予防接種の種類一覧|麻疹・風疹・おたふくかぜ・インフルエンザ等

毒性を弱くしたウイルスや細菌などの病原体を体に投与して病気に罹りにくくすることを予防接種といいます。予防接種によって病原体・毒素に対する免疫を作れば、該当の病気に罹ってしまっても重症化を防ぐなどの効果が期待できるのです。

今回の記事では、予防接種の種類や予防接種に関する基礎知識を紹介していきます。

Contents

定期予防接種と任意予防接種

予防接種には、定期予防接種と任意予防接種の2つの種類があります。定期予防接種は予防接種法に基づいて、定められた期間であれば公費負担で、無料で接種することができます。

任意予防接種は文字通り任意で受ける予防接種であり、その費用は自己負担です。定期予防接種は生後すぐに接種が開始され、乳幼児〜学童期にほとんどの予防接種が完了します。

代表的な予防接種一覧

ここからは、代表的な予防接種の種類を定期予防接種と任意予防接種に分けて紹介しましょう。

定期予防接種一覧

現在、日本の子供たちには定期予防接種として多くのワクチンが用意されています。

ヒブワクチン

ヒブ感染症を予防するためのワクチンで、生後2ヶ月から定められた間隔をあけて4回接種する必要があります。

肺炎球菌結合型ワクチン

肺炎球菌という細菌によって引き起こされる肺炎球菌感染症を防ぐためにあるワクチンで、「プレベナー」と呼ばれることもあります。

生後2ヶ月から定期的に接種し、生後15ヶ月までに合計4回の接種が完了します。接種が遅れた場合も、回数を減らしての接種が可能です。

B型肝炎ワクチン

B型肝炎を予防・B型肝炎の母子感染を防ぐワクチンで、生後2ヶ月から3回の接種を行います。1歳までに完了する場合は定期予防接種となり、それ以降の年齢でも任意接種が行えます。

ロタウイルスワクチン

ロタウイルスワクチンはロタウイルスへの感染予防・感染時の症状緩和を可能にするワクチンです。生後6週間から接種可能ですが、他のワクチンとの同時接種のために生後2ヶ月で接種される場合が多いでしょう。2〜3回の接種が必要で、初回の接種を生後14週6日までに済ませておくと良いです。

BCG

BCGは結核を予防するワクチンの通称であり、結核の発症を50〜70%程度抑えます。腕にハンコのように押される特徴的な予防接種で、1歳までの間に1度接種を受けます。

四種・三種・二種混合ワクチン

ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオの4種類を予防するワクチンを四種混合ワクチン、ポリオが含まれないものを三種混合ワクチン、さらに破傷風も省かれたものを二種混合ワクチンと呼びます。生後3ヶ月から接種可能です。

不活化ポリオワクチン

不活化したポリオが入ったワクチンで、生後3ヶ月から合計4回の接種が必要です。ポリオウイルスへの感染を予防します。

麻疹風疹混合ワクチン

麻疹・風疹を予防するためのワクチンで、1歳で1回目・小学校入学の前の年に2回目を接種します。麻疹・風疹は成人でも流行する感染症であり、特に妊婦が風疹に罹ってしまうと、お腹の赤ちゃんが先天性風疹症候群という病気になる可能性があります。

水痘ワクチン

平成26年から定期予防接種になったワクチンで、水痘(水疱瘡)への感染・重症化を予防します。1歳から2回の接種が必要です。

ヒトパピローマウイルスワクチン

ヒトパピローマウイルスワクチンは、別名「子宮頸がんワクチン」と呼ばれ、小学校6年生〜高校1年相当の女子が接種対象です。

任意予防接種一覧

任意接種のワクチンにはさまざまなものがありますが、代表的な任意予防接種は次の2つです。

インフルエンザワクチン

生後6ヶ月から12歳までは毎年2回、それ以上の年齢は毎年1回の接種をするインフルエンザを予防するためのワクチンです。例年であれば、毎年10月頃からその年の接種が開始されます。

おたふく風邪ワクチン

おたふく風邪を予防・感染時の症状を緩和させるワクチンで、1歳・小学校入学前の2回接種が必要です。

まとめ:予防接種の種類一覧|麻疹・風疹・おたふくかぜ・インフルエンザ等

いかがでしたか?予防接種の種類には、ヒブワクチン・肺炎球菌結合型ワクチン・B型肝炎ワクチン・ロタウイルスワクチン・BCG・四種・三種・二種混合ワクチン・不活化ポリオワクチン・麻疹風疹混合ワクチン・水痘ワクチン・ヒトパピローマウイルスワクチン・インフルエンザワクチン・おたふくかぜワクチンなどがあるということでした。

任意予防接種が今後定期接種になる可能性もあるため、特に小さい子供がいる方は、任意予防接種についての最新の情報を把握しておいてください。また、定期予防接種は重要なものですので、忘れないようにしましょう。