保湿剤とは?保湿剤の効果や種類について解説!

「保湿剤にはどのような種類があるのだろう…」
「保湿剤にはどのような効果があるのだろう…」
普段保湿剤を利用している方も、その種類や特徴を意識した上で保湿剤を購入している方は少ないでしょう。今回は、保湿剤をテーマにその種類や特徴をお届けしていきますので、今回の内容を理解することでより自分に合った保湿剤を選ぶことができるようになるでしょう。

Contents

ドライスキンについて

健康な皮膚では、皮脂・角質細胞の間にある角質細胞間脂質・角質細胞の中にある天然保湿因子の3つの働きによって水分が保たれています。皮脂は水分の蒸発を防ぎ、天然保湿因子は細胞内に水分を保ち、角質細胞間脂質は皮膚のうるおいを保っています。

健康な肌は水分と油分のバランスがととのっていますが、このバランスが崩れることで肌は乾燥してしまいます。また、皮脂の分泌や角質層に水分が低下して乾燥した状態をドライスキン(乾燥肌)とも呼びます。

乾燥肌のデメリットとは?

乾燥肌を放置していると角質層がはがれ、肌のバリア機能が低下します。バリア機能というのは、肌を乾燥や紫外線などから守ってくれる大切な機能のことを指します。皮膚が乾燥すると、細菌やアレルゲンなどの異物が侵入しやすくなり、刺激を感じやすくなってかゆみが出たりするのです。

保湿とは?保湿剤とは?

保湿とは、皮膚の水分を補ったり、蒸発を防いだりして肌に充分な水分を保つことをいいます。適切に肌が保湿されていると、肌のバリア機能が正常に働きます。また、保湿剤は、文字通り保湿を目的とした成分・製品のことをいいます。保湿剤の使用タイミングは、基本的に乾燥していると感じた時に塗りましょう。

保湿剤の効果について

保湿剤は、皮膚の表面に油膜を作って皮膚の水分が逃げないようにしたり、水分子と結合して保湿効果を高めたり、皮膚に水分を与えたりする効果があります。

保湿剤の種類

保湿剤の種類には大きくモイスチャライザーとエモリエントがあります。それぞれについて見ていきましょう。

モイスチャライザー

モイスチャライザーは、皮膚から水分が蒸発するのを抑えたり、肌のうるおいを保つ効果を発揮します。モイスチャライザーで代表的なのは、ヘパリン類似物質含有製剤と尿素製剤です。ヘパリン類似物質含有製剤は、保湿して角層に水分を与える作用があり、持続的な保湿効果があります。また、血流を増加させる作用もあります。

尿素製剤は、角層の水分を保持したり角質を溶かす作用があります。皮膚バリア機能が低下した皮膚では、刺激感を認めることがあります。

エモリエント

エモリエントは、油分が油脂膜の代わりになり、水分蒸発を防ぐのが主な作用になります。べたつきがありますが、水で落ちにくいという特徴があります。また、肌をこする癖がある方もエモリエントは適しています。白色ワセリンやプロペトは代表的なエモリエントです。

保湿剤の剤形について

続いて、保湿剤の剤形について見ていきましょう。

軟膏タイプ

軟膏タイプの保湿剤は、刺激性が少なく保湿性に優れているが、べたつきがあるという特徴があります。また、入浴の後など、皮膚が水分を含んでいるときに塗ると効果的です。

クリームタイプ

クリームタイプは塗り心地がよく、軟膏タイプと比べるとべたつきが少ないという特徴があります。

ローションタイプ

ローションタイプは、伸びが良いため、全身に塗りやすいという特徴があります。

まとめ:保湿剤とは?保湿剤の効果や種類について解説!

いかがでしたか?今回の内容としては、
・健康な皮膚では、皮脂・角質細胞間脂質・天然保湿因子の働きによって水分が保たれている
・保湿剤は、文字通り保湿を目的とした成分・製品のことをいう
・保湿剤は、皮膚の表面に油膜を作って皮膚の水分が逃げないようにしたり、皮膚に水分を与えたりする
・保湿剤には、モイスチャライザーとエモリエントという種類がある
以上の点が重要なポイントでした。保湿剤と一口にいっても剤形はいくつかあり、特徴が異なりますので、自分に合った保湿剤を見つけましょう。