つらいのどの痛みには桔梗湯!効果的な飲み方や注意点とは!?

風邪をひいてしまったとき、熱やだるさはないけど、なんだか喉が痛い、風邪をひくといつも咳や喉の症状がつらい、そんな方にオススメなのが漢方薬 桔梗湯です。
今回はその桔梗湯について、市販品と医療用の違いや、購入時の注意点などをお伝えします。

このブログでは以下を知ることができます!

・桔梗湯の効果的な飲み方
・市販と医療用の違い
・桔梗湯の副作用と服用の際注意が必要となる人


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Contents

桔梗湯の効果的な飲み方

漢方薬は、そのままお水で飲んでもいいのですが、ひと工夫することでその効果をより高めることができます。ここではいくつかの飲み方を紹介します。

そのままお水・白湯で飲む

一番手軽な飲み方なので、外出先でも気軽に飲める服用方法です。顆粒や漢方独特の苦みが苦手な方は、まず先にお水を口に含んでから漢方薬を含み、飲み込みます。その後再度お水を飲むといいです。

お湯に溶かして飲む

桔梗湯を含め、多くの漢方薬はもともと生薬を煎じた液体を服用するものでしたが、現在では携帯の利便性などを考慮し、液体を濃縮・乾燥させた顆粒・細粒タイプが主になっています。このため、お湯に溶かして元の煎じ薬に近い状態で服用した方が本来の効果が期待できるといわれています。

お湯に溶かして飲むことで漢方薬独特の香りや味を引き出しやすくし、体も温めることができます。

うがいをしてから服用する

桔梗湯の成分であるカンゾウ、キキョウはのどに直接作用するため、桔梗湯を白湯に溶かし、少量ずつ口に含んでうがいをした後、そのまま飲み込んで服用するとより効果的です。

桔梗湯はどんな症状に適している?市販品と医療用で違いはあるの!?

桔梗湯に含まれる成分

「漢方薬」はいくつかの生薬を配合して作られたお薬です。今回紹介する桔梗湯にはキキョウ、カンゾウという2種類の生薬が含まれています。

キキョウにはサポニンという成分が含まれ、気道粘膜の分泌をよくする作用があるため、痰を出しやすくする作用があります。

カンゾウは色々な漢方薬に含まれる生薬です。カンゾウに含まれるグリチルリチンには咳を止めたり、炎症を抑える作用があります。また、フラボノイドという成分も含まれており、こちらも咳止めの作用があります。

桔梗湯は、このキキョウ、カンゾウという2種類の生薬の働きにより、咳を止めたりのどの痛み・扁桃炎に効果を発揮してくれる漢方薬です。

市販の桔梗湯と医療用の桔梗湯の違い

実は、同じ「桔梗湯」という名前の漢方薬でも、市販で売られているものと、医療用に作られたものでは生薬の含有量が違います。

参考に、ある市販の桔梗湯と医療用の桔梗湯の生薬含有量は以下のようになっています。

市販薬A医療用
1包あたりの成分 

カンゾウ 0.75g 

キキョウ 0.5g

 

カンゾウ 3.0g 

キキョウ 2.0g

服用回数1回1包 

1日2回

1回1包 

1日3回

医療用の方が1包あたりの生薬含有量も多く、1日当たりに服用できる量も多いです、

医療用の漢方薬は医療機関を受診して処方してもらうか、医療用医薬品を販売している薬局の薬剤師に相談し、購入することができます。

桔梗湯購入の注意点

「漢方薬」と聞くと、「安全で副作用がない」と思っている人もいるかと思いますが、漢方薬でも副作用が出る場合もあります。

桔梗湯により起こりうる副作用

一般的な副作用としては、食欲不振、胃部不快感が挙げられます。

また、まれに手足のだるさ、こわばりや脱力感・筋肉通が現れた場合にはカンゾウによる偽アルドステロン症、ミオパチーが疑われますので、すぐに医療機関を受診しましょう。

特に注意が必要な人

以下に該当する人は服用にあたり特に注意が必要なので、薬剤師に相談の上購入しましょう。

他にも薬を服用している

例えば、他の漢方薬や病院で利尿剤を処方されている場合は桔梗湯を服用しない方がいい場合もあります。

桔梗湯に含まれるカンゾウは他の漢方薬にも多く含まれる生薬ですが、過量に服用してしまうと偽アルドステロン症などの重大な副作用につながることもあります。

また、利尿剤を服用している場合はカンゾウとの相互作用により腎機能などに影響を及ぼすこともあります。

血圧の高い人

桔梗湯を長期に服用していると血圧が高くなってしまうことがあります。このため、高血圧の方は服用前に薬剤師に相談しましょう。

他にも、胃腸の弱い方や高齢で生理機能が低下している場合など、服用に不安がある場合は薬剤師とよく相談の上、購入するようにしましょう。

まとめ

・桔梗湯は喉の痛み・扁桃炎に効果あり

・桔梗湯を白湯に溶かして飲んだり、うがいをしてから服用するとより効果的

・持病があったり、他にも服用している薬がある人は薬剤師に相談してから購入しましょう

薬剤師 服部雄太
監修:
薬剤師 服部雄太
■薬学部卒業後、医療機器MR・調剤薬局での薬剤師経験を経て、現在調剤薬局を複数店舗展開中。
■処方箋なしで病院の薬が買える薬局を通して、受診ができない方々の健康支援を目指しています。