コラム
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ご存知ですか?薬の使用期限と正しい保管方法
前回処方されたお薬の残りを服用したいのだけど、お薬に使用期限はあるのだろうか?
と気になる方もいるのではないでしょうか?
今回は、薬の使用期限について解説していきます。
今回のブログでは、以下を知ることができます!
・薬の保管方法
・使用期限についての基礎知識
Contents
薬別使用期限の目安
薬によって、使用期限は異なります。
正しく保管した場合の使用期限の目安をご紹介いたしますので、参考にしてくださいね。
また、セルフケア薬局では、LINEからお薬に関することを薬剤師に相談することができますので、よろしければご活用ください!
飲み薬(粉末)
一般的に、3ヶ月から半年程度とされています。
飲み薬(カプセル・錠剤)
多くの場合、半年から1年以内とされています。
飲み薬(シロップ・水薬)
最近が繁殖しやすいため、処方日数が期限となります。開封後は品質が劣化しやすいので注意しましょう。
目薬
目薬や点眼液は、ボトルやパッケージに使用期限が印字されています。ただし、一度開封すると目ヤニやほこり、汚れなどに触れやすい、たいへん汚染されやすい状態です。浮遊物などが確認できる場合は、そのまま使い続けると症状の悪化や新たな感染を起こす原因となりますので、使用は止めましょう。また、家族で使いまわすことも止めましょう。
医療用の目薬は、開封後は1ヶ月で使い切るように調整されているものがほとんどです。使用期限にかかわらず、1ヶ月で使い切るか、余りは捨てるようにしましょう。
塗り薬
塗り薬は他の薬と比べると使用期限は長め設定されています。ただし、患部に直接ふれると、薬が汚染されてしまうので注意が必要です。使用前には必ず手を洗い、患部に直接塗るのではなく、指先や綿棒で適量取り出してから、塗るようにしましょう。
自己注射剤
インスリンなどの自己注射剤は、開封後1ヶ月で調整されている場合が多いです。使用期限を過ぎたものは、ただちに効果が無くなるわけではありませんが、製薬会社の保証は無効になるので、使用しないようにしましょう。
薬の正しい保管方法
薬は生鮮食品ではないので、適当に保管していても大丈夫だと思っていませんか?使用期限まで品質を保持するためには、正しく保管することも大切です。いざという時に困らないためにも、適した保管方法を知っておきましょう。
こんな保管方法はNG
「薬はすべて薬箱に集めて保管しています」という方も多いかもしれませんが、NGです。薬はその形状によって、最適な保管方法は異なります。一ヶ所に集めると管理はしやすくなりますが、品質が保てない危険性があります。
・直射日光が当たる窓辺
・炎天下の車の中
・湿気のある洗面所
・寒くて凍結する可能性がある場所
これらの場所は品質劣化の可能性が高いので、必ず避けるようにしましょう。
また、子供の手が届く場所も必ず避けましょう。大人は薬を飲み忘れないようにテーブルや低めの棚に置いてしまいがちです。子供の誤飲事故は、親が家事で忙しい時間に起こりやすいです。特に幼いお子さんがいる場合は、薬の管理を怠らないようにしましょう。
正しい保管方法
薬を正しく保管するには「温度・湿度・光」に注意しましょう。
薬のパッケージに「直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に密栓して保管してください。」と書かれていることがよくあります。
室温保存の場合は1~30℃を目安に、冷所保存の場合は1~15℃以下を目安にします。
室温保存の場合は密閉できる入れ物に乾燥剤を入れ、保管するとよいでしょう。目薬や座薬は冷所保存が基本ですので、冷蔵庫内に保管しましょう。ただし、冷気が直接当たる場所は避けましょう。
薬は強い光を受けると変質することがあり、直射日光を避けなくてはいけません。点眼液などは遮光袋に保管するようにしましょう。
薬の使用期限についての基礎知識
食べ物に賞味期限や消費期限があるように、薬にも使用期限があります。
薬は腐らないのでいつまでも大丈夫だろうと、何年も前の薬をそのままにしていませんか?
使用期限と消費期限について
使用期限とは、安全に使用できる期限のことです。ただし、指定された保存条件下で未開封の状態である場合です。開封済みのものは使用期限内であっても、安全とはいえません。
消費期限とは食品などを指定の保存方法であれば、品質の劣化の心配がなく安全に消費できる期限のことです。
ほぼ同じ意味ですが、薬の場合は、使用期限が使われます。
使用期限の表示について
薬の使用期限は、表示されているものと、表示されていないものがあります。
医療機関を受診し、処方される薬には、使用期限が表示されていない場合もあります。
薬局なドラッグストアで購入可能な一般用医薬品には、外箱に必ず記載がありますので、確認しましょう。ただし、あくまでも未開封の場合なので、開封後は期限にかかわらず、早めに使うようにしましょう。温度や湿度、光の影響で、薬が変質し、安全性が損なわれる可能性があります。
処方薬の使用期限
医療機関等で処方されて薬には、使用期限の記載がないものも多いです。
基本的には処方された期間で飲み切るようにしましょう。
飲み忘れや、症状が改善されたために途中で薬をやめた場合、手元に薬が残ることもあるでしょう。特に風邪などの場合は、次も同じような症状がでたら飲もうと保管したくなるかもしれませんが、勝手な判断は禁物です。また、他人に勧めることも止めましょう。
処方された期間が過ぎたからといって、ただちにどうにかなるということはありませんが、間違った使用をすると副作用も懸念されます。
処方箋薬は医師の指示を守り、指定期間内に正しく飲み切るようにしましょう。
まとめ
薬にはそれぞれ守るべき使用期限と保管方法があります。健康を守るための大切な薬ですので、劣化を避け、充分に効果が発揮できるように正しく保管しましょう。
看護師・保健師 小瀬文彰
■2019年に薬剤師と共にセルフケア薬局創業し、COOに就任。新たな医療を創造し、より健康な社会の実現していきます。