風邪で病院に行くべきかどうか?その判断と注意点

「風邪のような症状で病院に行くべきかどうか迷っている…」
「自身の症状は果たして普通の風邪なのだろうか…?」
風邪のような症状があらわれ、単純に疲れによる症状なのか、通常の風邪なのか、それとも風邪とは別の病気なのか、判断が難しいことがあるでしょう。そして、風邪症状で病院に行くべきか悩まれている方もいるかもしれません。

そこで今回は、風邪で病院に行くべきかどうか悩まれている方に向けて、その判断と注意点をテーマにお届けしていきます。

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風邪の症状とは?

風邪の症状は、発熱・咳・鼻水・鼻づまり・喉の痛みなどが挙げられますが、通常の風邪はインフルエンザのように高熱が出るものではありませんし、喘息のように、強い咳が出ることもありません。

このような症状があれば風邪ではない可能性も?

通常の風邪だと思っていても、38度以上の高熱や強い倦怠感が出たり、目がかゆくなったり、咳が止まらないなどであれば別の病気である可能性もあります。

高熱の場合にはインフルエンザなどが考えられ、風邪症状に目のかゆみがあれば花粉症の可能性が考えられます。咳や鼻水、くしゃみなどは体外に異物を排出しようとする防御反応であるため、このような症状イコール風邪ではありません。

風邪の原因は?

風邪の原因のほとんどはウイルスによるもので、細菌によるものではありません。風邪は抗生物質が効かないと言われることもありますが、その理由としては、抗生物質は細菌に作用するものだからです。

感染経路は接触感染と飛沫感染があり、前者は感染者が触れたものをほかの誰かが触れることでかかるもので、後者は感染者の咳やくしゃみによってかかるものです。

風邪で病院に行くべきか?という判断について

風邪は一週間程度で自然治癒するものであり、病院に行ったとしても症状を緩和する対症療法になります。ですので、通常の風邪であれば必ずしも病院に行く必要はないと言えます。ただし、風邪の症状に似た病気というのはいくつもありますし、別の病気が隠れている可能性があります。

受診は自己判断ではありますが、風邪症状が重たいな…という場合やいつもの風邪と違うかもしれない…という場合には、なるべく早く受診すべきでしょう。また、基礎疾患をお持ちの方は重症化してしまう可能性もありますので、リスクを抱えている方は、通常の風邪であっても医師への相談が必要でしょう。

風邪で病院に行くべきか判断する上での注意点

昨今は新型コロナウイルスが流行しており、通常の風邪か、それとも新型コロナウイルスなのか?という判断は医師でないと難しい部分もあります。つまり、新型コロナウイルスの可能性があることも考えてなるべく早い受診が望まれ、セルフケアによって対処する場合には、万が一を考えて外に出ないで安静にし、人との接触を避けることが大切です。

これまで経験してきた通常の風邪であると思っても、可能性は0でない点に注意し、感染拡大防止の意識を持った行動が一人ひとりに求められます。

風邪で病院に行く場合は何科?

風邪をひけば、一般内科でも耳鼻咽喉科でも、呼吸器内科でも問題ありません。呼吸器内科は、鼻や気管、気管支など呼吸に関する症状を専門に診る専門科目であり、耳鼻咽喉科は、耳や鼻、咽頭といった首から上の部分に生じる病気を診る専門科目になります。呼吸器内科に受診に行く代表的な症状としては、咳や息苦しさであり、耳鼻咽喉科では鼻水や鼻づまり、喉の痛みになります。

風邪のセルフケア方法について

風邪をひいた際のセルフケアとしては、発熱による脱水症状を避けるために、こまめな水分補給。部屋の乾燥は喉の痛みやウイルスの付着に関わるため、加湿器などを使って部屋をうるおす。睡眠時間をしっかり確保して、免疫力を高めるなどが挙げられます。セルフケアをする上でのポイントはとにかく安静です。熱が下がったとしても体力は消耗していますから、無理をしないようにしましょう。

まとめ:風邪で病院に行くべきかどうか?その判断と注意点

いかがでしたか?今回の内容としては、
・風邪症状があっても38度以上の高熱や目がかゆくなったりすれば別の病気である可能性がある
・通常の風邪は自然治癒するものであり必ずしも病院に行く必要はない
・基礎疾患をお持ちの方は通常の風邪であっても医師への相談が必要
・風邪は必ずしも病院に行く必要はないといってもその判断が難しく昨今の状況を踏まえると病院の受診が望まれる
以上の点が重要なポイントでした。病院に行くかどうかは自己判断であるものの、迷っているのであれば、病院に行くことで病名がわかり安心できるでしょう。

処方箋なしで病院の薬を買うことはできるのか?

市販薬と病院の薬というのは、成分の含有量が違ったり、病院の薬でないと含まれていない成分があったりします。そのため、病院の薬が欲しいという場合もあるでしょう。では、病院の薬は処方箋がなくても購入することができるのでしょうか?

その答えは、医療用医薬品の一部は特定の条件のもと零売薬局で購入が可能です。処方箋医薬品以外の医療用医薬品に分類される一部の薬は、必要最低限度の量に限り零売薬局でそのまま提供しています。ただし、処方箋医薬品以外の医療用医薬品が零売で購入できるとしても、基本的には病院への受診が望ましいことは覚えておきましょう。