寝てる時に咳が出る|なぜ夜になると咳が出るのか?

「寝てる時に咳が出やすくなるのはなぜ?」
「夜になると咳が出やすいのはなぜだろう…」
咳の原因にはさまざまなものがありますが、寝てる時に症状が悪化する疾患は複数あります。夜中に咳がひどくなると、睡眠の質を落とし、体力も奪われてしまうでしょう。では、寝てる時に咳が出る理由には、どのようなものがあるのでしょうか?

今回は睡眠中に咳が出やすくなる理由や、心配される疾患をテーマにお届けしていきます。

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寝てる時に咳が出るのはなぜ?

仰向けで寝ると、鼻水・膿が喉の奥に流れて刺激を起こし、咳が出やすくなります。特別な疾患でなくても、眠る時の姿勢によっては咳が誘発されることがありますし、副鼻腔炎や鼻炎で膿が溜まっているとき、風邪などで鼻水が出ているときはより咳は出やすくなります。

夜になると咳が出るのはなぜ?

寝てる時もそうですが、夜になると咳が出やすくなる理由には、次のようなものがあります。

副交感神経が優位になるため

人間の体は自律神経の働きで呼吸・体温・免疫などの機能が調節されています。自律神経には、体を活発にする交感神経と、体をリラックスさせる副交感神経があり、2つがバランスを取ることで健康が維持できているのです。

通常であれば、日中は交感神経が有利になり、夜には副交感神経が優位になります。これは自律神経のバランスが取れている正しい状態なのですが、副交感神経が優位な状態になると、体の緊張とともに筋肉が緩み、気管支や気道が狭まって咳を誘発するのです。

乾燥で気管支が刺激される

睡眠中の口呼吸で喉が乾燥すると、気管支の粘膜が刺激されて咳を引き起こします。乾燥が気になる冬以外でも、エアコンや扇風機の影響で咳が出やすくなる恐れがあるでしょう。

アルコールや薬の影響

睡眠中に喉が乾燥する原因は、アルコールにもあります。アルコールの利尿作用によって、睡眠中に体の水分が不足すると、喉が渇いて咳が出やすくなります。また、花粉症・高血圧・睡眠薬などの薬の副作用でも、咳が誘発されることがあります。

夜に咳が出る…考えられる疾患について

夜に咳が出る場合に考えられる疾患を紹介しましょう。自分自身での判断は難しいため、咳症状が長引く時には医療機関を受診してください。

気管支炎

細菌やウイルス感染によって気管支で炎症が起こっている状態です。咳・痰の症状が長引き、夜間や明け方に咳がひどくなるでしょう。

咳喘息

咳喘息では、発熱を伴わずに咳のみの症状が長引きます。

気管支喘息

アレルギーなどが原因で発生し、ヒューヒュー・ゼーゼーなどという特徴的な呼吸音と咳の症状があります。悪化すると呼吸困難に陥る可能性があります。

百日咳

百日咳菌という細菌に感染して起こります。咳が治るまでに100日近くの時間がかかるという特徴があります。

マイコプラズマ肺炎

肺炎マイコプラズマという菌に感染することで起こります。発症すると乾いた咳と風邪症状などが現れます。

肺結核

肺結核菌への感染で起こり、初期症状は風邪に似ています。肺結核になると、咳と同時に痰の症状もあるでしょう。

肺がん

咳は肺がんの初期症状でもあります。風邪をひいていないのに2週間以上咳が続く場合には、早めに医療機関を受診しましょう。

まとめ:寝てる時に咳が出る|なぜ夜になると咳が出るのか?

いかがでしたか?寝てる時や夜には咳が出やすくなり、その理由には、
・夜は副交感神経が優位になる
・仰向けになると膿や鼻水が喉に流れる
・口呼吸・アルコールの摂取などの影響で口が乾燥する
などがあるということでした。夜間の咳は睡眠の質を落としてしまいます。寝てる時の咳に悩まされているのなら、医療機関を受診するべきでしょう。