微熱が続いてだるい…微熱が続く場合に考えられる原因について

「微熱が続いてだるい…」
「微熱が続いてだるいのはどんな原因が考えられるのだろうか…」
微熱程度なら…と微熱を軽く考える方は多いですが、微熱が続くと体がだるくなったり日常生活に支障が出てしまうこともあります。また微熱は、体からの何らかのサインである可能性も考えられるのです。

今回の記事では、「微熱が続く時に考えられる原因」をテーマにお届けしていきます。長く続く微熱でだるい…と感じている方は、ぜひ参考にしてください。

微熱はどれぐらいの体温？

一般的には、37.0〜37.4度の体温を微熱と言いますが、平熱には個人差があります。そのため、体温の低い方であれば36.9度でも微熱と感じる場合もあるでしょう。さらに、体温は計測する時間帯によっても変動します。

微熱の原因は？

次に、微熱が起こり得る原因について見ていきましょう。

風邪

大半の風邪はウイルス感染によって引き起こされ、微熱の他にもくしゃみ・鼻水・鼻づまり・喉の痛み・咳・倦怠感（だるい）などの症状を伴います。一般的に風邪は7〜10日ほどで自然に治りますが、それ以上長い期間微熱が続くようなら、他の疾患に罹っている可能性も考えられます。

自律神経の乱れ

過度のストレスによって自律神経のバランスが乱れると微熱が続く場合があり、ストレスによる発熱を「心因性発熱」と呼びます。ストレスや疲れを完全に取り除くことは難しいですが、しっかり体と心を休める日を作ったり、ストレスの発散方法を探すなどして自律神経を整えましょう。自律神経が乱れると倦怠感（だるい）や冷や汗、不眠にもつながります。

薬の副作用

薬の影響で熱が出ることを「薬剤熱」と呼びます。特に抗生物質や抗けいれん薬は、薬剤熱を引き起こしやすい薬です。また、抗がん剤によって、細胞が破壊されて熱が出る場合もあります。

虫垂炎（盲腸炎）

盲腸にある虫垂が異物などで閉塞して炎症を起こしてしまう盲腸炎では、微熱の他に食欲減退、右下腹部の痛み、嘔吐などの症状があります。腹部の痛みは最初にみぞおちに現れ、少しずつ右下腹部へ移行します。

慢性上気道炎

慢性上気道炎とは鼻から喉の慢性炎症のことをいい、慢性上気道炎を引き起こすものには、慢性副鼻腔炎や慢性扁桃炎などがあります。鼻の周りにある副鼻腔がウイルスや細菌に感染して、炎症が慢性化してしまった状態を慢性副鼻腔炎と呼び、微熱だけでなく頭痛や集中力の低下、粘り気のある鼻水などの症状があります。また、扁桃炎が慢性化した状態である慢性扁桃炎になると、微熱の他に、喉の不快感や体のだるさを感じます。

生理前

女性のホルモンと体温は生理周期に合わせて変化しているため、女性ホルモンの変化によって微熱が続く場合もあります。排卵期から次の生理までの期間を高温期と呼び、他の期間に比べて0.3〜0.5度程度体温が上がるのです。特に思春期や更年期は女性ホルモンが変化することから、微熱やだるさを感じやすくなるでしょう。

微熱とだるさが続く場合に考えられる病気について

続いて、微熱とだるさが続く場合に考えられる病気について見ていきましょう。

慢性疲労症候群

慢性疲労症候群になると、いくら休んでも疲労が回復せず、微熱やだるさが長期的に続きます。風邪の症状に似た喉の痛みや頭痛なども伴います。慢性疲労症候群は検査による診断が難しく、特効薬も開発されていません。

甲状腺疾患・自己免疫疾患

甲状腺疾患・自己免疫疾患に罹ると、本来であれば体に侵入してきた異物を排除するための免疫機能が、誤って自分の正常な細胞や組織を攻撃してしまいます。その結果、微熱やだるさが続き、汗をかきやすくなったり体重減少といった症状につながります。

まとめ：微熱が続いてだるい…微熱が続く場合に考えられる原因について

いかがでしたか？今回の内容としては、
・一般的に37.0〜37.4度の体温を微熱と言う
・微熱が続く原因には風邪、自律神経の乱れ、薬の副作用などが挙げられる
・微熱やだるさが続く原因には慢性疲労症候群や甲状腺疾患などが挙げられる
以上の点が重要なポイントでした。微熱が長く続いてだるい…という場合には、一度検査を受け原因を突き止めましょう。今回紹介した病気以外にも、だるさや微熱のあらわれる病気は多くありますので、症状に応じた対応が必要です。

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