トローチとは?トローチにはどのような効果がある?

「トローチにはどのような効果があるのだろうか…」
「のどの痛みをトローチかのど飴でどうにかしたい…」
のどの痛みによって食事や飲み物がのどを通らなければ、苦痛であるだけでなく、栄養補給にも影響してくるでしょう。では、のどの痛みはどのようにしたら緩和できるのでしょうか?今回はのどの痛みを緩和するトローチをテーマに、「そもそもトローチとはどのようなものか?」そして、「どのような効果あるのか?」などについて解説していきます。

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トローチとは?

トローチはフエラムネのような形状をしており、ゆっくりと口腔内で溶けることによって、成分がのどや口腔内に効果を発揮します。トローチは特定の部位に効果を発揮するという特徴を持ち、のどの痛みの緩和を目的とする薬剤としてよく用いられます。

トローチの効能

トローチの効能として、まずは殺菌が挙げられます。溶連菌に感染すると激しいのどの痛みに襲われますがトローチには殺菌作用があるため、このようなケースで効果を発揮します。その他、口臭の原因となる菌も殺菌してくれるため、口臭にも効果をもたらすものが多いです。

その他トローチの効能としては、抗炎症作用と収れん作用(血管を縮める作用)が挙げられます。のどの痛みはのどの粘膜が炎症を引き起こしているため生じますが、抗炎症作用と収れん作用によっても症状を和らげることができます。

トローチの特徴

トローチはフエラムネに形状が似ていることをお伝えしましたが、なぜ真ん中に穴が空いているのでしょうか?トローチを誤飲して窒息する事故がかつて相次いだため、万が一飲み込んでも窒息しないように真ん中に穴が空くようになったのです。またトローチはゆっくりと口で溶かす薬剤なので、効果の継続時間が長いというのも大きな特徴の1つとなっています。

トローチは噛んだり飲み込んだりしていい?

トローチを服用していると、嚙み砕いたりしてはやく溶かして症状をおさめたい…と考えることはありませんか?しかし、トローチを噛んだり飲み込んだりするのは良くありません。トローチはゆっくりと口の中で溶かすことによってはじめて正しい効果を持ちます。

トローチの正しい使い方について

前項でも軽く触れましたが、トローチは口の中でゆっくりと溶かすことが大切であり、嚙み砕いたり飲み込んだりすると、十分な効果が得られません。その他、トローチがなくなってから30分程度は、水分や食べ物をとらないようにすることが大切です。

トローチとのど飴の違いとは?

トローチと似たものとしてのど飴があります。これらは似た効果を持ちますが、両者は医薬品であるかそうでないかという決定的な違いがあります。トローチは医薬品であるため、1日の服用制限がしっかり定められているのが通常であり、のど飴は医薬品ではなく食品ですから1日の明確な服用制限はありません。

ただし、のど飴はだ液の分泌を促すため、のどの痛みに効果がないということではありません。症状の重さや目的等を考慮して、どちらを使用するか考えると良いでしょう。

のどが痛い時の対処法とは?

のどの痛みに我慢できないとき、どのように対処すればよいのでしょうか?続いて、のどが痛い時の対処法について見ていきましょう。

トローチの服用

ここまで、お読みになった方はもうお分かりですね。本テーマでもある、トローチを服用するのが1つの方法です。トローチは医薬品ですので、抗炎症成分や殺菌に効果をもたらす成分によって効果的にのどの痛みを緩和できます。

解熱鎮痛薬の服用

トローチ以外にも解熱鎮痛薬の服用も、のどの痛みの緩和に効果的です。解熱鎮痛薬の箱に記載されている効果・効能には、頭痛や発熱だけではなく、実はのどの痛みにも効果を発揮することが書かれています。

マスクを着用する

マスクの着用も効果的です。マスクは感染を拡大しないようにする働きもありますが、一方でのどの乾燥を防ぐという効果もあるのです。周囲への感染防止だけでなく、のどを乾燥させないようにするためにも、マスクをしっかりと着用しましょう。

のどの乾燥を防いでうるおすことで痛みが和らげられますので、もちろんマスクだけでなく加湿器を使ったり、濡れたタオルを室内に干すといった方法もおすすめです。

まとめ:トローチとは?トローチにはどのような効果がある?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・トローチの効能は主に殺菌作用や抗炎症作用である
・トローチは医薬品であり1日の服用には制限がある
・フエラムネのような形状をしており、噛んだり飲み込んだりせずに口腔内でゆっくり溶かすことが大切
以上の点が重要なポイントでした。今回の記事をお読みになって、トローチとは何か?という点が明確になったのではないでしょうか?のどに痛みがある際には、さまざまな選択肢がありますが、トローチの利用も検討されると良いでしょう。

薬剤師からの一言

市販薬には飴タイプの医薬品も出ています。ドロップ剤と言ってこちらも舐めて服用するタイプになります。お菓子のように見えますが、医薬品ですので、用法用量を守りましょう。