「ムコスタって市販で買えるのかな?」
「痛み止めと併用したい」
みなさんこのようなお悩みありませんか?
季節の変わり目などに多くなる頭痛、、、、
痛み止めを服用したいけど、副作用が怖い。
そんな時に使用できる薬を市販で購入できたら便利ですよね。
今回は、胃の粘膜を保護してくれるムコスタについて解説していきます。
胃の粘膜が弱くなると、胃酸の刺激によって胃炎や胃潰瘍を引き起こす原因になります。
ムコスタには胃の粘膜を丈夫にする効能があるため、胃潰瘍の治療、胃炎の症状の改善に広く用いられます。副作用がほとんどなく、安心して服用できる点も特徴です。
さて、本題に入っていきます。
結論から言うと、ドラッグストアや大多数の一般的な調剤薬局ではムコスタの販売を行っていませんが、セルフケア薬局では販売を行っています。
一般的な調剤薬局では、処方箋をお持ちでない方に、ムコスタの販売は行っていません。
しかし、病院でもらえる薬を処方箋なしで購入できるところがあります。
実は、零売薬局(れいばいやっきょく)では病院でもらえるお薬が購入できます。
耳にしたことがない方がほとんどだと思うので、簡単に説明します。
零売薬局とは、零売制度を利用して薬を販売している薬局を指します。
零売制度についてですが、止むを得ず病院を受診できない場合などに薬剤師と相談の下、お薬を必要最小量購入できる制度です。最近できた制度ではなく、制度自体は昔から存在していました。
病院でもらえるお薬(医療用医薬品)には、「必ず処方箋が必要なお薬(処方箋医薬品)」と、「必ずしも処方箋が必要ではないお薬(非処方箋医薬品)」があります。
ムコスタは、”非処方箋医薬品”なので零売薬局であるセルフケア薬局で購入可能です。
忙しくて病院に行くお時間のない際などに、ご利用してはいかがでしょうか。
※全ての医薬品が購入できるわけではありません。
そんな零売薬局ですが、全国どこにでもあるわけではありません。
その多くは都内を中心にその他政令指定都市に数店舗と、少ないのが現状です。
しかし、現代の様々な背景を考えると、零売薬局は今後さらに拡大していくのではないかと思われます。
気になる方はお近くに零売薬局があるか、検索してみてください!
さて、ムコスタと同じ成分を持った薬として、ムコスタと同じ防御因子増強型胃薬に分類される「セルベックス」という胃薬があります。
ー新セルベール整胃錠 / エーザイ
ースクラートG / ライオン
セルベックスは食事の影響を受けるため、食後に服用したほうが、薬の有効成分が、体内により吸収されやすくなります。
しかし、ムコスタは食事の影響を受けづらいため、ロキソニンを頓服で服用する時は、食事の影響を受けづらいムコスタを一緒に服用するほうがいいとされています。
ムコスタ、セルベックスともに効能・効果に大きな違いはありませんが、臨床成績に違いがあります。ムコスタは急性胃炎や慢性胃炎に効果が出ていて、セルベックスの方は胃潰瘍での効果が出ています。実際に購入をする際は症状に応じて、ムコスタをおすすめすることもセルベックスをおすすめすることもありますのでセルフケア薬局で薬剤師にご相談下さい。
またムコスタについて調べている方は「レバミピド」という言葉も目についているのではないでしょうか。こちらはムコスタのジェネリック医薬品で、ムコスタより安く販売されているものになります。
病院では、痛み止めで胃の調子が悪くなりやすい人には胃の粘膜を保護する働きのある、ムコスタやセルベックスを合わせて処方することがあります。
よくある例としてロキソニンとの併用が挙げられます。
ロキソニンは副作用として、次のような症状が出ることがあります。
ー食欲不振
ー胃の不快感など
ロキソニンを服用すると、胃粘膜の血流を悪くし、胃粘膜の保護作用も低下するため、胃を荒らしてしまうことがあります。
そのため、鎮痛薬としてロキソニンを服用するときは、ロキソニンだけで飲むより、胃の粘膜を保護してくれるムコスタやレバミピド、セルベックスなどを、一緒に飲むといいとされています。
医療従事者の方が「ロキムコ」と呼ぶくらい、多く用いられる服用方法のようです。
今回はムコスタの特徴と市販で購入可能なのかについて、話しました。
ムコスタは副作用が少なく安心して、胃の粘膜を保護してくれるお薬です。
ロキソニンなどの痛み止めには、胃が荒れる等の副作用があるため、よく併用されています。
処方箋のない場合は、大多数の一般的な薬局やドラッグストアでは購入できません。
しかし、処方箋がなくてもお薬が買える「零売薬局」なら購入できます。
仕事や家事などでお忙しい際に、ご利用してはいかがでしょうか。