常備薬とは?家庭用常備薬で最低限備えておくべきものは?

常備薬とは文字通り「常に用意しておくと良い薬」のことです。常備薬があれば、突然の怪我や体調不良の時に、慌てて薬局・ドラッグストアに行かなくて済みます。今回の記事では、家庭用常備薬に最低限揃えておく薬の種類を紹介しましょう。

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家庭内常備薬で揃えておくべき薬

家庭内常備薬は、その家族構成によって揃えるべき薬の内容が変わります。ここでは、家族構成別に用意するべき常備薬をまとめました。

基本の常備薬

これらの常備薬は、家族構成に関係なく用意しておいた方が安心できる薬です。

解熱鎮痛剤

頭が痛い・高熱が出た時などに服用し、病院に行くまでの間の辛い症状を緩和します。

風邪薬

辛い風邪症状を和らげる風邪薬は、早い段階で飲むことで風邪の悪化を防ぐ効果が期待できます。咳止めが加えられているもの・喉の痛みに効きやすいものなどさまざまな種類があるため、自分が風邪の時に感じやすい症状に効果が高い薬を選ぶと良いでしょう。

体温計

子供がいる家庭では用意していることが多いですが、一人暮らしの場合は体温計を持っていない方もいます。
体温は体調が悪い時に病院を受診するかの判断材料にもなるため、常備しましょう。

包帯や絆創膏

突然怪我をしてしまった時に使える消毒薬・ガーゼ・包帯・絆創膏は、いざという時にあると便利です。

乳幼児がいる家庭

乳幼児がいる家庭では基本の常備薬の他に、次のような薬もあると良いでしょう。

スキンケア剤

乳幼児の肌は非常に敏感で、冬は乾燥・夏は汗疹や湿疹などができやすいです。おむつを使っている月齢なら、おむつかぶれを起こす子供もいるでしょう。炎症止め・かゆみ止め成分の入ったスキンケア剤があれば、辛い症状を抑えてあげることができます。

高齢者がいる家庭

高齢になると、持病の薬を常に服用している方が多く、常備薬はそれらの薬との飲み合わせを考えて見直さなくてはいけません。そのため、他の薬に影響を与えないものを選んでください。

整腸剤

高齢になると筋肉の衰えや活動量の減少で、腸内環境が乱れやすいものです。整腸剤があれば、お腹の不調が整えられるでしょう。

胃腸薬

いつもと違った食事を食べた時に、消化機能の衰えの影響で感じやすい胃もたれや胃痛を緩和します。

常備薬の揃え方

常備薬選びに迷った時には、薬局やドラッグストアで薬剤師に相談することができます。持病のために普段から服用している薬があるのなら、お薬手帳も一緒に持っていくと良いでしょう。薬剤師であれば薬の飲み合わせを考えた上での、最適なアドバイスが可能です。

常備薬の注意点

常備薬は常に置いておくものであるため、次のような点に注意してください。

使用期限切れに注意する

薬を常備しておくと、いつの間にか使用期限が過ぎてしまっていることがあります。いざという時に使えないような事態を防ぐためにも、半年に一度など常備薬の使用期限を見直すタイミングを設けて、常に使用期限内の薬が備えられるようにしてください。

また、開封済の薬は使用期限に限らずなるべく早めに使い切りましょう。量が多く使用頻度の低い薬は、瓶ではなくシート状のものを選びます。

常備薬の見直しをする

家族構成によって常備薬の内容が変わるように、家族構成の変化・成長や加齢を考えて常備薬を見直すべきタイミングがあります。使用期限の確認とともに、今常備するべき薬は何かを考えるべきでしょう。

特に持病などで常に服用する薬が増えた・変更された時には、常備薬との飲み合わせを確認してください。

薬の添付文書は必ず保管する

特に瓶に入っている薬を外箱から出した時、添付文書を捨ててしまう方がいますが、薬の添付文書は、薬が飲み終わるまで保管するようにしてください。服用前や何らかの副作用が出た時に確認するべき内容が書かれているため、常備薬と一緒に置いておきましょう。

正しい保管方法を知る

基本的に薬は直射日光があたらない・湿度が高くない場所に保管します。高温多湿の環境に薬を長期間保管すると、薬の成分が変わってしまう恐れがあるのです。

まとめ:常備薬とは?家庭用常備薬で最低限備えておくべきものは?

いかがでしたか?常備薬があれば、突然の体調不良や怪我に対処しやすく、夜中に薬を購入に行ったり体調が悪い時に無理に外出したりせずに済むでしょう。

家庭に揃えておくべき常備薬には解熱鎮痛剤や包帯、絆創膏やスキンケア剤、などがあるということでした。家族構成や体質・常に服用が必要な薬に合わせて、常備薬を選びましょう。また、常備薬を飲んでも体調が改善しない場合は、必ず医療機関を受診してください。