胸焼け・胃もたれを起こしている時の食事について

「胃もたれや胸焼けがあるときはどんな食事を摂ればいいのだろう…」
「そもそもなぜ胃もたれや胸焼けが起こるのだろう…」
胃もたれ・胸焼けを感じると、普段の生活や食事が辛くなってしまいます。人によっては胃もたれや胸焼けを頻繁に感じられる方もいるかもしれませんが、そもそもなぜこれらは起こるのでしょうか？

今回は、胃もたれや胸焼けを起こしている時の食事や、それぞれの原因をテーマにお届けしていきます。

胃もたれはどのような状態？

胃もたれとは、食べたものが消化されずにずっと胃に残っているような状態です。吐き気・満腹感・ゲップが出るなどの症状があります。消化の悪い食事が原因の胃もたれであれば、胃を休めることで不快感が緩和していくでしょう。

胃もたれの原因とは？

胃もたれの原因には、さまざまなものがあります。
・食べ過ぎ・飲み過ぎ
・消化の悪い食事
・ストレスで自律神経が乱れて胃の機能がコントロールできなくなっている
・ピロリ菌感染
女性の場合は女性ホルモンの影響で胃もたれが起こることもあります。本来は食後2〜3時間で胃の中のものが消化されていきますが、胃もたれになると消化が進まずに食べ物が長時間胃に留まってしまいます。

胸焼けはどのような状態？

胸焼けとは、胃酸が上がってくるような感覚・胸がヒリヒリと焼けるような感覚を感じる状態で、実際に胃酸の逆流によって食道の粘膜が刺激されて起こることが多いです。胸焼けの時に感じる不快感の表現は人によって違い、「胸が熱い」「背中が張る」「酸っぱいものが上がってくる」などと訴える方もいます。

胸焼けの原因とは？

胸焼けの原因は次のようなものです。
・食べ過ぎ・飲み過ぎ
・刺激物や脂肪の多い食事
・便秘・肥満・妊娠などによる胃の圧迫
・喫煙で胃の血流が悪くなっている
胸焼けと胃もたれには似た原因が多いと言えるでしょう。

加齢に伴って量が食べられなくなるのはなぜ？

人は年齢によって体質に変化が現れるものですが、特に加齢とともに食べられる食事の量が減ると感じる方が多いです。なぜなら、加齢によって筋肉量が減って基礎代謝が下がり、そして運動量が低下するために、消費エネルギーに適した食事量しか体が受け付けなくなるのです。同時に消化する力も下がり、許容量以上のものを食べると胃もたれや胸焼けを招くようになります。

胃もたれの時の食事はどうする？

胃もたれをしている時には、胃に優しい食べ物を食べるべきです。具体的には、消化の良い野菜（かぼちゃ・ほうれん草・大根・にんじん）や、食パン・お粥・うどんなどが良いでしょう。また、ヨーグルトや豆腐なども胃に負担をかけません。

油を避けるために、茹でる、煮る、蒸すなどの調理方法を選択し、材料は細かく切って薄味に仕上げましょう。特に味付けの濃いもの、香辛料を使った辛いもの、油料理は控えてください。

胸焼けの時の食事はどうする？

胸焼けを感じている時の食事も、胃もたれの時の食事と同じく胃に優しいものを選びます。特に消化しやすく胃の中に食べ物が長く留まらないような食品を食べてください。胃酸の分泌を抑える作用があるブロッコリーやキャベツを食べるのもお勧めです。

胃もたれの症状を慢性化させないためには？

胃もたれの症状が慢性化すると、その状態が治るまでに多くの時間が必要になってしまいます。続いて、胃もたれを慢性化させないためのポイントを紹介しましょう。

よく噛む

よく噛んで食事をすると、唾液の分泌が盛んになり、唾液に含まれる消化酵素の働きによって食べ物の消化がスムーズに進みます。特に普段から早食いの方は、よく噛む習慣をつけるべきでしょう。

ゆっくり食べる

ゆっくり時間をかけて食事をすれば、満腹中枢が刺激されて少量で満足でき、食べ過ぎを防げます。

腹八分目

お腹がパンパンまで食べる行為は、胃に多くの負荷がかかります。普段から腹八分目を心がければ、肥満も予防できるでしょう。

胃もたれを予防するには？

胃もたれを予防するためには、日常的に胃の健康を考えた食事・生活を送ることが大切です。規則正しい生活を送ってストレスを抱えないようにし、胃の負担が少ない食事を選びましょう。特に食べ過ぎ・飲み過ぎには注意してください。また、食事の仕方にも気を使い、ゆっくりよく噛んで食事を楽しめるようにします。

胸焼けを予防するには？

胸焼けを予防するためには、胃酸の逆流を招く脂肪分の多い食事・炭酸飲料・アルコール・甘いものなどの摂り過ぎを防ぐことが有効です。胃の圧迫を防ぐために、肥満にも気をつけてください。また、喫煙によって胃酸が逆流してしまう場合もあります。喫煙習慣のある方は、まず禁煙するべきでしょう。

まとめ：胸焼け・胃もたれを起こしている時の食事について

いかがでしたか？胸焼け・胃もたれを起こしている時の食事には、
・胃に優しいもの
・消化に時間がかからないもの
・味付けの薄いもの
などを口にするべきです。それでも症状が辛いという方は一旦胃を休ませるのも良いでしょう。胃もたれ・胸焼けが長く続くようであれば、医療機関に相談してください。