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びらんとは?潰瘍とびらんの違いは?|びらん性胃炎・角膜びらん・子宮膣部びらん等も紹介!
「びらんはどのような状態を指すのだろう…」
「びらんと潰瘍にはどのような違いがあるのだろう…」
皆さんはびらんという言葉を聞いたことがあるでしょうか?びらんとは「ただれ」の医学用語であり、皮膚や粘膜、角膜の上皮が欠落することで発生します。皮膚に限らず体内など体中のさまざまな箇所に起こり得る症状で、下部組織が露出してしまうために、痛み・不快感などの多くの問題を招きます。
今回は、びらんと潰瘍の違いや代表的なびらんの例について紹介していきますので、ぜひご覧ください。
<h2>びらんとは?</h2>
冒頭でもお伝えしたように、びらんは皮膚や粘膜が欠落して露出した状態のことであり「ただれ」とも呼ばれています。患部は赤く痛々しい見た目になるものの、出血は伴いません。
<h2>びらんと潰瘍の違いとは?</h2>
びらんと潰瘍は、皮膚の損傷の深さに違いがあります。皮膚の損傷が表皮で止まっているものをびらんと呼び、より奥深くの真皮まで達してしまったものが潰瘍です。
両者には明確な違いがあるものの、患部の見た目だけで診断をするのは非常に難しいと言えるでしょう。また、びらんは潰瘍よりも皮膚の浅い部分でのトラブルであるため、治癒後に跡が残りにくいという特徴もあります。多くのびらんは自然治癒が期待できます。
<h2>代表的なびらんの例</h2>
ここからは、代表的なびらんの例を紹介していきます。
<h3>びらん性胃炎</h3>
びらん性胃炎とは、胃の粘膜の上皮が炎症を起こしている状態のことで、悪化すると胃潰瘍につながります。その症状には胃もたれ・食欲不振・消化不良・吐き気・嘔吐などがあり、ストレス・飲酒・非ステロイド系消炎鎮痛薬(風邪薬)が原因で発症します。
頻度は低いものの、放射線やウイルス感染によって引き起こされることもあります。出血や胃痛・吐き気が強くないのであれば特別な治療は必要ありませんが、胃酸の分泌を抑える薬や粘膜を保護する薬を使用して治療を進めます。
<h3>角膜びらん</h3>
角膜の表面にある層に問題がある状態で、目の痛み・充血・涙が流れる・目がゴロゴロするなどの症状が現れます。その原因は、コンタクトレンズの不適切な使用・ドライアイ・糖尿病・外傷などで、何度も発症と回復を繰り返す方も珍しくありません。繰り返す角膜びらんは「再発性角膜びらん」と呼ばれます。
抗菌点眼薬や眼軟膏での治療が進められ、場合によっては保護用のソフトコンタクトレンズが治療に使われます。自然治癒も可能であるものの、感染症を併発してしまう場合もあります。
<h3>子宮腟部びらん</h3>
子宮腟部びらんとは、子宮の入り口にある部分を指しており、子宮の入り口の内側を覆っている子宮頸管粘膜が外に広がることで生じます。病的なものではなく、女性ホルモンが活発な時期にみられる生理的な現象の一つであり、子宮腟部びらんの有無・びらんの範囲には個人差があります。
このびらん部分は他の皮膚に比べて皮膚が薄いため、炎症・分泌物が増えてしまう・不正出血などの問題を引き起こす場合は、手術による治療が勧められる場合もあるでしょう。
<h2>まとめ:びらんとは?潰瘍とびらんの違いは?|びらん性胃炎・角膜びらん・子宮膣部びらん等も紹介!</h2>
いかがでしたか?今回の内容としては、
・びらんとは皮膚の下部組織が露出している状態である
・びらんと潰瘍の違いは皮膚の損傷部分の深さである
・びらんは皮膚の浅い部分の損傷であるため治癒後に跡が残りにくい
・子宮腟部びらんは病的なものではない
以上の点が重要なポイントでした。びらんは皮膚の浅い部分に起こる問題なので跡は残りにくいものの、なかなか症状が良くならないのであれば、医療機関を受診しましょう。