出口で詰まる便秘の直腸性便秘とは?なかなか出ない便への対処方法は?

「便が出口で詰まっている感覚がある…」
「便がなかなか出ないで困っている…」
このような方はいらっしゃいませんか?便秘には、腸に便が溜まって排便が促されない便秘の他にも、腸の出口である肛門部分で便が詰まってしまう直腸性便秘が存在します。直腸性便秘は、腸の便秘の対処法である食生活の見直しや運動習慣などに取り組んでも、改善しない可能性があります。

今回の記事では、直腸性便秘とは何かとともに、その対処法をテーマにお届けしていきます。自分が直腸性便秘かもしれないと感じているのなら、ぜひ参考にしてください。

Contents

直腸性便秘とは?

直腸は大腸の終わりの肛門に続く部分にあります。本来直腸は空の状態であり、便が直腸に降りてくると、便意を起こして排便につなげます。直腸性便秘になると、便意があるのに便が出ない、便をしても排便感が残るなどの症状が現れます。腸のぜん動運動に問題はないものの、便の出口付近である直腸に便が留まり、さまざまな不調を招くのです。

直腸性便秘の症状

直腸性便秘の症状には、次のようなものがあります。代表的な腸の便秘の症状と少し違った症状が現れると言えるでしょう。
・排便をしても残便感がある
・排便時の最初に出る便が硬い
・臭いオナラが頻繁に出る
・下着に便がつく
・肛門に痒みがある
・便意があるのに便が出ない
・長時間いきまないと便が出ない

直腸性便秘を放置するとどうなる?

直腸性便秘を放置すると、肛門付近で便がどんどん硬くなっていくことから、排便時に肛門周辺の組織を傷つけ、痔を含む肛門のトラブルにつながります。イボ痔・切れ痔・痔ろうになると、より排便がしにくい状況に陥り、便秘だけでなく痔の辛い症状にも耐えなくてはいけないのです。また、肛門付近に便が留まるために、オナラの臭いがキツくなる可能性も考えられます。

直腸性便秘の原因とは?

便秘の原因には、食生活の乱れや自律神経のバランスが崩れているなど多くの原因が考えられますが、直腸性便秘の原因は違ったものであることが多いです。

便意を我慢する

多くの直腸性便秘は「トイレに行きたい時にトイレに行かずに、便意を我慢する」ことで起こります。直腸まで便が降りてきて、排便の準備が整い便意が起きているのに、意識的に便意を我慢するような行動を繰り返すことで、便が降りてきても便意を感じにくくなります。その結果、便が肛門付近に溜まり続ける直腸性便秘を発症するのです。

痔など肛門付近の問題

先ほどもお伝えしたように、直腸性便秘を放置すると痔ができやすくなりますが、痔のせいで直腸性便秘を発症する方もいます。痔になると排便時に痛みを感じるため、無意識に排便を我慢してしまうものです。痔があるから便意を我慢する、直腸性便秘になる、さらに痔の症状を悪化させるような悪循環に陥ってしまうこともあるでしょう。

うまくいきめない

排便時にいきむ時には、腹圧が上がって肛門付近の筋肉が緩み、便を体の外に押し出します。しかし、いきむ時に無意識に肛門を締めてしまう問題を抱えている方は、いきむほど肛門が締まり排便を難しくします。この状態を「アニスムス」と呼びます。

直腸性便秘の改善方法とは?

直腸性便秘では、腸の働きに問題がないことが多いため、通常の便秘とは異なる対処を行う必要があります。続いて、直腸性便秘の対処法を見ていきましょう。

便意を我慢しないようにする

直腸性便秘の原因でもある「便意の我慢」を止め、便意を感じたらすぐにトイレに行き、排便してください。なかなかトイレに行きにくいという方も、直腸性便秘の改善のためであると考え、便意を逃さないようにしましょう。

トイレに行く時間を習慣化させる

トイレに行く時間を生活リズムの中に取り込み、習慣化させることも、便意を我慢しないようにすることと同様に大切です。朝食をとり、朝食後に排便をする習慣を身につけましょう。

下剤・浣腸の乱用を避ける

便秘になると、下剤で排便を促す方や浣腸をおこなう方も多いですが、下剤や浣腸の乱用は直腸性便秘の原因にもなりますので、避けましょう。便秘薬に関しては、便秘の症状の種類によって効果のあるものとないものがありますので、まずは医師の診察を受けて処方してもらうのが安心です。

水溶性食物繊維を摂取する

食物繊維は、便秘の改善に効果的です。食物繊維には水溶性と非水溶性がありますが、直腸性便秘には水溶性食物繊維が有効です。水溶性食物繊維が多く含まれている食べ物には、納豆・きな粉・ごぼう・干しシイタケ・わかめ・昆布などがあります。

まとめ:出口で詰まる便秘の直腸性便秘とは?なかなか出ない便への対処方法は?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・出口で詰まる直腸性便秘の症状には、排便をしても残便感がある、便意があるのに便が出ないなどが挙げられる
・直腸性便秘になる原因は、便意を我慢することや痔などの肛門の問題で起こる
・出口で詰まる直腸性便秘の対処法は「便意の我慢」を止め、便意を感じたらすぐにトイレに行くことなどが挙げられる
・下剤や浣腸の乱用は直腸性便秘の原因にもなる
以上の点が重要なポイントでした。最も有効な直腸便秘の対処法は「便意を我慢しないこと」です。直腸性便秘にならないためには、便意を感じたらすぐにトイレに行き、排便するという行為を習慣化させてください。

処方箋がなくても病院の薬は買えるのか?

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