自律神経と咳・鼻炎・くしゃみ・便秘の関係について

「自律神経が乱れることで咳が出ることはある…?」
「自律神経が乱れるとどのような症状が出るのだろう…」
人間の体を健康に保つためには、自律神経のバランスが取れていないといけません。そして、結論からお伝えすると、自律神経が乱れてしまうと、咳・鼻炎・くしゃみ・便秘などの体調不良が起こってしまう可能性があります。

今回の記事では、「自律神経」と「咳などの体調不良の関係」について、分かりやすく解説していきます。

Contents

自律神経とは?

自律神経には、人間の体を活発にする交感神経と、体をリラックスさせて休ませる副交感神経が存在します。この2つの神経がバランスを取ることで、健康が維持できます。自律神経は、全身の器官をコントロールする役割を持っているのです。

咳やくしゃみが出る「寒暖差アレルギー」とは?

季節の変わり目には日によって、時間帯によって温度差が大きくなります。このようなタイミングで、風邪でもないのに咳や鼻水が出る場合には、寒暖差アレルギーの可能性があります。

自律神経が関係している「寒暖差アレルギー」の原因

寒暖差アレルギーは、自律神経のバランスが乱れてしまうことで起こります。本来であれば、血管は寒ければ縮み暑ければ広がるのですが、寒暖差が大きい環境では、この血管の収縮が上手く行えなくなるのです。自律神経の誤作動によって、寒暖差アレルギーはあらわれます。

自律神経が関係している「寒暖差アレルギー」の症状

寒暖差アレルギーの具体的な症状は下記の通りです。
・咳
・頭痛
・鼻水
・鼻づまり
・食欲減少
・イライラする
・不眠
・倦怠感
・くしゃみ

風邪と寒暖差アレルギーの違いとは?

寒暖差アレルギーと風邪や花粉症は、発熱がない・鼻水の色が透明・目のかゆみや充血がないなどの点で見分けられます。例えば、風邪の場合基本的に目のかゆみがあらわれませんし、寒暖差アレルギーでも目のかゆみはありません。それぞれ似たような症状であっても、目のかゆみがあれば、花粉症の可能性があるでしょう。また、寒暖差アレルギーでは透明な鼻水が出ますが、風邪の場合には黄色や緑色の鼻水が出ます。

自律神経と便秘の原因とは?

自律神経の乱れは倦怠感や鼻炎の症状だけでなく、便秘の原因にもなります。緊張や不安によってお腹の調子が悪くなる方がいることから分かるように、腸と自律神経には深い関係があります。

なぜなら、腸は「第二の脳」と呼ばれるほど多くの神経細胞が集まっており、その働きは自律神経によって調整されているのです。自律神経が乱れると、腸を正常に動かすぜんどう運動がスムーズに進まなくなり、便秘や下痢を引き起こします。

自律神経が乱れる原因について

自律神経が乱れる原因にはさまざまなものがあります。続いて、自律神経に悪い影響を与える代表的な要因を3つ紹介します。

ストレス

悩みや不安から来る精神的なストレスや、過労や怪我などが影響する身体的なストレスは、自律神経のバランスを崩します。ストレスが溜まるほど、体調に悪影響が出る恐れがあります。

何らかの疾患

更年期障害・自律神経失調症などは、自律神経を乱れさせます。更年期障害では、急激に女性ホルモンの分泌が減少し、頭痛・めまい・ほてりなどの不調を起こします。自律神経失調症は、不安・緊張・抑うつ・めまい・不整脈・動悸・不眠・吐き気・頭痛などの症状があります。

不規則な生活習慣

規則正しい生活は、自律神経のバランスを取るために欠かせない要素です。昼夜逆転などの不規則な生活や睡眠不足が続くと、交感神経が優位になる時間が長くなり、自律神経が乱れてしまうでしょう。

まとめ:自律神経と咳・鼻炎・くしゃみ・便秘の関係について

いかがでしたか?今回の内容としては、
・寒暖差アレルギーは、自律神経のバランスが乱れてしまうことで起こる
・自律神経が乱れると、咳・鼻炎・くしゃみ・便秘などさまざまな体の不調を招く
・自律神経が乱れる原因には、ストレス、何らかの疾患、不規則な生活習慣などがある
以上の点が重要なポイントでした。自律神経の乱れは不調を招きますので、規則正しい生活を心がけてストレスを溜めないように生活しましょう。