹痛は便が腸の中に留まっている状態であるのに、腸が便やガスを肛門に押し出そうとすることで発生します。腸内では溜まった便が発酵してガスを発生し、どんどん大腸を圧迫させるため、溜まっている便が多いほど、腹痛も強くなる可能性があるでしょう。
腸がたるんで便が停滞しやすいS状結腸のある左下腹部が、特に便秘で痛みを感じやすい部分です。あまりに便秘によるお腹の痛みが強くなると、吐き気や嘔吐を伴う場合もあります。
便秘の腹痛は腸がねじれている可能性も
S状結腸は、腸がねじれやすい部分でもあります。腸がねじれると、より便の通りが悪くなり、腸の圧が上昇して強いお腹の痛みにつながります。便秘の腹痛が毎回同じ箇所で発生する方は、腸がねじれている可能性も考えるべきでしょう。
便秘の腹痛の対処法
便秘の腹痛が辛い時には、お腹を温めたり、横になって安静にしたりすると痛みが和らぎやすいです。また、次のような対処法もお勧めです。
便秘の腹痛を和らげるツボを押す
親指と人差し指の間にある「合谷」というツボを押し、便秘の腹痛を和らげます。合谷は、その他にも肩こりやストレス解消など多くの効果が期待できるツボです。そのため、体調不良を感じた時は合谷を押す習慣をつけても良いでしょう。
マッサージをする
おへそを中心にして、「の」の字を書くように時計回りでマッサージをします。
ストレッチをする
背筋を伸ばして椅子に座り、腰を左右にひねりましょう。仕事の合間にでも出来るお手軽なものですので、お試しください。腰をひねる時は、息を吐くのがポイントです。
緊急で病院に行くべき腹痛とは?
便秘で感じるお腹の痛みが非常に強い時には、すぐにでも医療機関を受診するべきです。激痛には、便秘以外の疾患が隠れている恐れもあるでしょう。
この際に受診するべき診療科は内科・消化器科・消化器外科などです。症状が辛い場合は、救急外来・救急車の利用も考える必要があります。お腹の激痛以外の注意するべき症状は下記の通りです。
・嘔吐
・吐き気
・発熱
また、血便が長く続く時にも病院を受診してください。硬い便のせいで肛門が傷ついて血が出ている場合もありますが、大腸がんの可能性も考えられます。
便秘以外の腹痛の原因
便秘以外にも腹痛を生じる疾患は数多く存在します。
過敏性腸症候群
自律神経失調症や精神的なストレスによって腸が過敏になり、便通に異常が出る病気です。過敏性腸症候群では、便秘・下痢・腹痛・膨満感などの症状が現れます。病気の改善にはストレスを緩和させる・健康的な食生活を送るなどの方法があります。
膀胱炎
膀胱炎では、膀胱に侵入した細菌や毒素が炎症を起こし、下腹部痛を起こします。下腹部痛だけでなく排尿時に違和感や痛みを感じる場合が多いため、便秘との違いに気がつきやすいでしょう。膀胱炎は泌尿器科での治療が必要です。
婦人科系疾患
女性の場合は子宮内膜症や異所性妊娠で下腹部痛を感じる場合もあります。婦人科系疾患の発症位置と消化器系器官は隣り合わせになっているため、下腹部痛の原因を区別しにくいでしょう。月経異常も伴う下腹部痛があるのなら、婦人科を受診してみるべきです。
大腸がん
大腸がんは自覚症状の少ないがんとして知られていますが、腹痛を伴う場合もあります。下腹部痛とともに便の色の変化・体重減少もあるのなら、すぐに医療機関を受診してください。
まとめ:便秘で腹痛が起こるのはなぜ?激痛なら早めに受診すること!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・便秘の腹痛は、腸に便が停滞している状態であるのに腸がガスや便を押し出そうとする働きで起こる
・便秘の激痛は腸がねじれていたり、何らかの疾患に罹っている可能性も考えられる
・S状結腸は、腸がねじれやすい部分でもある
・腹痛を生じる疾患には、過敏性腸症候群や婦人科系疾患がある
以上の点が重要なポイントでした。症状が重たかったり違和感があれば「ただの便秘」と考えずに、なるべく早く医療機関を受診しましょう。
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