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ビタミン欠乏症一覧|ビタミンAやBなどが欠乏するとどうなる?
「ビタミン欠乏症を一覧で確認したい…」
ほとんどのビタミンは体内で作ることができず、食べ物や飲み物から摂取しなくてはいけません。ビタミンには酵素を補助する働きがあり、代謝を支配しているため、不足するとさまざまな疾患の原因となるのです。
ビタミン不足によって引き起こされる疾患をまとめて「ビタミン欠乏症」と呼びます。今回は、このビタミン欠乏症の中でも代表的なものを一覧にしました。ビタミン不足を予防するためにも、ビタミン欠乏症についての理解を深めましょう。
Contents
ビタミン欠乏症の一覧
早速、ビタミン欠乏症を一覧で紹介していきます。自分の体調不良に当てはまる症状があれば、不足しているビタミンが何かを推測できるでしょう。
ビタミンA欠乏症
ビタミンAは皮膚・粘膜の成長と保護や、視覚作用に関わる重要な役割を持っています。ビタミンAが欠乏すると、皮膚の荒れや角質化・暗闇で物が見えにくくなる夜盲症・乳幼児の発育の遅れなどの症状が現れるでしょう。
特に夜盲症を放置した場合は、失明してしまう方もいます。特に子供の夜盲症は悪化しやすいため、注意が必要です。ただし、肝臓にある程度のビタミンAが存在すれば、欠乏症を防げます。
ビタミンB1欠乏症
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える働きを助けています。欠乏すると脚気になり、手足の痺れ・だるさ・むくみなどにつながるでしょう。
最悪の場合は、脚気の症状が悪化して歩くこともできなくなり、心不全によって死に至る恐れもあります。
脚気でなくても、ビタミンB1不足によって疲れやすくなるような症状が出るでしょう。
ビタミンB2欠乏症
ビタミンB2は、酸化還元酵素の補酵素として働きます。発育促進に関わり、皮膚・爪・髪などの細胞の再生に役立つのです。ビタミンB2が欠乏すると、口内炎・成長障害・眼球炎・脂漏性皮膚炎などの症状を招きます。子供がビタミンB2欠乏症になった時には、成長障害を起こす恐れがあります。
ビタミンB6欠乏症
ビタミンB6は、アミノ酸代謝をサポートする働きがあり、免疫系の維持にも役立ちます。欠乏すると皮膚炎・動脈硬化性血管障害、食欲不振などを招きます。妊婦や授乳婦が不足しやすい栄養素です。
ビタミンB12欠乏症
ビタミンB12は、アミノ酸や脂肪酸の代謝に関わる栄養素です。欠乏すると悪性貧血・末梢神経障害などを招きます。
ビタミンC欠乏症
細胞や皮膚のコラーゲンを作るために欠かせない栄養素であるビタミンCは、果物・野菜などに含まれており、欠乏すると歯茎からの出血・鼻血を引き起こす壊血病を発症します。
ビタミンD欠乏症
カルシウムやリンの吸収をサポートするビタミンDが不足すると、骨の発育に問題が出ます。子供の場合はくる病になりやすく、成人は骨粗鬆症のリスクが高まるでしょう。また、日光を浴びることでビタミンDは体内で生成することもできる、という特徴があります。
ビタミンK欠乏症
ビタミンKは骨の形成や、動脈の石灰化を抑える役割があります。通常の食事をすることで不足を防げる栄養素ですが、肝臓病や腸の手術後の吸収不全の時には欠乏症になりやすいため、注意が必要です。ビタミンKが欠乏すると血液凝固遅延が起こり、出血が止まりにくくなります。
ビオチン欠乏症
ビオチンは水溶性のビタミンで、ビタミンB群の1種です。アミノ酸・脂質などのエネルギー代謝に関わる他、抗炎症物質を生成する役割も持っています。不足しにくい栄養素ですが、欠乏症では結膜炎・皮膚炎・舌炎・食欲不振や脱毛を引き起こします。
葉酸欠乏症
ビタミンB群の栄養素の1種である葉酸は、ビタミンB12と一緒に赤血球の生成を助けます。胎児の正常な発育に欠かせない栄養であるため、特に妊娠中の方は積極的に摂取するべきだと言えるでしょう。欠乏すると、神経管閉鎖障害・巨赤芽球性貧血などを引き起こします。
パントテン酸欠乏症
パントテン酸は、エネルギー産生の時に重要な役割を持つ補酵素などの成分になります。体内で発生する多くの酵素反応に関与し、脂質や糖質の代謝をサポートするのです。パントテン酸が欠乏すると、皮膚炎・末梢神経障害・副腎障害・成長停止につながります。
ナイアシン欠乏症
ナイアシンは水溶性ビタミンB群の1種であり、ニコチン酸とニコチンアミドの総称です。ナイアシンが欠乏すると、ペラグラといって皮膚炎や下痢、口内炎や神経障害を起こす病気にかかることが知られています。
まとめ:ビタミン欠乏症一覧|ビタミンAやBなどが欠乏するとどうなる?
いかがでしたか?ビタミンが欠乏することによってさまざまな悪影響があることがお分かりいただけたことでしょう。ビタミン不足を予防するためには、多くの食材をまんべんなく食べ、必要であればサプリメントを活用してください。