お腹の子供のことを考えると食事を摂取しなければいけないとはわかっていても、妊娠中は悪阻がひどくて食欲が出ないと悩む人は少なくありません。
薬で吐き気を抑えたくても、胎児に影響を与えてしまうかもしれないので、迂闊に市販薬は服用できないのが現状でしょう。
そこで今回ご紹介したいのが『グルタチオン』という薬です。
グルタチオンは妊娠中の悪阻の症状の緩和に効果的なだけでなく、自家中毒や薬物中毒の治療にも使われます。
今回はグルタチオンの特徴とおすすめなシーン、グルタチオンは市販薬なのかについて詳しく説明するので、悪阻に苦しんでいる人はぜひ参考にしてください。
今回の記事では以下を知ることができます。
それではまず、グルタチオンの特徴や期待できる効果、服用するときの注意点など、基本的な内容から説明します。
妊娠中の女性は胎児に影響を与えないよう、薬の服用には細心の注意を払う必要がありますから、服用を決める前に正しい知識を得ておきましょう。
グルタチオンは白色の錠剤で、体の中にある酸化還元系に働きかけることで解毒作用を発揮します。
期待できる効果としては、
の緩和です。
そのため悪阻による吐き気が強い人や吐き気のために食事が摂れない人、自家中毒になりやすい人などにおすすめの薬と言えます。
グルタチオンは妊娠中の悪阻に効果的な薬ですが、念のため医師や薬剤師に相談してから服用してください。
また、ほかに服用中の薬がある人やこれまでにほかの薬でアレルギー症状が出たことがある人も、グルタチオンを服用することで副作用が出やすくなる可能性があります。
自己判断で服用せず、念のため専門家に相談をしてから服用しましょう。
グルタチオンの副作用としては、
などが報告されています。
ほかの薬と比較すると副作用は少ないほうですが、万が一上記のような症状が出たときは服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
悪阻や吐き気がひどいときは、診察を受けて薬局で薬を受け取るのも一苦労でしょう。
できれば市販薬で済ませたいと思う人は多いでしょうが、グルタチオンは市販されている薬なのでしょうか?
グルタチオンは残念ながらドラッグストアやネット通販では購入できません。
しかし処方箋医薬品以外の医薬品のため、セルフケア薬局で購入できます。
セルフケア薬局は診察が必要ないので、早ければ20〜30分程度で薬が受け取れるでしょう。
忙しくて病院へ行けないときは、セルフケア薬局を検討してみてくださいね。
市販のグルタチオンを購入すればよいのか、それとも一度病院を受診したほうがよいのか迷う人のために、市販のグルタチオンがおすすめのシーンをいくつかご紹介します。
妊娠中の悪阻がひどいと、すぐに購入できる市販薬に頼りたくなるかもしれません。
しかし市販薬のほとんどが医師または薬剤師に相談してからの服用が勧められているので、自己判断で服用するのは控えたほうがよいでしょう。
できれば産婦人科を受診する日に相談するのがよいですが、もし「今すぐになんとかしたい」というのなら市販のグルタチオンがおすすめです。
セルフケア薬局には薬剤師が在籍しているので、購入時に飲んでも問題ないか念のため相談しましょう。
これまで病院を受診し、『自家中毒』と診断された経験がある人の中で、頻繁に自家中毒と思われる症状が出るときは市販のグルタチオンで対処してもよいでしょう。
ただし激しい腹痛をともなう、発熱するなど、明らかにいつもと違う症状があるときは、自家中毒ではない可能性があるので病院を受診してください。
定期的にランデールチオンを処方してもらっており、特にいつもと変わらない症状であれば、市販のものを購入して診察時間を短縮してもよいです。
ただし1ヶ月に1回は診察を受けたほうが、ほかの疾患が原因の場合でもすぐに対処をしてもらえるのでおすすめ。
また、もし服用中に気になる症状が出たら、医師や薬剤師に相談しましょう。
妊娠中はお腹に子供がいて、体がいつもよりデリケートな状態になっています。
薬だけに頼ると、薬なしでは悪阻による体調不良を我慢できなくなる可能性があるので、自分でできる対処法も合わせて試しておきましょう。
食欲がないときに無理をして食べようとすると、余計に気分が悪くなり、数日間何も食べられなくなる可能性があります。
そのため、「食べたくないな」「今日は食べられないかも」と感じるときは、無理をせず食事をお休みしましょう。
ただしあまりに長い期間食事を摂らないと、胎児に影響が出るかもしれません。
そのときは念のため定期検診のときに産婦人科医へ相談しましょう。
妊娠中でも家族のために食事を作らないといけないでしょうが、みんなと同じ食事を必ず食べる必要はありません。
もし食べられそうにないなら、自分が食べられるものだけ食べればOKです。
酸味のあるものやゼリーなど、喉越しのよいものなどを少量食べるだけでも栄養は摂取できます。
「悪阻で食べたくないけど食べないとお腹の子供に栄養を与えられない」と思いつめると、ますます食事が辛くなることもあるので注意しましょう。
悪阻で気分が悪い中、無理をして体を動かすと、体力が低下してますます気分が悪くなってしまう場合があります。
「辛いな」と感じたら無理をせず休憩することも大事。
体が元気になれば悪阻が落ち着き、自然と食欲がわいてくることも少なくありません。
妊娠中はナーバスになりやすく、悪阻で食欲がなくて食事が摂れないことで罪悪感でいっぱいになってしまう女性は少なくありません。
しかし心と体にストレスを与えるほうが、食べないことよりかえって悪影響になることも。
食べられないときは諦めて気分転換をし、『食べる』という考えから離れてみるのも一つの方法ですよ。
グルタチオンは妊娠中のつわりや自家中毒の症状の緩和に効果が期待できる薬で、病院だけでなくセルフケア薬局でも購入できます。
吐き気や胃のもたれなどの胃の不調を抱えていると、食事が摂れないだけでなく気持ちも落ち込んでしまうでしょう。
辛いときは症状を我慢せず、薬に頼るのも一つの方法。「少しでも症状を和らげたい」と感じたら、一度グルタチオンを服用してみてはいかがでしょうか。
参考文献
http://www.rad-ar.or.jp/siori/kekka.cgi?n=33849
https://www.attomark.com/SHOP/9.html
https://www.sorashido.com/item/detail?item_prefix=TF&item_code=009019&item_branch=001