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下痢や嘔吐を繰り返す感染性胃腸炎について
「下痢や嘔吐を繰り返す胃腸炎がつらい…」
感染性胃腸炎になると、下痢や嘔吐を繰り返すため、安静にしていてもどんどん体力が削られてしまいます。では、嘔吐や下痢を繰り返すときには、どのような行動をとるべきなのでしょうか?
今回は、「下痢や嘔吐を繰り返す感染性胃腸炎」をテーマにお届けしていきます。また、その他の病気の可能性についても解説していきます。
Contents
感染性胃腸炎は何度も下痢や嘔吐を繰り返すケースが多い
ウイルスや細菌に感染することで起こる感染性胃腸炎では、突然の嘔吐の後に下痢・発熱・腹痛などの症状が現れます。症状には個人差があるものの、多くの場合は下痢と嘔吐を複数回繰り返してしまいます。
感染者の糞便や嘔吐物にはウイルスが含まれる可能性が高いため、二次感染にも十分注意しなくてはいけません。
嘔吐や下痢を繰り返す場合は食事を避ける
嘔吐と下痢を繰り返す状態の時には、一度食事を控えて安静に過ごすべきです。胃が食べ物を受け付けない状態であることを理解し、嘔吐後1〜2時間は飲食を避けましょう。水分に関してはほんの少量ずつ水分を摂取します。
脱水症には注意すること
嘔吐と下痢を繰り返すと、体の水分が急激に失われてしまいます。特に子供は脱水症状になりやすいため、経口補水液などを活用して効率良く水分を補給すると良いでしょう。脱水症状になると、痺れ・ふらつき・けいれん・意識が朦朧とするなどの症状が現れます。
繰り返す感染性胃腸炎で下痢止めや吐き気止めを使ってもいい?
嘔吐や下痢が繰り返される状態は非常に辛いものですが、下痢止めや吐き気止めを使用してしまうと、感染性胃腸炎の原因であるウイルスや細菌を体外に排出できません。
そのため、下痢止め・吐き気止めの使用は控え、自然に症状が落ち着くのを待ちましょう。
感染性腸炎のあと過敏な状態になっている場合も
感染性胃腸炎が回復した後でも、すぐに胃腸が健康な状態に戻るわけではありません。炎症が完全に治るまでは、過敏な状態が続くため、胃腸に優しい食事を心掛けるべきでしょう。
下痢や便秘が繰り返す場合は過敏性腸症候群の可能性がある
下痢を繰り返す病気は感染性胃腸炎だけではありません。可能性としては、過敏性腸症候群になっている可能性も考えられます。続いて、過敏性腸症候群の症状や原因について見ていきましょう。
過敏性腸症候群の症状
過敏性腸症候群では、慢性的に腹部の膨張感・腹痛・下痢・便秘などの症状があらわれます。また、過敏性腸症候群は長期的に症状が続き、感染性胃腸炎では急激に症状があらわれるという違いがあります。
通常の検査では腸への異常が認められないため、原因が特定されにくいでしょう。
過敏性腸症候群の原因
過敏性腸症候群の原因には、ストレスや自律神経の不調が関係しています。緊張や不安を感じた時に下痢になったり、便秘と下痢を数日毎に繰り返すことがあります。
不安や緊張であらわれるストレス性胃腸炎とは?
不安や緊張を感じたときに症状があらわれる、ストレス性胃腸炎という病気もあります。ストレス性胃腸炎の症状としては、腹痛・便秘・下痢・めまい・疲労感・吐き気・肩こり・頭痛などが挙げられます。
慢性的であれば慢性胃炎の疑いも
嘔吐や吐き気が慢性的に起こる場合には、慢性胃炎の可能性もあります。
慢性胃炎の症状としては、
・胃痛
・吐き気
・胸焼け
・腹部の張り
・食欲不振
などが挙げられます。原因の多くはピロリ菌感染であり、ピロリ菌は除菌治療を行わない限り、胃の中に住み続けます。また、長期的にピロリ菌による炎症が続いた後に、胃・十二指腸腫瘍をひき起こす恐れもあります。
まとめ:下痢や嘔吐を繰り返す感染性胃腸炎について
いかがでしたか?今回の内容としては、
・感染性胃腸炎の症状には嘔吐、下痢、発熱、腹痛などがある
・嘔吐と下痢を繰り返す状態の時には、一度食事を控えて安静に過ごすこと
・嘔吐と下痢を繰り返すと、体の水分が急激に失われてしまうので脱水症に注意
・感染性胃腸炎で嘔吐や下痢が繰り返される状態では吐き気止めや下痢止めは基本的に控えること
以上の点が重要なポイントでした。下痢や嘔吐を繰り返す感染性胃腸炎では、食事を控えてしっかりと体を休めることが大切です。脱水症状を防ぐために、経口補水液を活用してすこしずつ水分補給をすると良いでしょう。